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2014
基礎プログラム1「思考編」(2014)

終了

アートプロジェクトを動かすための考える力を養う

「思考」は、社会動向を見据え、どのようなプロジェクトが必要か、また、そのために必要なオペレーティングシステム(OS)を考える能力のこと。思考編では、授業や課題をとおして、「なぜアートプロジェクトを行うのか?」「社会的な課題に対してどのようにアプローチするのか?」「自分はどのように関わりたいか?」など問いを立てながら、アートプロジェクトが扱う領域のイメージを広げる考え方を学びます。

多彩な講師陣と、学びに伴走するスクールマネージャーとともに、意識的に時間をかけて学び合う基礎プログラム。経験、年齢、所属は問いません。

基本情報

日程

[前期]2014年6月22日、7月6日、7月20日、8月3日、8月24日、9月7日[後期]10月5日、11月9日、12月14日、2015年1月18日、2月1日(すべて日曜)10:15~17:30
※課題、グループワークあり/授業の始まり、終わりにホームルームの時間あり/「現場に出会う」の回は授業時間延長の可能性あり

会場

東京文化発信プロジェクトROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14 [3331 Arts Chiyoda 3F])

主催

東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)

企画協力

一般社団法人ノマドプロダクション

対象

アートプロジェクトの運営に関わっている人
関わる意思のある人

プログラム内容

アートプロジェクトについて考えるためには、まずそこに関わる人や仕事を知り、想像力を広げることが必要です。
思考編では、学校での1日を軸に、予習・復習などのを通して日々のなかで学ぶ習慣を養います。
こうした年間を通じた「学びのサイクル」は、技術編・対話編でも基本となる枠組みです。

授業毎│午前の部400字以内/午後の部800字以内の授業レポート
期末毎│前期課題は、運営視点の現場レポート(5000字程度)/後期課題は、グループワークによる企画書作成&プレゼンテーション

スクールマネージャーによるサポート

現場経験豊かなスクールマネージャーが、日々の学びに伴走します。課題へのフィードバックや、予習・復習のサポートだけでなく、1年間の到達目標や今後のキャリアプランを話し合う個人面談や、アートプロジェクトの現場見学・ボランティアなどのコーディネート、各種情報の提供まで、受講生に必要なサポートを行います。

・予習のための情報提供
・授業のポイントを伝える
・授業後は、受講生と内容をふりかえり、問いや疑問に応答
・授業で語られた重要な言葉をワードリストにまとめて共有
・課題レポートへコメントをすることで復習をサポート
・アートプロジェクトの現場の紹介
・キャリアプランについての個人面談

スケジュール

06.22
07.06
  • 午前
    あらゆる人たちとのネットワークを構築し、現場をまわす
    LECTURER

    芦立さやか

  • 午後
    “生活”と“仕事”と“表現”の境界を生きること
    GUEST

    安岐理加

    蛇谷りえ

    渡邊太

    MODERATOR
    吉澤弥生
07.20
  • 午前
    あらゆる日常を素材として捉える
  • 午後
    アートプロジェクトは地域社会をどう読み込むか?
    GUEST

    藤浩志

    新雅史

    MODERATOR
    佐藤慎也
08.03
08.24
  • 午前
    人間の想像力を拡張させるアートとの出会いを生み出す
  • 午後
    「もうひとつ」の関係とコミュニケーションを考える
    GUEST

    鈴木謙介

    北澤潤

    MODERATOR
    長島確
09.07
  • 午前
    組織の経営やアーティストの環境を考える
    GUEST

    中村茜

  • 午後
    前期まとめ
10.05
  • 午前
    現場の人・コト・モノの動きをマネジメントする
    GUEST

    鈴木拓

  • 午後
    「TRANS ARTS TOKYO」と「3331 Arts Chiyoda」
    GUEST

    久木元拓

    宍戸遊美

11.09
  • 午前
    作品を一番良い状態で展示する
    GUEST

    大木彩子

  • 午後
    創造性を引き出すプラットフォームとしての場と自治
    GUEST

    青木淳

    会田大也

    MODERATOR

    渡辺ゆうか

12.14
  • 午前
    自分の身体に入れる、なじませる、コンディションをつくる
  • 午後
    いかにして人々は共にあるのか──共在をめぐる対話から
    GUEST

