フィールドワークをベースとした作品を制作・発表しているアーティスト、mamoruと下道基行が中心となり結成した「旅するリサーチ・ラボラトリー」が、日本各地を旅しながら、フィールドワーク的手法とアウトプットの実践について様々な表現者へインタビューを行い、フィールドワークと表現の可能性について検証したプロジェクト「旅するリサーチ・ラボラトリー -フィールドワークと表現Ⅲ-」から生まれた、1枚のポストカードと、地図、活動を振り返ったテキストをまとめたキットです。
プロジェクト3年目となる2016年度の旅の地は、東京・竹芝港から1000km、24時間の航海の先に位置する小笠原諸島。独自のクレオール的多様性、「Nodus(接点、結び目、もつれ、難曲)」を含んだ小笠原にて、ゲストのリサーチ・ディレクターを迎え、複数のリサーチャーによるそれぞれの視点と考察の違い、それらが接触・交換する時に生まれる化学反応を観察・記録することに取り組みました。
目次
ポストカード11枚(印刷版のみ)
地図ポスター(裏面:3年間の活動を振り返った対談形式のテキスト)
旅するリサーチラボラトリーって何?
旅するリサーチの始まり ―1年目の話
リサーチを、どう記録するのか? ―1年目の話
リサーチを、どう記述するのか? ―2年目の話
新しい報告会 ―ライブはライブで― 再び1年目
ライブを、どう記述するのか?
ライブ ―ライブ―ライブ、3年目の話
空間と時間の接続方法
全てを記録(しようと)する
4年目の始まり、の話
[小笠原リサーチメンバー]
リサーチャー|mamoru(サウンドアーティスト)、下道基行(美術作家/写真家)、EAT&ART TARO(アーティスト)
ディレクター|森司(Tokyo Art Research Lab ディレクター)
記録|川瀬一絵(写真家)
コーディネーター|淺井 聖