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ISSUE

「ギモン」や「もやもや」から生まれる
アートプロジェクトの環境づくり
新しい分野である「アートプロジェクト」は、
その実施から記録に至るまであらゆる領域が
環境的に整備されていません。
TARLでは、アートプロジェクトを進める中で生まれる
未解決の「もやもや」をすくい上げ、
課題に応じたスキルや
システムの開発に取り組んでいます。
  • アートプロジェクトのアーカイブってどうやるの?

    TARLより

    アーカイブは継続的なプロジェクトの運営にとって大事な資源となります。その重要性を理解しつつも、忙しい日々の業務の合間をぬってアーカイブに取り組むことは容易なことではなく、大きな課題となっています。その活動も表現も「かたち」に残りにくいアートプロジェクトだからこそ、日常的に取り組めるアーカイブのノウハウが求められているといえます。

    TARL研究・開発「P+ARCHIVE」では、地域・社会に関わるアート」のプラットフォームを創出することを目指し、アート・プロジェクトを記録、アーカイブ化するノウハウの提供を行っています。その一環として『アート・アーカイブの便利帖』(2015)や『アート・アーカイブ・キット』(2013)を制作しました。

  • 一生アートの現場で働きたい! そのためには何が必要?

    TARLより

    アートの現場で、幸せに、充実した働き方をつくるためにはさまざまな課題があります。まずは、それを知り、共有し、解決のためにともに考えること。そして、アートプロジェクトの現場で、多様な関係者がともに働くための「共通認識」をつくっていくことが重要になるのではないでしょうか?

    TARL研究・開発「『幸せな現場づくり』のための研究会」では、国内外の現場を経験してきたアート・コーディネーター、プランナー、コミュニティデザイナー、会計士という専門性の異なるメンバーによるチームを作り、2年間にわたり、アートの現場における「働き方」を検証・研究しました。その成果をふまえ、アートの現場で「幸せ」に働き続けるために必要な「共通言語」を作る冊子『働き方の育て方』を制作しました。

  • 全国で開催されているアートプロジェクトの資料をまとめて見たい。

    TARLより

    近年、全国各地で芸術祭やアートプロジェクトが数多く実施されています。数年おきに繰り返し開催されるものがあれば、一回きりで終わってしまうものも。そのどれもが一定期間に実施され、その活動も作品も「かたち」として残らないものが多いため、記録としてのカタログやドキュメントは、後で振り返るために重要な資料となります。とはいえ、ほとんどが一般に流通しておらず、図書館などまとまって閲覧できる場所も少ないのが現状です。

    3331 Chiyoda 3331内にある「アーツカウンシル東京ROOM302」は、TARL研究・開発「P+ARCHIVE」の活動を通して蓄積してきたアートプロジェクトのアーカイブルームです。書店では入手できない資料も多く収蔵。開室中はどなたでも来場し、閲覧することができます。

    その他

  • 日々、現場で増え続けるデジタルデータ(記録)を上手に管理するには?

    TARLより

    企画書、予算書、議事録、メモ、写真、映像、ウェブサイトなど、いまやあらゆる記録はデジタルデータで作成しています。それらの膨大なデータを整理し、効果的に活用するためには、忙しい現場運営のなかでも実施できるノウハウや、ウェブ空間や個人のパソコンに散在するデータを一元管理するシステムが必要となるのではないでしょうか。

    TARL研究・開発「デジタルアーカイブ・プロジェクト2015」では、アートプロジェクトの現場を担う小規模組織や個人が、持続可能な活動を実現させるためのデジタルアーカイブ・システムの研究と開発を行っています。またアートプロジェクトのアーカイブのノウハウを検証した「P+ARTCHIVE」では、紙メディアだけでなく、デジタルメディアで制作した記録の整理方法を模索しました。その成果は『アート・アーカイブ・キット』や『アーカイブの便利帖』にまとめられています。

  • 日本のアートプロジェクトの動向を、英語で説明するには?

    TARLより

    アートプロジェクトの動向を語るために、近年では「関係性の美学」やソーシャリー・エンゲージド・アートなど欧米の理論を用いることが多くなってきました。一方、日本で独自に展開してきたアートプロジェクトの動向を広く多言語で発信していくために、その文脈を押さえた翻訳が必要となります。

    TARL研究・開発「『日本型アートプロジェクトの歴史と現在 1990年→2012年』および「『日本型アートプロジェクトの歴史と現在1990年→2012年』翻訳プロジェクト」では、日本型アートプロジェクトについて海外に向けて紹介することを目指し、英訳テキストの制作に取り組みました。

  • アーティストだからこそできる「リサーチ」や「フィールドワーク」とは?

    TARLより

    リサーチをベースとしたアーティストの表現が、ここ数年増えてきています。さまざまな地域や人々の間に入りこんだアーティストの視点は、これまでとは違った地域や社会の姿を捉えます。それを共有するためのアプトプットも、表現として、ひときわ変わったものとなります。

    TARL研究・開発「旅するリサーチ・ラボラトリー」では、複数のアーティストによるグループリサーチのプロジェクトを実施し、その過程をさまざまなアウトプットに残しています。

  • アートプロジェクトの歴史が知りたい。

    TARLより

    1990年代に始まったとされる「アートプロジェクト」。その歴史は浅く、まだまだ通史的な記述が少ないのが現状です。しかし、いまも全国各地で増え続けるアートプロジェクトの意義や価値を知り、伝えるためには、その歴史に触れることも重要になってきています。

    TARL研究・開発「日本型アートプロジェクトの歴史と現在についての情報発信研究」では、日本におけるアートプロジェクトの現在進行形をコンパクトにまとめた『「日本型アートプロジェクトの歴史と現在 1990年→2012年」補遺』を制作しました。また、ケーススタディと理論化の双方から研究する公開講座の成果を、冊子『日本型アートプロジェクトの歴史と現在 1990年→2012年』にまとめています。

  • アートプロジェクトの「言葉」で残すには?

    TARLより

    未開拓の領域の多い「アートプロジェクト」に関する言葉を残すことは、その活動の検証や価値を語るために重要なものです。そもそも、どのような「言葉」を書くことが必要なのか。それをドキュメントなどに編み上げ、多くの読者に届けるためには、どのような技術が必要になるのか。

    TARL研究・開発「アートプロジェクトの「言葉」を編む」では、アートプロジェクトを実施、検証する際の、理念や考え方にまつわる「言葉」の基盤を整備するプログラムでを実施しています。その一環として、アートプロジェクトを語る上で重要となるテキストの著者を招いた公開研究会や、「言葉」を残すための編集レクチャーを、2013年度以降実施しています。