    木村大治

    久保田翠

    MODERATOR
    石幡愛
01.18
  • 午前
    芸術分野の専門員として、企画立案・調整などを行う
    GUEST

    大澤苑美

  • 午後
    アートが生み出す公共性や価値とは何か
    GUEST

    遠藤水城

    齋藤純一

    MODERATOR

    毛利嘉孝

02.01
  • 午前
    まちでアートを展開するため地域との関係をつくること
    GUEST

    吉田有里

  • 午後
    後期まとめ
    COMMENTATOR
    帆足亜紀
    森司

    吉田有里

募集概要

募集人数

30名 ※書類および面接により受講者を決定します

対象

アートプロジェクトの運営に関わっている人、関わる意思のある人

受講形式

通年(原則として、全日参加)

受講料

一般 60,000円/学生 40,000円(最大10人まで)
※分割払いあり(最大3回まで)/初回の振込は2014年6月20日(金)〆切/受講料にはテキスト、資料、ID(学生証)代が含まれます/「現場に出会う」の回の交通費、イベント参加料などはすべて自己負担となります
・東京文化発信プロジェクトROOM302開室日には、P+ARCHIVE センターの図書の活用、アートプロジェクトに関するさまざまな資料や、東京アートポイント計画の研究成果を閲覧することができます。
・プログラム修了生には修了証を発行します。

申し込み方法

申し込み受付は終了しました

応募締切・面接までのスケジュール

2014年5月18日(日)

説明会

6月1日(日)

受講生募集締切

6月6日(金)〜8日(日)

面接

6月中旬

結果発表

6月22日(日)

「思考と技術と対話の学校」キックオフ!ガイダンスの実施

アーカイブ

数字で見る受講生データ 2014年度

受講生数 32名(うち修了人数 26名)

Q1.属性は?

  • 学生
  • 社会人

Q2.主な専門分野は?

学生

  • アート
  • 建築
  • コミュニティ

社会人

  • アート
  • 建築・街コミュニティ
  • 広告系
  • サービス業
  • 国際関係
  • コンサルティング
  • その他

Q3.年齢層は?

  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代

Q4.アートとの主な関わり方は?

  • アートの仕事をしている
  • ボランティアをしている
  • 勉強をしている
  • 自主的な活動をしている
  • 観客

受講生の声 2014年度「思考編」

天羽絵莉子さん

税理士補助

─受講したきっかけ・目的を教えてください。

「瀬戸内国際芸術祭」や「あいちトリエンナーレ」に鑑賞者として参加して、アートのおもしろさに気づき、その可能性を感じたことがきっかけです。そこから鑑賞者としてだけでなく、もっと現場に深く関わってみたいと思い、受講を決意しました。

─1年間をふりかえって、感想をお願いします。

“はじめの一歩”としては大きく、非常に充実した講座でした。個人的な課題は、受け身であったこと。交流会や課外活動などにも、もっと積極的に参加できればよかったなと反省しています。“はじめの一歩”を大切に、これからも活動していきたいと思います。

─キャリアプランに変化はありましたか?

当初は、現在のキャリアを捨てて、踏み込んでいかなくては、アートプロジェクトの事務局に携わることは難しいと考えていて、あまりリアリティが持てませんでした。ただ、受講していく中で、意識が変わりましたね。今は、仕事をしながらアクセスできる方法を模索したいと考えています。

相馬幸知さん

会社員

─受講したきっかけ・目的を教えてください。

「六本木アートナイト」でのワークショップ「カラダひとつプロジェクト」に参加したことがきっかけでした。以前から「アートに関わる仕事がしたい」と思っていたところ、本講座の情報と出会い、応募しました。

─1年間をふりかえって、感想をお願いします。

あっという間の1年でした。仕事と学校の両立は、とにかくハードで、自分の知識の薄さに消沈することも多かったです。しかし、その分、気づきや発見も多く、本当にたくさんのことを学ぶことができました。

─キャリアプランに変化はありましたか?

