Betweens Passport Initiative は「移民」(*) の若者たちを異なる文化をつなぐ社会的資源と捉え、アートプロジェクトを通じた若者たちのエンパワメントを目的とするプロジェクトです。移民の若者が多く在籍する都立定時制高校という学びの場に焦点を当て、放課後部活動である多言語交流部 「One World」を通じたコミュニティづくりを行なってきました。
本書は、多言語交流部 「One World」における、高校・大学・NPO の三者連携による定時制高校でのコミュニティづくりを紹介した事例集です。
*本事業では、多様な国籍・文化を内包し生活する外国から来た人々を「移民」と呼んでいます。
もくじ
第1部 はじめに
1. 「移民」の若者のエンパワメント
2. 「移民」の若者を取り巻く現状
3. 多言語交流部 「One World)」を立ち上げた背景
第 2部 三者連携によるコミュニティづくり
1. 大学の役割・実施したこと
2. NPO の役割・実施したこと
第3部 活動事例
1. 第1期 立ち上げ
2. 第2期 試行期間
3. 第3期 プログラム化・仕組み化
第 4部 終わりにかえて
『Betweens Passport Initiative(BPI)』は、「移民」(*)の若者たちを、異なる文化をつなぐ社会的資源と捉え、アートプロジェクトを通じた若者たちのエンパワメントを目的とするプロジェクト。写真家・Gottingham(ゴッティンガム)とのコラボレーションによって生まれた本書は、プロジェクト名に掲げられた「Betweens」についてあらためて考えるツールとして制作されました。
*本事業では、多様な国籍・文化を内包し生活する外国人を「移民」と呼んでいます。
もくじ
本書について
はじめに
Betweensの可能性を未来につなげるために 海老原周子
1章 作品
そこにいる場所―クリシュナ Gottingham
通り道―クリシュナ Gottingham
2章 資料
作品解説
映画『subash』あらすじ/登場人物
3章 ストーリー
映画『subash』と私 Avinash Ghale
若者の壁、家族滞在と閉ざされる進路 角田 仁
ふつうのにほんじんのはなし 佐藤李青
補章 論考
「一瞬」を呼び込む「儀式」としての写真 井高久美子
後記
Betweensとの出会いの終わりに―編集後記に代えて 坂田太郎
作品リスト/プロフィール/謝辞
NPO法人 場所と物語が『東京ステイ』プロジェクトを通じて実験・開発した、まちを体験するプログラム「ピルグリム―日常の巡礼」。東京で生きる人々が、東京の日常と、旅人のように出会い直すことをテーマに、都内各所にて実験と進化を重ねてきました。
本誌は、繰り返しプログラムに参加し、自らの「ピルグリム度」すなわち日常と出会い直す技術や身体性を高めるための「訓練」の状況を確認するノートです。5つの指標に分類される全25のアビリティで表した「ピルグリム進歩制度」を用いることで、参加するたびに自分の「ピルグリム度」が上がっていくのを確認できます。仲間と共有して励まし合いながら、楽しく訓練を続けましょう。
もくじ
ピルグリムとは
ピルグリム進歩制度(バッジ・システム)とは
巡礼における25のアビリティ
巡礼における5つの称号
NPO法人 場所と物語とは
STAMP BOOK for PILGRIM
2018年度に、東京都東村山市南台小学校(以下、南台小学校)の6年生と行った図工の授業の記録です。南台小学校での取り組みは、図書の授業と連携したり、市内にある多磨全生園を見学したり、造形せずにグループで経験を分かち合う時間をもったりするなど、日頃の図工の時間とは少し異なるものとなりました。
本書では、その活動のプロセスを紹介するとともに、参加者を交えた座談会などを収録しています。
もくじ
活動の記録
[座談]活動を振り返って|有薗真代さんをむかえて
有薗真代(社会学者、京都大学大学院文学研究科非常勤講師)+授業参加者
[座談]切実さをもって切実さと出会う
