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REPORT

「デジタルアーカイブ・プロジェクト2015」始動しました!

公開日|2015.11.14
▲「デジタルアーカイブ・プロジェクト2015」システム構想図ver.1(作成:須之内元洋)

「デジタルアーカイブ・プロジェクト2015」では、モノではなくコトを起こすアートプロジェクトの持続的活動のために、日常的に活動を記録し、残すためのアーカイブ・システムの開発をしていきます。アートプロジェクトを実施する小規模団体にとって、本当に使いやすいデジタルアーカイブのサービスとは何かを検討し、使いやすく魅力的なサービスを目指します。特に本年度は、インターネット上のサービスとしてのデジタルアーカイブの仕組みを検討し、すでにあるサービスと連動する形での新しいシステムを検討していく予定です。

プロセスを残すことの重要性

最近では、地域コミュニティの中で、市民が主体的に関わり、モノではなくコトを起こすアートプロジェクトの活動が増加してきています。(例:越後妻有アートトリエンナーレ、アサヒ・アート・フェスティバル、東京アートポイント計画、他多数)そうした地域での市民が参加する文化芸術活動は物理的な作品を残すことよりも、参加プロセスを重視するため、活動の後に参加者以外には何が行われたかが見えづらくなりがちです。 そこで、わたしたちは、今までにもTokyo Art Research Labにおいて、アートプロジェクトの価値を社会の中で可視化し、持続的に展開するためのアーカイブ・システムの研究開発に取り組んできました。

【これまでのプロジェクト成果物】
『デジタルアーカイブのススメ』(2013年度)
『デジタルアーカイブの営みをつくる』(2014年度)

既存サービスと共存できるアーカイブ・システムを目指して

特に、昨年度は「東京アートポイント計画」に参加する各団体のニーズをヒアリングしながら、オープンソースのデータベース「リソーススペース」をカスタマイズしたり、新しいツールを開発する活動を実施しました。本年度はそこで浮き上がった課題を踏まえ、より使いやすいデジタルアーカイブのサービスの開発を実施していきます。 デジタルアーカイブの仕組みを用いて、活動にまつわる様々な資料を整理し、情報を一元管理することができれば、重要な資料に簡単にアクセスできるようになり、活動をマネジメントする上で有効なのは間違いありません。一方で、すでにプロジェクト事務局では様々なクラウドサービスを利用しているため、新たにデジタルアーカイブを導入するのは、大変だとの声も多くいただきました。今年は、このちょっとした面倒臭さを取り除き、楽しく、ストレスなく簡単にデジタルアーカイブを構築していけるような仕組みを考えていきます。 例えば、既存の様々なクラウドサービスを連動し、それぞれのインデクッスを統合することで、串刺し検索できる仕組みを検討するなど、使える仕組みは活用しつつ、いかにデータを残していくかについて、頭をひねっています。 今年は新たに開発のパートナーにデザイナー/エンジニアである川名宏和さんをお迎えし、須之内元洋さんをリーダーとして、コーディネーター熊谷薫のサポートのもと、デジタルアーカイブの研究開発を行っていきます。今後は有識者にヒアリングした内容など、随時情報を公開していきます。 どうぞご期待ください。

▲新システムに関するアイデアメモ(2015年7月)
このレポートの研究・開発

デジタルアーカイブ・プロジェクト2015