tarl

LATEST│2022.01.18
秋山伸
Photograph: Morito Kozuma

グラフィック・デザイナー/ブック・メイカー/パブリッシャー/edition.nord代表/神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科教授/多摩美術大学絵画学科版画専攻客員教授/日本造本装丁コンクール審査員

1963年 新潟県生まれ。東北大学工学部建築学科卒業。東京藝術大学美術研究科建築専攻修了。90年代半ばから、美術・建築の書籍や展覧会のグラフィック・デザインを数多く手がける。
最近のデザイン/ブック・メイキングの仕事は、一般流通する数千部の本を学生とともに手作業で製本した『東山道エンジェル紀行』町田康+寺門孝之/左右社/2021


edition.nord
2008年より新宿のデザイン事務所シュトゥッコ内の出版プロジェクトとして活動が始まる。2010年末にその中心メンバーの秋山伸と堤あやこは秋山の故郷の豪雪地帯・南魚沼に移住。その後、デザイン業務と並行して、年2-3冊の地道な出版活動を継続している。同時に、NYアート・ブック・フェアを始めとする海外のアート・ブック・フェア、アート・ブックの展覧会への参加や、国内外から本に関するレクチャーやワークショップ等の依頼を受けるなど、本のデザインや出版に付帯する活動も広く展開している。2021年より神戸へ拠点を移す。


【主なプロジェクト】

■川俣正+エディション・ノルト「アート・フラグメント・コレクション」2018–

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2018」から開始された、地域アートの新たなアーカイヴ手法を試みるワーク・イン・プログレス・プロジェクト。最も古くから継続している地域芸術祭「大地の芸術祭」。そこにおける作品の新陳代謝の副産物として生じる廃材や端材=アート・フラグメントを収集し、展示やエディションへと転換させる、いわば芸術祭に対してメタ的な視野を持つ地域アート・プロジェクト。2018年の芸術祭では、集められたアート・フラグメントが、 川俣によってインスタレーションに変換され、エディション・ノルトによってカフェ併設のショップに陳列された。今年予定されている「越後妻有 大地の芸術祭 2022」に向けて、川俣はより大きなインスタレーションをサイトに付加し、エディション・ノルトは、アート・フラグメントと作品資料とを合わせたエディションを作るほか、より身軽で広範なアート・フラグメントの販売方法を提案する予定。

■「Japan Focus Library」2018–

2018年開催のベルリン・アート・ブック・フェアMISS READにおける日本特集「MISS READ Japan focus」から継続するエディション・ノルト運営のライブラリー・プロジェクト。無審査寄贈によるインディペンデントなアート・ブックのコレクション。今までアイテム数を増やしながら下記の国内外の会場で巡回公開されている。「越後妻有 大地の芸術祭 2022」では、「アート・フラグメント・コレクション」と同じサイト「旧清水小学校」にて常設展示・収蔵スペースが設けられる予定。     


2018年 ベルリン・アート・ブック・フェア『MISS READ』参加
2018年 シンガポール・アート・ブック・フェア『SGABF』参加
2018年 PANTALOON/大阪
2019年 『アート/ブックのとても大きな部屋:読む・作る・考える』内展示/ まつだい「農舞台」/新潟
2019年 『大地の芸術祭 「アート/ブックのとても大きな部屋:読む・作る・考える」 展・ドキュメント……プラス』内展示/ ヒカリエ/東京
2019年 ベルリン・アート・ブック・フェア『MISS READ』参加
2019年 上海アート・ブック・フェア『 UNFOLD』参加
2021年 『SHIBUYA WANDERING CRAFT渋本市』参加/ヒカリエ/東京

■「CONTEMPORARY (ART BOOK) review/archive」2018–

エディション・ノルトとロンダードが主催する、継続的なアート・ブックのキュレーション展。日本とアジアから伝統的な形態にとらわれずに自由な素材・構造でデザインされた本をコレクションしてウェブ上にアーカイヴしつつ、展示・販売を行うプロジェクト。様々なイベントや空間に寄生しながら国内外を巡回する。アート・ブックにおける状況から本の現代性を考察するレクチャーを行ったり、海外のゲスト・パブリッシャーによるプレゼンテーションやトークイベントを併催する。また、招いた海外パブリッシャーから、今度は招かれるという交換的交流も発生している(『IDEA』No. 393 別冊に掲載)。
http://c-ab-a.net/


#000 CIRCLE/東京/2018年
・レクチャー「本の現代性について」秋山伸
#001 with edition fink and Fair Enough(スイス):PANTALOON/大阪/2018年
・トーク:ゲオルグ・ルティスハウザー + 斧澤未知子 + 秋山伸
#002 TSUTAYA 代官山/東京/2018年
#003 with edition fink and Fair Enough(スイス):The White/東京/2018年
・プレゼンテーション:ゲオルグ・ルティスハウザー/edition fink
#004 Shelf/東京/2018年
#005 『アート/ブックのとても大きな部屋:読む・作る・考える」 まつだい「農舞台」』内展示/新潟/2019年
#006 Archiv & UC Books/チューリッヒ/2019年
・プレゼンテーション:秋山伸/edition.nord + 佐久間麿/Rondade
#007 CIRCLE/東京/2019年
・トーク「〈Tour de Swiss〉報告会 | スイスにおけるアート・ブック出版の現在」斧澤未知子 + 秋山伸


参考文献
「Fair Enough / Guest with Books from Japan│Part 2│Presentation Document and Review Exchange / Swiss Edition」
『IDEA』No. 393 別冊/誠文堂新光社/2021年

CATEGORY

デザイン、創作/表現、記録/アーカイブ