多摩地域を舞台に、地域の文化的、歴史的特性をふまえつつさまざまな人々が協働、連携するネットワークの基盤づくりを進めている『多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting』において実施した連続ワークショップの記録集です。
この冊子は、3つのテーマ、①生きることの表現を拡張する、②3つのre「retrace/再訪する、resist/作業する、record/記録する」、③生きることの表現で構成されています。計11回実施したワークショップについて、各回参加した参加者自身による記録とともに振り返り、またそれぞれ3つのテーマに沿ったゲストとのインタビューやトークも収録されています。
誰かの、社会の価値に沿って1を10にしようというのは実際そんなに難しくなくて、テクニカルなことで何かがんばればできる。でも1を1のままで、その人としてずっとやり続けるということの豊かさって大事なんじゃないかな。
(P95)
目次
生きることの表現を拡張する(曽我英子)
- WS1「くだらないかもしれない疑問」
- WS2「身体の声を聴く」
- WS4「人間中心でない視線」
- WS7「何かの可能性」
retrace/再訪する
- 「菅野榮子さんと、訪れる」
- WS11「暗闇的、記録のぼろくすぐり」(須之内元洋)
resist/作業する
- WS5「掘ってみる/刷ってみる」(A3BC)
- WS6「作曲をしてみる」(揚妻博之)
- WS8「Act/Abstract」(ピョトル・ブヤク)
- WS9「Currents」(ピョトル・ブヤク)
- 「えいちゃんくらぶ×ピヨ」
- 「作業場の試み」(ワークショップ参加者)
- 「resist/抵抗する行為について考える」(岩井優×ピョトル・ブヤク×角尾宜信)
record/記録する
- WS3「記録をつくる、記録を受け取る営み―震災手記集をともに読むことから考える」(高森順子)
- WS10「記録する行為について問う」(豊田有希)
生きることの表現
- 「生きることの表現-木村紀夫を訪ねる」
- 「それぞれの人はそれぞれを生きて、たまたま出会い続ける」(武内優×宮下美穂)
海外に(も)ルーツをもつ人々とともに、都内各所で映像制作のワークショップを行うプロジェクト『KINOミーティング』。本書は、2023年度の活動を英訳付きでまとめたアーカイブブックです。
これまでの取り組みから新たに開発・実践されたワークショップの概要や手法をはじめ、ワークショップをひも解く参加者との対話や、スタッフによる制作現場の振り返り、「海外に(も)ルーツをもつ」という枠組みと関連したテーマで活動している研究者と表現者へのインタビューなどが収録されています。
海外に(も)ルーツをもっている人たちの中でも、“置かれた”と感じる人と、“自分の足で来た”人がいて、なおかつそのふたつの間にもグラデーションがありますよね。
(KINOを読み解くことば 「ワープ」 P.84)
目次
はじめに
- KINOミーティングとは
- KINOミーティングの手法
- ワークショップ
- 設計と現場
- KINOミーティングを読み解くことば
- インタビュー
- 振り返りと計画
『Artpoint Reports 2023→2024』は、一年を振り返りながら、ちょっと先の未来について語るレポートです。今年度注目のニュースや各事業の紹介のほか、「拠点」「事務仕事」「文化の役割」などをテーマに、ディレクターとプログラムオフィサーがこの一年を振り返りながら語りました。
トレンド的なものではなく、小さいけれど普遍的でなくてはならない、そうした丁寧な仕事をすること。それがいま、文化事業者に求められていることだと思います。
(小さな単位に働きかける仕事 P.23)
目次
About
News 2023の取り組み
Voices 2023→2024について語る
- 日常を耕し、文化を育む種まき
- 「いる」ことから越境が生まれる
- つなぎ手になって卒業する
- 現場の足腰をつくる事務
- 小さな単位に働きかける仕事
Annual costs 事業予算
Projects 事業一覧
Information お知らせ
それまで当たり前だと思っていた考えを解きほぐす「対話」を生み出し、地域の文化資源の活用から「学びの場」 を創出する『ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―(通称ファンファン)』。
本書は、墨田区東向島の住宅街にたたずむ元工場を改装し、ファンファンの活動拠点「藝とスタジオ」をオープンするなかで、より多くの人に対してどのようにひらくことができるのかを考え、実践した取り組みを紹介する冊子です。
