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困ったら、お互いに聞いてみる。助け合う場を続けていこう

2021.01.21

執筆者 : きてん企画室

困ったら、お互いに聞いてみる。助け合う場を続けていこうの写真


東京アートポイント計画
に参加する9団体+アーツカウンシル東京で進めてきた「事務局による事務局のためのジムのような勉強会」こと「ジムジム会」。2020年9月22日、無事に今年度の最終回を迎えました。

コロナ禍で身動きがとれないところからスタートし、オンラインを介して悩みや実践を共有してきた全5回の勉強会シリーズ。最後は「お互いに話を聞いてみる」をテーマに場をひらきました。レポートをお届けします!

ポンチ絵でこれまでの回を振り返るところからスタート。

あの事務局から、この事務局へ。お互いに話を聞いてみる。

ジムジム会ではこれまで、オンラインディスカッションやラジオ形式の質問会など、さまざまな方法でネットワーク型の勉強会を重ねてきました。

締めとなる最終回は大変シンプルに、「聞きたいことを聞きたい相手に聞いてみる」方式で進行しました。どんな質問が飛び出したのか、その一部をスクリーンショットで簡単にご紹介します。

*各チームには質問をフリップで用意してもらい、それに答えるチーム以外はミュートで話を聞きながらチャットを盛り上げる……という方法をとりました。

プロジェクトの継続方法はどのプロジェクトにとっても大きな課題。歴史の長いプロジェクトの事務局から同じようなベテラン事務局への質問。継続の方法や考え方は様々なバリエーションがあることがわかりました。
アートプロジェクトの事務局は、必ずしもアート専門のチームとは限りません。もともと地域おこしの活動をしていた事務局が、アートプロジェクトと並行して保育事業を展開する事務局に質問。「アート」をどう捉えるかという深い問いに繋がりました。
お互いの実践を共有していく中で、「あのチームの企画がいつも気になる!」と感じることも。アイデアをどう生み出すか、どんな会話から新しい活動がはじまるのか、活動を振り返りながら話しあいました。
日常と表現の両方を大切にするアートプロジェクトでは、事務局における働き方も重要なテーマです。育児中の女性が多いチームでは、他の事務局の子育てと仕事のバランス、考え方にヒントをもらいました。
表に出てくる活動内容だけではなく、根幹となる考え方が気になるのも事務局らしい視点。特に地域に軸を置くアートプロジェクトでは、地域をどのように見て、関わるかも気になるポイントでした。

問われることで初めて気づくこともある

プロジェクト運営で気になること、困ったことは、同じ立場にいる人同士で話すとヒントも見えてきます。また、問われることで初めて意識が生まれることもあり、発見の多い時間となりました。

事務局同士の相談で得たヒントは、かるた型のカードにまとめて共有。

ジムジム会=勉強会の姿をした互助会

はじめの記事でもお届けしましたが、ジムジム会は講座型ではなく「互助会」的な勉強会を目指して2019年より運営しています。

▼ジムジム会2020の運営方針
1. 現場の状況と社会状況を反映し、柔軟にプログラムを組む
2. レクチャー形式ではなく、相互に助け合う「互助会」的な場とする
3. 得た知見や生まれたアイデアは、公共知としてオープンにしていく

まち・ひと・活動が複雑に絡み合い、企画ごとに規模も目的も異なるアートプロジェクトの運営には正解がありません。だからこそ大切なのは、共通したセオリーを学ぶことではなく、様々なプロジェクトの実践から学び合い、それぞれが活動に必要な知見を鍛えていくこと。

そのためには人の繋がりも、お互いの活動を知ることも大切です。全5回を振り返ってみると、勉強会の姿をとりつつも、しっかり「互助会」らしく育ったのでは……と、運営チームも感じています。

ジムジム会は続いていきます!

嬉しいことに2020年度のジムジム会は、「コロナ禍中で情報共有できたことがよかった」「続けてほしい」「出会いがあった」と参加メンバーからも大変好評でした。そこで、今後も各プロジェクト事務局が持ち回りで運営し、「続・ジムジム会」として開催していくことになりました。

困ったらお互いに聞く。相談する。そんな関係性はこれからも続いていきます!

▲最後に下半期の抱負を発表して締めました。

(執筆:きてん企画室)

※ジムジム会についての情報は東京アートポイント計画のnoteアカウントでもお読みいただけます。

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