「Tokyo Art Research Lab」始動

アートプロジェクトを実践する人々のためのリサーチプログラム「Tokyo Art Research Lab(TARL)」が始動し、初年度には「つくる」「支える」「評価する」「伝える」「記録する」の5つのカテゴリーで、10講座を開催。

『としまアートステーション構想』実施

アートを生み出すささやかな営み「アートステーション」をまちなかに出現させながら、多様な人々による、地域資源を活用した主体的なアート活動を目指すプロジェクト。

『ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト』実施

若き表現者や専門家、市民や学生などさまざまな立場でアートにかかわる人々が日常的に集い交流するプラットフォームを、台東区・谷中エリアにつくるプロジェクト。

『学生メディアセンターなないろチャンネル』実施

「ウェブテレビ放送局」という設定のもとに、美術系の学生を中心とする参加者がUstreamやTwitterを活用したクロスメディアコミュニケーションのあり方を実験し、検証するプロジェクト。アートセンター「アーツ千代田 3331」内に拠点を置き、都内や全国のアート活動の現場を取材。それらをネットワークする 「なないろフェスティバル」などのイベントを実施した。

『岸井大輔プロジェクト「東京の条件」』実施

「人間は演じている。職場で学校で道で家庭で、あらゆる場所であらゆる瞬間に」を前提に作品づくりを行う劇作家・岸井大輔による、東京で新しい公共のモデルを試行する現代演劇プロジェクト。メディアづくりやワークショップなどを行いながら、アートプロジェクトの現場にふさわしいコミュニケーションの場を提示し、創発的な場の運営を試みた。それらの活動を「上演」と呼び、集大成となる『戯曲「東京の条件」』を発行した。

『イザ!カエルキャラバン! in 東京』実施

防災と連動した複合型のアートプロジェクト。阪神・淡路大震災を機に2005年にスタートした防災アートプログラム 「イザ! カエルキャラバン!」を都内で広めていくための拠点づくりを目指す。地域主導の防災訓練をベースに、震災時に必要な「知識」や「技」を身に付けられるプログラムのデモンストレーションを実施したほか、災害とアートをテーマにシンポジウムやワークショップ、教材開発なども行った。

『LIFE ON BOARD TOKYO 09-10』実施

東京の水辺の「今」を知り、身近な水辺の環境の将来を考えるとともに、水辺の文化の活性化を目指す。「東京低地クルーズ」や「江戸の水迷宮」、トークイベント「水辺をひらく アートでひらく」、防災イベント「BO菜」など、実際に都内の河川を舞台にしながらプロジェクトを実施した。