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2015
基礎プログラム1「思考編」(2015)

終了

アートプロジェクトを動かすための考える力を養う

「思考」は、社会動向を見据え、どのようなプロジェクトが必要か、また、そのために必要なオペレーティングシステム(OS)を考える能力のこと。思考編では、授業や課題をとおして、「なぜアートプロジェクトを行うのか?」「社会的な課題に対してどのようにアプローチするのか?」「自分はどのように関わりたいか?」など問いを立てながら、アートプロジェクトが扱う領域のイメージを広げる考え方を学びます。

多彩な講師陣と、学びに伴走するスクールマネージャーとともに、意識的に時間をかけて学び合う基礎プログラム。経験、年齢、所属は問いません。

基本情報

日程

[ガイダンス]2015年6月28日(日) [前期] 7月11日、25日、8月8日、9月12日、26日 [後期] 10月17日、11月7日、28日、12月19日、2016年1月16日(ガイダンス以外はすべて土曜開催)10:15~17:30
※授業時間以外の課題、グループワークあり/授業の始まり、終わりにホームルームの時間あり/「現場に出会う」の回は授業時間延長の可能性あり

会場

アーツカウンシル東京ROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14 [3331 Arts Chiyoda 3F])

主催

アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)

企画協力

一般社団法人ノマドプロダクション

対象

アートプロジェクトの運営に関わっている人
関わる意思のある人

プログラム内容

アートプロジェクトについて考えるためには、まずそこに関わる人や仕事を知り、想像力を広げることが必要です。
思考編では、学校での1日を軸に、予習・復習などのを通して日々のなかで学ぶ習慣を養います。
こうした年間を通じた「学びのサイクル」は、技術編・対話編でも基本となる枠組みです。

授業毎│午前の部400字以内/午後の部800字以内の授業レポート
期末毎│前期課題は、運営視点の現場レポート(5000字程度)/後期課題は、グループワークによる企画書作成&プレゼンテーション

スクールマネージャーによるサポート

現場経験豊かなスクールマネージャーが、日々の学びに伴走します。課題へのフィードバックや、予習・復習のサポートだけでなく、1年間の到達目標や今後のキャリアプランを話し合う個人面談や、アートプロジェクトの現場見学・ボランティアなどのコーディネート、各種情報の提供まで、受講生に必要なサポートを行います。

・予習のための情報提供
・授業のポイントを伝える
・授業後は、受講生と内容をふりかえり、問いや疑問に応答
・授業で語られた重要な言葉をワードリストにまとめて共有
・課題レポートへコメントをすることで復習をサポート
・アートプロジェクトの現場の紹介
・キャリアプランについての個人面談

スケジュール

06.28
  • 午前
    ガイダンス
  • 午後
    トークセッション
    GUEST
    中崎透

    藤浩志

    小山田徹

07.11
  • 午前
    アートプロジェクト概論1,2
    アートプロジェクトとは何か|アートマネージャーの立ち位置
  • 午後
    アートプロジェクト概論3,4
    情報収集集力を身につける|プロジェクトの はじまりから終わりまで
07.25
  • 午前
    地域での創造活動に必要な環境を整える ――「継続」から始まること
  • 午後
    『墨東まち見世』とその後
    GUEST

    ヨネザワエリカ

08.08
  • 午前
    地域の課題に向き合い、アーティストとともに取り組むまちづくり
    GUEST

    佐脇三乃里

  • 午後
    身体表現と当事者研究の出会い――「予期」と「線引き」を巡って
    GUEST

    手塚夏子

    熊谷晋一郎

    MODERATOR
    大澤寅雄
09.12
  • 午前
    劇場を飛び出し「観客との関係性」を探るプロデュースの仕事
    GUEST

    宮永琢生

  • 午後
    都市の深層への眼差し ――「非場所」と「場所」がせめぎあう現代都市
    GUEST

    港千尋

    スザンヌ・ムーニー

    MODERATOR

    毛利嘉孝

09.26
  • 午前
    アイデアや思いを「かたち」に仕上げるコーディネート
    GUEST

    長内綾子

  • 午後
    「わからない」ことに耐えられない社会で 「ともにある」ことを考える
    GUEST

    伊藤亜紗

    西尾佳織

    MODERATOR
    石幡愛
10.17
  • 午前
    アーティストやクリエーターの活動をサポートする横浜の「創造都市施策」
    GUEST

    杉崎栄介

  • 午後
    遊歩型パフォーマンス 『演劇クエスト』の過程と観客の体験に迫る
    GUEST

    落雅季子

11.07
  • 午前
    リスクを内包するマネジメントと、評価のエビデンスと課題
  • 午後
    民俗学とアートプロジェクトの 手法からひもとく、現在の社会や文化
    GUEST
    EAT&ART TARO

    山田慎也

    MODERATOR
    長島確
11.28
  • 午前
    アートと教育を多彩に結ぶ――領域横断型プラットフォームの現在
    GUEST

    田中真実

  • 午後
    地域とコミュニティの活動を生み出す「場」との関わり
    GUEST

    家成俊勝

    鈴木一郎太

    MODERATOR
    佐藤慎也
12.19
  • 午前
    地方都市におけるアートセンターや芸術祭のあり方を考える
    GUEST

    新居音絵

    HOST

    古屋梨奈

  • 午後
    生きることと仕事や表現のつながりをつくる
    GUEST

    伊藤洋志

    MODERATOR
    吉澤弥生
01.16

募集概要

募集人数

30名 ※書類および面接により受講者を決定します

対象

アートプロジェクトの運営に関わっている人、関わる意思のある人

受講形式

通年(原則として、全日参加)