現職を退職し、5月からは、「学校」をきっかけに出会ったアートプロジェクトに携わる予定です。また別の現場でも、「広報から作品販売へとつなげること」、「記事を書くこと」、「たくさん展示を観ること」などなど、これから挑戦してみたいことはたくさんありますね。

上地里佳さん

アートNPOヒミング職員

─受講後、意識の変化はありましたか?

これまで「アーティストの希望を実現することが、わたしたちの仕事」という姿勢を取りがちでしたが、ともに「つくりあげていく」感覚を持つことが重要なんだと感じるようになりました。授業ではアートに対するさまざまな考え方を学び、考える基礎を築くための勉強になりました。

─印象に残っている出来事はありますか?

「思考を深める/想像を広げる」の鈴木謙介さん、北澤潤さんによる講義後、受講生全員で感想や意見を模造紙に書いたことです。それぞれが気持ちを吐き出した後、その場でディスカッションするという行程が新鮮でもおもしろかったですね。

─1年間をふりかえって、感想をお願いします。

スクールマネージャーの存在は、とても偉大でした。特に、最終課題でのサポートには感動しました。企画書作成においても、客観的な視点でアドバイスをもらうことで、企画の精度も上がり、より良くなっていくことが実感できました。ありがとうございました。

海老原周子さん

新宿アートプロジェクト代表 通訳・翻訳

─受講したきっかけ・目的を教えてください。

これまで5年間ほど、移民の子どもや若者たちを対象としたアートプロジェクトを行ってきました。手探りで運営していく中で「どのような意識を持ち、つくりあげていくべきか」と考えるようになり、思考や手法について学べる、この講座の受講を決めました。

─印象に残っている出来事はありますか?

後期課題のグループワークですね。所属もバックボーンも異なる受講生たちとともに、それぞれの強みと視点を生かして、プロジェクトを考えることができ、楽しかったです。同時に「なぜそれをやるのか?」と突き詰めて考えていく過程は、楽しくも禅問答のように答えがない作業で辛く、産みの苦しみを味わうことができました。

─挑戦したいことがあれば聞かせてください。

文化・国籍・言葉も異なる多様なメンバーだからこそできるアートプロジェクトの可能性を追求していきたいです。具体的には、ストリートダンスを扱うアートプロジェクトを東南アジアで展開できたらいいなと考えています。

平石直輝さん

立教大学 コミュニティ福祉学部 3年

─受講したきっかけ・目的を教えてください。

大学では、コミュニティ政策を学んでいるのですが、「瀬戸内国際芸術祭」に衝撃を受けて以来、アートプロジェクトに興味を持つようになりました。自らの関心事としてのアートプロジェクトを、さまざまな視点から深く追求したいと思い、受講を決めました。

─印象に残っている出来事はありますか?

最終日の交流会で、森校長から「1年間の授業を受けてもアートに感染しなかったことを悪く思う必要はまったくない」と言っていただいたことで、今まで自分では気づいていなかったアートプロジェクトとの距離感、無意識のうちに感じていた焦りから救われたような気がしました。

─受講後、意識の変化はありましたか?

「アートやアートプロジェクトがなぜ必要なのか」という問いに対して、さまざまな視点から考えることができるようになりました。また、多様な分野で活動する受講生との協働を通して、自分の中にはなかった視点や感性に出会うことができ、今後の活動にも生かしていけたらと思っています。

山岸亮太さん

横浜国立大学 理工学部 建築都市・環境系学科 4年

─受講したきっかけ・目的を教えてください。

地元で開催されるアートプロジェクトの立ち上げに、学生の立場として参画していましたが、経験のあるメンバーがいなかったため、チームの技術・知識不足を補うために受講することを決めました。

─1年間をふりかえって、感想をお願いします。

最初は、漠然と「地域活性化のために、アートプロジェクトの運営スキルを身につけたい」と考えていましたが、授業を通して、アートプロジェクトの運営についてはもちろん、あらゆる物事に対して、さまざまな視点からで考える姿勢を学べたように感じています。1年間、本当にありがとうございました。

─キャリアプランに変化はありましたか?

地元での活動を継続する予定です。授業を通して、アートプロジェクトを運営していく中で、行政やアーティストなどのステークホルダー(関係者)、プロジェクトの目的を理解しながら、うまく人々をつなぐことが重要だと気づきました。そういった役割を担っていけるようになりたいです。