宮地尚子(一橋大学大学院社会学研究科教授)、佐藤李青(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)、宮下美穂(特定非営利活動法人アートフル・アクション 事務局長)
JR中央線の高円寺・吉祥寺・国分寺という「3つの寺」をつなぐ地域で展開しているアートプロジェクト『TERATOTERA(テラトテラ)』。その企画は、TERACCO(テラッコ)と呼ばれるボランティアスタッフによって支えられていますが、2018年度はすべての企画において中心的な役割を担いました。
阿佐ヶ谷駅周辺で参加者が「イブツ(異物)」と考えるパフォーマンスをおこなった「踊り念仏」、高円寺駅から西荻窪駅までの区間をアーティストが芸術を実践しながらタスキを渡していく「駅伝芸術祭」は、テラッコ企画として実現しました。
さらに、TERACCOの歴代コアメンバーが、Teraccollective(テラッコレクティブ)を結成。裏方だけのコレクティブとして、アートにまつわるさまざまな人や現場を支え、盛り上げることを目指し、初めて手がけるプロジェクトとして「TERATOTERA祭り2018」に臨みました。
もくじ
TERATOTERAとは
はじめに
2018年度年間スケジュール
踊り念仏
駅伝芸術祭
TERATOTERA祭り2018
アーティストプロフィール
テラッコの感想
アートプロジェクトの0123
来場者アンケート
おわりに
「ほくさい音楽博」は、世界に名を轟かせた浮世絵師・葛飾北斎への尊敬の念を込めた音楽プログラムです。北斎の生誕地である墨田区周辺地域のこどもたちに、世界中の響きの美しい楽器に触れてもらい、その歴史を学び、練習を重ね、発表会を行っています。
本書は、記録写真やインタビューを通して、これまでの軌跡をアーカイブするフォトドキュメントです。
もくじ
ほくさい音楽博の1日
講師インタビュー
原田芳宏(スティールパン)
竹本京之助・鶴澤弥々(義太夫)
鳥居 誠(ガムラン)
プログラム紹介
開催データ
ほくさい音楽博の10年とこれから
2009年に始動した、東京アートポイント計画の10年間の歩みを一冊にまとめました。
プログラムオフィサーが培った知見をまとめた「中間支援の9の条件」、事業の軌跡を年ごとに振り返った「これまでの歩み 2008→2018」、共催団体のパートナーとの対話を収めた「プロジェクトインタビュー」、これからの10年に向けた展望を語るインタビューやディスカッションなどで構成。巻末には、資料として、これまで発行してきた200冊のドキュメントのリストも掲載しています。
*本書について、こちらのブログ記事でも詳しくご紹介しています。
*本書の販売は終了いたしました。PDFダウンロードにてお読みいただけます(2022年1月26日)。
もくじ
はじめに 森 司
東京アートポイント計画とは
もくじ
SECTION1 中間支援の9の条件
1 「プログラムオフィサー」の職域を拓く
2 「協働」のかたちを探る
3 「拠点」づくりの要件を考える
4 「コミュニティ」が育つ環境をつくる
5 「事業予算」の適正規模を探る
6 「多様性」を保持する
7 「評価」の仕組みをつくる
8 「人材育成事業」と連携する
9 「アーティスト」に学ぶ
SECTION2 これまでの歩み 2008→2018
2008年 東京アートポイント計画「前夜」
2009年 動きながら事業基盤をつくる
2010年 現場に応答しながら、展開する
2011年 最も多い事業数の実施へ
2012年 事故から学んだ「組織」としてのふるまい
2013年 「プログラムオフィサー」のことばをつくる
2014年 東京アートポイント計画の第二創業期
2015年 組織改編がもたらした事業整理
2016年 風通しをよくするコミュニケーション
2017年 10周年に向けた棚卸しがはじまる
2018年 10年後を視野に入れた活動指針
SECTION3 プロジェクトインタビュー
縮小社会に向き合う、「看取り」のアートプロジェクト[東京スープとブランケット紀行] 羊屋白玉
逆境から生まれた、考える装置としてのアート[リライトプロジェクト] 林 曉甫+菊池宏子