さまざまな条件のなかで、日常生活の近くにある小さなスペースをひらくためには、いったいどのようなことに気を付ける必要があるのか?「藝とスタジオ」での活動記録をZINEとしてまとめています。
物理的なデザインだけでなく、コミュニケーションを工夫することや、伝えあうことをより意識することも「藝とスタジオ」をひらく方法になると気付かされました。
p.8
目次
- はじめに
- 【公開ミーティング】「『藝とスタジオのアクセシビリティを考える』を始める」
- プログラムをきっかけとした実践①
- 【公開ミーティング】「藝とスタジオのアクセシビリティを考える『言語を超え他者と出会う』」
- プログラムをきっかけとした実践②
- おわりに
『多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting』の「ざいしらべ 図工 ― 技術と素材について考える」の一環として、多摩地域の小学校図工専科の先生や子どもたちと実施した活動をもとに、身近な素材を知り、加工や造形に親しむ方法を紹介するものです。
多摩地域に広がる広葉樹の森をテーマに、2023年の夏から秋にかけて昭島市立光華小学校で実施した広葉樹の丸太を用いた授業の様子や、広葉樹と暮らしのかかわりの解説、森と人の暮らしについての論考などを収録しています。
広葉樹やその森を知ることは、単なる知識や技術の問題にとどまらず、その背後にある長い歴史と、人と森の深い関係を知ることでもあります。
(p.1)
目次
- 森に腰掛けてみる
- 広葉樹とであう
- 重たいもの、硬いもの、複雑な質感とであう
- 切ってみる
- 彫ってみる
- 削ってみる
- 繋いでみる
- 据えてみる
- 描いてみる
- 森とつながる
- 森と暮らし
- 広葉樹と暮らし(桐、栗、欅、樫、栃、漆、楠、樹皮・繊維を使う広葉樹)
- まだ森を知らない 清和研二(東北大学名誉教授)
- 森と子ども
『HAPPY TURN/神津島』は、さまざまな立場から島に関わる人とつながり、それぞれの暮らしや考え方を学び合うことで「幸せなターン」のかたちを探るプロジェクトです。
本映像は、2023年に『HAPPY TURN/神津島』による「アーティスト・プログラム」の一貫として、ゲストに武徹太郎さん(馬喰町バンド)を迎えて開催した手作りのおまつり「くると冬まつり2023〜神津島物語〜」の準備から本番までの記録です。
アーツカウンシル東京の事業「東京アートポイント計画」の活動内容をまとめた英語のパンフレットです。事業の仕組みや特徴、東京でアートプロジェクトを実施する意図や、これまでに共催した団体の声などを紹介しています。
アーツカウンシル東京の事業「東京アートポイント計画」の活動をまとめたA4サイズのパンフレットです。事業の仕組みや特徴、2023年度に実施している共催事業を紹介しています。
アートやデザインの視点を取り入れた拠点づくりやプログラムを通じて、国立市や多摩地域にある潜在的な社会課題にアプローチするプロジェクト『ACKT(アクト/アートセンタークニタチ)』。このフリーペーパーは、まちに住む人に情報を発信、収集することで、これまでになかった縁がつながり、これからの活動のきっかけとなることを目指しています。
第2号のテーマは「エンカウント・ザ・ワールド!!」。ACKTでの活動紹介のほか、日本各地のさまざまな実践への取材・レポート紹介を通じて、日々のエンカウント(出逢い)について紐解いています。A2サイズの大きな紙面を3つ折りにし、A5サイズに仕上げました。
朝活から趣味、社会活動に至るまで、価値観や目的を共有するいい感じのことば、“コミュニティ”。でも少し食傷気味で、そのくせ実態があまりわかってこない。家族や会社に続くサード・プレイスとは言うけれど、やっぱり何かに所属してないといけないのかな?……そんなモヤモヤが今号の出発点だ。
目次
- CAST VOL.03 金田涼子
- LAND VOL.03 藝とスタジオ
- たまたまブラブラ散歩 第2回 崖線とは?
- 私たち国高新聞部
- エンカウント・ザ・ワールド!! 特集
「わたしを起点に、新たな関わりの回路と表現を生み出す」ことをコンセプトに、視覚言語(日本の手話)で話すろう者・難聴者・CODA(ろう者の親をもつ聴者)が主体となり活動するプロジェクト『めとてラボ』。
2023年度は、ホームビデオ鑑賞会の開催や、DeafSpaceに関するリサーチ、遊びを起点にしたラボラトリーの実施、つなぐラボでの環境設計や開発など、さまざまに活動を広げました。これら1年間のプロセスを時系列にまとめ、昨年度に発行した円形の冊子に束ねられるようにした活動レポートです。
目次
- めとてラボとは
- ホームビデオ鑑賞会
- DeafSpace(デフスペース)リサーチ
- 「遊び」を起点にしたラボラトリー
- つなぐラボ