地域との連携や実践、課題に向き合う方法を考える文化事業の担い手のためのプラットフォームとして、Tokyo Art Research Lab(TARL)ウェブサイトを「tarl.jp」としてリニューアルしました。
これまでTARLで取り組んできた「プロジェクト」や、それらの活動にまつわる「レポート」、そこから生まれた書籍や映像などの「資料」、それらのつくり手となったさまざまな専門性をもつ「ひとびと」の一覧、東京アートポイント計画として実施してきた「共催事業」などを公開しています。
さらにP3 art and environmentと連携し、tarl.jpに蓄積した情報や、関連する出来事から、個人の活動とそれを取り巻く社会の連関を捉え、これからの時代に応答するアートプロジェクトのかたちを考えるための「年表」機能を拡充しました。
海外に(も)ルーツをもつ人々とともに、都内各所で映像制作のワークショップを行うプロジェクト『KINOミーティング』。本書は、2024年度の活動を英訳付きでまとめたアーカイブブックです。
2024年、KINOミーティングは多様な背景をもつメンバーとともに、約1年をかけてオムニバス映画『オフライン・アワーズ』と映画制作の背景を収めたメイキング映像『オフライン・アワーズ Behind the Scene』を制作しました。本書では、プロジェクトスタッフが映像制作の過程を克明に記述した「プロダクションノート」や制作メンバーによる言葉、作品レビュー等をとおして、プロジェクト全体を振り返り、記録しています。
「よい作品(を)つくることと、よい現場をつくることは、もう同じ重み。どっちかに傾いちゃダメ。よい作品をつくることを優先して誰かが傷ついたりとか、ものすごい負担がかかるっていうのはもうやめよう。もう一方で、ただよい現場をつくろうと思って、ただただ楽しく和気あいあいやってるだけだと、よい作品は多分できない」
(p.122)
目次
- KINOミーティングとは
- KINOミーティングの手法
- プログラム
- プロダクションノート/作品解説
- メンバーのことば
- レビュー
『めとてラボ』は、「わたしを起点に、新たな関わりの回路と表現を生み出す」ことをコンセプトに、視覚言語(日本の手話)で話すろう者・難聴者・CODA(ろう者の親をもつ聴者)が主体となり活動するプロジェクトです。
2024年度は活動開始から4年目を迎え、ホームビデオ鑑賞会の開催や、「家」に潜むデフスペースデザインに関するリサーチ、手話独自の表現である「CL表現」に着目したワークショップの実施など、さまざまな活動を展開しました。これら1年間のプロセスを時系列にまとめ、一昨年度から発行している円形の冊子に束ねられるように仕立てた活動レポートです。
目次
- ホームビデオ鑑賞会
- デフスペースリサーチ
- めとてスタディシリーズ~CL勉強会~
- アソビバ
- 文化拠点
- めとてラボウェブサイト
多摩地域を舞台に、地域の文化的、歴史的特性をふまえつつさまざまな人々が協働、連携するネットワークの基盤づくりを進めている『多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting』が、奥多摩町立氷川小学校6年生と実施した探求の学習についての記録です。
探究の時間は、自分が暮らす町について、自分自身で問いをたて、調べ、探究していくというもの。2024年11月末から3月にかけて、15回の授業を行いました。大切にしたことは、身の周りを見回し、興味や関心を問うべき何かに深めていくこと、そして、それを人に伝えること、伝えることで生まれた新たな問いをまた問い直すこと。これらの時間を通して、子どもたちそれぞれの奥多摩が表現されました。
ひとつのことがわかっても、また新しい疑問が湧く。「問い」は追求すればするほど、増え、深まっていく。その過程に無限の楽しさがある。
目次
- 自分はどこに立っているんだろう 時間、空間の広がりから考える
- 問いを生むレッスン アンテナを立てる
- やってみる 問われることで問いが生まれる
- 調べたことと問いの関係 問いを深める
- 伝えてみる 問いを外に出してみる
『Artpoint Reports 2024→2025』は、一年を振り返りながら、ちょっと先の未来について語るレポートです。今年度新たにスタートした新規事業の紹介や注目のニュースのほか、「基礎自治体との連携」「アクセシビリティ」「共生社会」などをテーマに、ディレクターとプログラムオフィサーがこの一年を振り返りながら語ったレポートが収録されています。
人が人らしくあるにはどうあるべきか。それを、医療でも宗教でもない領域でウェルビーイングに向き合おうとすると、芸術文化しかありません。
(変化の時代、アートを生活の一部に p.23)
目次
About
News 2024の取り組み
Voices 2024→2025について語る
- 拠点から「いま」の東京を考える
- 「そのままでいられる」環境をつくる
- 生活より手前のことに目を向ける
- 誰かと一緒にやることの可能性
- 変化の時代、アートを生活の一部に
Annual costs 事業予算
Projects 事業一覧
Information お知らせ
東京都・府中市芸術文化連携事業「共生社会を聞いて、みる」は、 府中市の地域共生社会実現に向けて様々な取り組みを進めていくため、 共生社会にまつわる活動に取り組むゲストをお迎えし、お話を伺う配信番組です。 番組では話の内容を「見える化」するため、会話を聞きながらリアルタイムで文字やイラストを使って1枚にまとめる、グラフィックレコーディングを採用しています。
多摩地域を舞台に、地域の文化的、歴史的特性をふまえつつさまざまな人々が協働、連携するネットワークの基盤づくりを進めている『多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting』において実施した、学校を拠点とした地域プログラムの記録集です。
NPO法人アートフル・アクションは、これまでの活動の中で、多くの小学校の図工などの授業と連携し、たくさんの市民の方々やNPOスタッフ、アーティストが参加する機会を作ってきました。この冊子では、企画づくりや授業に参加したスタッフが、地域との連携を視野に入れながら、連携の考え方や授業のプログラムなどを振り返ります。
学校と地域の浸潤し合う双方向性のある関係は、どちらにとっても、自らの将来を自ら考えていくための好機になるように思います。
(p.3)
目次
- 0 はじめにーなぜ地域なのか?
