「人間は演じている。職場で学校で道で家庭で、あらゆる場所であらゆる瞬間に」を前提に作品づくりを行う劇作家・岸井大輔によるプロジェクトの記録です。3年間の活動を「上演」と呼び、そのなかで生まれた手法や知見を「戯曲」にまとめました。
もくじ
はじめに
戯曲|東京の条件
1幕 製作者の憂鬱 || 作品の計画
2幕 当事者の限界 || 活動による組織
3幕 消費社会の境界 || 集団の調査
4幕 企画者の美学 || いきと仮設技術
5幕 生産者の条件 || 東京の公共
『戯曲|東京の条件』を読む
所感|岡田利規
演出プラン|篠田千明
『東京の条件』に寄せて|成 河
リサイクル・音楽~はい。私が「DJ話芸」の家元です。~|アサダワタル
演劇による『私』の解除|大山 顕
ひと・まち育みのコミュニティデザインの方法:「まるテーブル」モデルの提起|延藤安宏
あとがき
解説 戯曲と公共をめぐって|坂倉杏介