答えの前で立ち止まり続けることで生まれる生態系[小金井アートフル・アクション!] 宮下美穂
「利き手」を封じたときに見える音楽のあり方[トッピングイースト] 清宮陵一
実験と失敗が広げる、「まち」という名の劇場[アトレウス家] 長島 確+佐藤慎也
SECTION4 東京アートポイント計画 2009→2029
「人」を財産にしながら、ちょっとずつ進む 小山田 徹
アートプロジェクトがつくる、地域の「居場所」 竹久 侑
東京アートポイント計画のこれまでとこれから 芹沢高志×太下義之×熊倉純子×森 司
おわりに 大内伸輔+坂本有理+佐藤李青
REFERENCES 資料
東京アートポイント計画の変遷 10年間の32のプロジェクト
ディレクター/プログラムオフィサープロフィール
外部委員一覧
ドキュメント一覧
古くから多くの芸術家や作家が居住し、近年は若者の住みたいまちとしても不動の人気を誇るJR中央線高円寺駅~吉祥寺駅~国分寺駅区間に点在しているアートスポットをつなぎながら、現在進行形のアートを発信するアートプロジェクト『TERATOTERA(テラトテラ)』。「TERACCO(テラッコ)」と呼ばれるボランティアスタッフの人材育成にも注力し、プログラムの企画・運営の実践を通じ、アーティストとともにアートプロジェクトをプロデュースできる人材育成も目指します。本書のほとんどは、そうしたテラッコたちの言葉によって構成されています。
もくじ
TERATOTERAとは
はじめに
年間スケジュール
リアリー・リアリー・フリーマーケット
西荻映像祭
パフォーマンス・デイ
TERATOTERA祭り
シンポジウム「西を動かす」
作家プロフィール
来場者アンケート
テラッコの感想
アートプロジェクトの0123
終わりに
演出家・劇作家の羊屋白玉を中心に、生活圏に起こるものごとの「終焉」と「起源」、そして、それらの間を追求する『東京スープとブランケット紀行』。写真や対談記録、戯曲やスープのレシピを交えてまとめられた、4年間の活動の記録集です。
もくじ
朽ちては、芽生える、東京の猫
東京スープとブランケット紀行 2014.5.17~2017.3.8
スープを巡る話
Rest In Peace, Tokyo 小山田 徹さんと
8月8日、快晴。
Rest In Peace, Tokyo 2017.5.17~2017.11.17 その1
Rest In Peace, Tokyo Chapter 1 はなまる
Rest In Peace, Tokyo Chapter 2 みとれる
Tikam-Tikam Japan:R.I.P. TOkyo
Rest In Peace, Tokyo Chapter 2.7 はぐれる
還住の島に生きて
Rest In Peace, Tokyo Chapter 3 きこえる
Rest In Peace, Tokyo Chapter 4 くすぐる
Rest In Peace, Tokyo Chapter 5 みつける
Rest In Peace, Tokyo 2017.5.17~2017.11.17 その2
Rest In Peace, Tokyo ドラマトゥルク鼎談
街並みを眺めて考えたこと
羊屋白玉さんの猫が亡くなった翌月に離婚をし、その翌年に体調を崩して仕事を辞めた。さらに次の年、羊屋さんや東京スープとブランケット紀行に出会ってからの4年間に、対談紀行とRest In Peace, Tokyo の合間の日常で思いめぐらしたさまざまな「失われたもの」について、羊屋さんに宛てた4通のメール。
終わりの風景
東京スープとブランケット紀行 年表・地図・戯曲
Rest In Peace, Tokyo
「東京らしさ」を持つ場の多様性と個性を見出し発信することで、東京の文化的価値を見つめ直すことに取り組むプロジェクト『東京ステイ』。東京のまちを明確な目的を掲げて歩くのではなく、まちと個人の間に物語を立ち上げる歩き方「ピルグリム(巡礼)」の実験を通して考えてきたこと、その経験や言葉をまとめました。
もくじ
日常を巡礼する
十牛図とは
「了解力と巻き込まれ力」石神夏希
NPO場所と物語
『東京ステイ』 と 「ピルグリム (巡礼) 」