2009年から2013年にかけて、台東区谷中界隈を舞台におこなわれた「ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト」は、既存のマネジメントのセオリーにおさまらない、非合理で過剰ともいえる対話のプロセスによって成立するアートプロジェクトでした。本書では、立ち上げから10余年の歳月を経た今、あらためてプロジェクトを俯瞰してみることで関係者の当時の思いや狙いについて言語化を試みました。
ギリギリまで何が出てくるかは分からない。でもそれがすごく芸術的醍醐味のある現場になっていく。
(p.65)
目次
はじめに
谷中で何が起こったのか?
3人のキーパーソンにインタビュー
谷中のおかって代表&ぐるヤミ事務局長 渡邉梨恵子
パフォーマンスを追求するおかって総合ディレクター 富塚絵美
アートマネジメントの現場と人材を育成した教育者 熊倉純子
谷中の土壌
活動のきろく
あとがき