集中講座 (2016)|第1回 アートプロジェクトが向かう、これからの在り方
東京2020オリンピック・パラリンピックを控え、芸術祭やアートプロジェクトなど文化事業への期待は、益々高まりをみせています。その一方で、乱立する芸術祭のあり方とその差別化、持続可能なアートプロジェクトの在り方やそれを支える運営体制などの仕組みづくりは、引き続き大きな課題です。集中講座では、アートがもたらす気付きや可能性の意義を問い続け、実験的な活動に取り組むゲストを迎え、現在かれらが向き合う課題や挑戦を共有しながら、アートプロジェクトのこれからのあり方を探ります。
2016年より毎年1組のアーティストと向き合い、別府で新作をつくり出す個展形式の芸術祭「in BEPPU」がはじまりました。それを主催しているのは、約10年間「別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』」を中心に、別府のまちを舞台にアーティストや地域の人々と協働しアートプロジェクトを展開してきたNPO法人BEPPU PROJECT。なぜ、多数のアーティストが参加する従来の芸術祭からシフトしたのでしょうか。
昨年開催した「目 In Beppu」の仕掛け人・山出淳也さん、アーティスト・目とともに紐解きながら、これからの芸術祭のあり方を問います。