受講料

一般 60,000円/学生 40,000円(最大10人まで)
※分割払いあり(最大3回まで)/初回の振込は2015年6月19日(金)〆切/受講料にはテキスト、資料、ID(受講証)代が含まれます/「現場に出会う」の回の交通費、イベント参加料などはすべて自己負担となります
・アーツカウンシル東京ROOM302開室日には、P+ARCHIVEセンターの図書の活用、アートプロジェクトに関するさまざまな資料や、東京アートポイント計画の研究成果を閲覧することができます。
・プログラム修了生には修了証を発行します。

申し込み方法

申し込み受付は終了しました

応募締切・面接までのスケジュール

2015年5月17日(日)

説明会

5月31日(日)

受講生募集締め切り

6月上旬

第1次選考(書類)

6月12日(金)〜14日(日)

第2次選考(面接)

6月中旬

受講生決定

6月19日(金)

初回受講料振込〆切

6月28日(日)

基礎プログラム1・2ガイダンス

アーカイブ

数字で見る受講生データ 2015年度

受講生数 49名(うち修了人数 思考編:23名、技術編:11名 合計:34名)

Q1.属性は?

  • 学生
  • 社会人

Q2.主な専門分野は?

学生

  • アート
  • 建築
  • コミュニティ
  • 社会学

社会人

  • アート - 35%
  • 建築・街コミュニティ - 13%
  • 広告系 - 10%
  • サービス業 - 3%
  • 国際関係 - 3%
  • コンサルティング - 3%
  • その他 - 33%

Q3.年齢層は?

  • 30代 - 45%
  • 20代 - 35%
  • 40代 - 12%
  • 50代 - 4%
  • 10代 - 2%
  • 60代 - 2%

Q4.アートとの主な関わり方は?

  • アートの仕事をしている
  • ボランティアをしている
  • 勉強をしている
  • 自主的な活動をしている
  • 観客

受講生の声 2015年度「思考編」

雨貝未来さん

取手アートプロジェクト 運営スタッフ

これからは、“自分の思い”を入れたプロジェクトをやっていきたいです

私は、『取手アートプロジェクト』で働いています。どこもそうだと思いますが、少ない人数で多くのことをやる必要があるので、どうしても「一人事務局」のようなかたちになってしまって情報共有や話し合いの時間が持てず、少し立ち止まって考える時間が欲しくて参加しました。
様々な方の講義を聞いて、やはり自分の興味は、アートではなくて「アートとの出会い方」にあるのだと気づいたことは大きな収穫です。特に、キュレーターの長内綾子さんが「アートプロジェクトはたくさんの人が関わるけれど、最後は作品と一対一で向き合うもの」というようなことを仰っておられて、大きな自信になりました。こうした大切にしたい考え方をいくつか発見できました。これまでは実施することに精一杯で、何をどうやっていいのかがわからなかったんだと思います。先のことを考えるといつも悩ましいですが(笑)、これからは、“自分の思い”を入れたプロジェクトをやっていきたいです。

矢作沙也佳さん

早稲田大学大学院 文学研究科博士2年

アートプロジェクトは、“ある”ことが前提ではじまっていないことに驚きました

私は、大学院でアンリ・マティスの研究をしています。将来学芸員になりたいと思っているのですが、近年の美術館の動向として、展覧会だけではなく、教育普及や地域との連携も重視する傾向にあります。そこで、アートプロジェクトを動かす力について学ぶことで、そうした部分の助けになるのではないかと思い、参加しました。受講者は、普段ほかの仕事をしながら二足のわらじやボランティアとして関わっている人も多く、「アートプロジェクトの担い手はこんなにいるんだ!」と思いました。そうした様々な職業の人々が、講義のあとの質疑で、「アートは社会に必要なのか?」「税金でやることなのか?」といった根本的な質問をするんです。財源の話も多い。美術館と違って、アートプロジェクトは、“ある”ことが前提ではじまっていないことに驚きました。後期課題は、アートプロジェクトの企画を立てることです。私たちのチームは、せっかくなので実施するところまでを目指しています。予定は2016年5月。いまは、その準備がとても充実しています。

山下祐介さん

会社員

本業のスキルを活かしてできることが見えてきました

私は、機械工学系のエンジニアで、工業製品の設計をしています。自分の仕事について話すとアートとの距離があって驚かれるのですが、設計の仕事は大半が調整作業と言ってもよく、その点でアートプロジェクトと多くの共通項があることに気づきました。ひょんなきっかけで参加することになりましたが、人生の転機となった1年でした。
ここでのご縁をきっかけに、展覧会で使用する看板をつくったり、企画会議で使う模型をつくったり、アーティストの制作サポートをするなど、本業のスキルを活かしてできることも見えてきました。自分がつくったものを人に喜んでもらうことは、本当に嬉しいことです。これからも、本業に軸足を置いた関わり方を深めていきたいと考えています。
昨年は、初めて知ることばかりで、インプットの年でした。2016年は、学んだことをアウトプットできるように、中央線沿いで活動する『TERATOTERA』のお手伝いを続けて行こうと考えています。