- 1 地域を知るー「知る」とは何か?
・アーティストの気づきを通して、地域への新しい視野が開ける
・学校との関係を地域の視点で知る・考える
- 2 調べるって?
・物語の地層をめぐる〜図工研究会
・調べたこと、見つけたもの・ことを構造化し、探求する
- 3 きっかけについて考えるやってみる
・さすらいの竹林が図工と出会う〜その1
・さすらいの竹林が図工と出会う~その2
・身近な植物から色を抽出して絵の具をつくる
- 4 つながりをつくる、育てる、引き継ぐ
・そこにある歴史と資源に気づく〜縄文ハウス
・地域の施設とつながり、育む〜ハンセン病資料館の見学から
・国語+マタギ+造形による知覚の拡張
・桑の葉染めで総合学習〜大学との連携
- 5 振り返る
- インタビュー
・眞砂野 裕(昭島市立光華小学校校長)「風」を吹かせることが学校の仕事
・猪瀬浩平(文化人類学者)「答え」がない場所で、折り合いながら生きていく・・・
多摩地域を舞台に、地域の文化的、歴史的特性をふまえつつさまざまな人々が協働、連携するネットワークの基盤づくりを進めている『多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting』において、2024年12月から2025年3月アーティストの弓指寛治さんが、昭島市立光華小学校4年2組に通った記録です。
弓指さんの滞在の断片について、彼の日々の気づきに、観察者として伴走した吉田さんから見えたものを併記しています。弓指さんはもとより、吉田さんも今日の社会と生きるひとりの直観とこの間に見えたことを相対させ、自身の言葉で書き綴っています。
冊子の後半は、表現のひろがりと可能性をめぐるをテーマに、アーティスト・学芸員の方々へのインタビューをもとにご自身の活動から美術教育の話まで幅広く表現の可能性について伺った記録を収録しています。
鬼ごっこに誘われたら断らないこと、大事です。やっぱり、あれは大人は断ってしまうじゃないですか。しんどいし、寒いし
(p.3)
アートやデザインの視点を取り入れた拠点づくりやプログラムを通じて、国立市や多摩地域にある潜在的な社会課題にアプローチするプロジェクト『ACKT(アクト/アートセンタークニタチ)』。このフリーペーパーは、まちに住む人に情報を発信、収集することで、これまでになかった縁がつながり、これからの活動のきっかけとなることを目指しています。
第3号のテーマは「星座、はじめました」。ACKTでの活動紹介のほか、日本各地のさまざまな実践への取材を通じて、一人ひとりが自分らしさを考えながら、個性と連帯のプラットフォームについて考えています。
見えない星、彗星のような存在、そういった同じものだけではない集まりこそが「星座」なのかもしれません。
目次
- みんなで星座をつくるには(文:関口太樹)
- 華僑・華人がつなぐ星座とは(文:天野陽日)
- 船遊び「みづは」から見るトウキョウシティ(文:石本千代乃)
- 大学と商店街がつくりだす星座とは(文:加藤健介、構成:加藤優)
- エンジンルーム 振り返り会議(文:山本毱乃)
- 編集後記(文:田尾圭一郎)
- ACT’s ACTION
- 国立高校「私たち国高新聞部」
- たまたまブラブラ散歩(堀道広)
- CAST「田尾圭一郎」
- LAND「HOUSEHOLD」
アーツカウンシル東京の事業「東京アートポイント計画」の活動をまとめたA4サイズのパンフレットです。事業の仕組みや特徴、2024年度に実施している共催事業などを紹介しています。