『500年のcommonを考えるプロジェクト「YATO」』は、「すべて子ども中心」を理念とする『しぜんの国保育園』や東向山簗田寺を取り巻く町田市忠生地域の里山一帯を舞台に、地域について学びながら、500年後に続く人と場のあり方(=common)を考えるアートプロジェクトです。
本書は、YATOで大切にしていることやその活動イメージを、小学生に思い描いてもらえるように、YATOの活動で生まれたキャラクターや地域リサーチで学んだ年中行事などを絵本にしたものです。こどもから大人まで、「YATOの絵本」を手に取った方が、YATOが目指す「500年続くお祭り」を、一緒につくっていく仲間になってくれることを願っています。
こもれびに集う人と人 谷あいに響く声と声 土地の自然を体に感じ、文化を未来に手渡していく遠い昔から形づくられてきた谷戸の地で、500年続くお祭りが新たにはじまります。
もくじ
YATO図鑑
YATOの年中行事
YATOのあゆみ
『500年のcommonを考えるプロジェクト「YATO」』は、「すべて子ども中心」を理念とする『しぜんの国保育園』や東向山簗田寺を取り巻く町田市忠生地域の里山一帯を舞台に、地域について学びながら、500年後に続く人と場の在り方(=common)を考えるアートプロジェクトです。
本書は、YATOの活動の一つ、忠生とその周辺に暮らす人たちに話を聞く「聞き書き」の記録をまとめたものです。この土地に生きたひとり一人の記憶を、500年先まで受け渡していこうと模索しながら、人々の語りを「郷土詩」というかたちに紡ぎ直しました。
語り手の姿をおぼろげにし、語られた時代を混在させることで、この土地が育んできた詩(うた)を浮かび上がらせることはできないか
(p.5)
もくじ
はじめに
第一章 龍の池
第二章 損な時代に生まれて
第三章 ある冬の情景
第四章 うちの親父のこと
第五章 新しい暮らしの古い習わし
第六章 騙すもの騙されるもの、食べられるものみんな
第七章 馴染んでゆく台所
第八章 この坂の上から
第九章 この谷の下から
第十章 流れを変える
ある視点1
第十一章 新しい人たち
やとのかんそく①
ある視点2
第十二章 緑はどこへ行った
やとのかんそく②
第十三章 光の池
おわりに
これまで当たり前だと思っていた考えを解きほぐす「対話」を生み出し、地域の文化資源の活用から「学びの場」 を創出する『ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―』。その一環で実施している「ファンファン倶楽部」は、「安心して楽しく“もやもや”しよう」を合言葉に、気になること、やってみたいことをメンバーが持ち寄り、実験的なワークショップやディスカッションを行う企画。持ち寄ったものを全員で共有し、実践することで、めいめいの当たり前を解きほぐす方法を模索する取り組みです。
とにかく、一旦手を動かして目の前に現れた何かを見ることで、想像の通りにはいかないことがわかったり、そこから意外なことを思いつくことができたりする。
(p.1)
もくじ
はじめに
ファンファン倶楽部のあゆみ
これまでのやってみる時間
「私たちのエッセイを書く」でみんなが書いたエッセイ
おわりに
それまで当たり前だと思っていた考えを解きほぐす「対話」を生み出し、地域の文化資源の活用から「学びの場」 を創出する『ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―(通称ファンファン)』。プロジェクトを実践するなかで感じた、アートに近接する、まちづくり、福祉、ケア、教育などとのあいだのモヤモヤについて言葉を綴りました。2021年度の活動記録に加え、ゲストとの鼎談や事務局メンバーの座談会等も収録しています。
微弱な創造力を、まちの中で、あるいは歴史の中で見つけていくためには、今まで自分たちが当たり前に信じてしまっていた「アート」の価値観やアートプロジェクトのある種の型について再考し、ときにはそれらを思いきって手放すことも必要でした。そうやって自分たち自身の〝当たり前〞 を疑い、想像の限界を更新していく作業こそが、ファンファンにとってのアートであり「安心して自分自身が変われる技術」だと言えるものです。
(p.13)
もくじ
はじめに 小さくやわらかな実践に引き寄せられて
Chapter 1
活動紹介:トナリのアトリエ
Chapter 2
座談会:社会課題を解決するとき、アートはどこにあるか?
―「活動」と「作品」の線引きをめぐって
Chapter 3
コラム:セツルメント運動から考えるアートプロジェクトの現在
Chapter 4
座談会:「手前から考える」ことから歩きだす
―2021 年度の活動を振り返って
おわりに 不確かさをひらき続ける意思表明として
現代美術家・大巻伸嗣の《Memorial Rebirth(通称:メモリバ)》は、1分間に最大1万個のシャボン玉を生み出す装置を数十個並べて、無数のシャボン玉で見慣れたまちを一瞬にして光の風景へと変貌させるアートパフォーマンスです。足立区千住では、『アートアクセスあだち 音まち千住の縁』の一環として、2012年にいろは通りにはじまり、区内の小学校や公園など毎年場所を変えながら、リレーのバトンのように次に手渡され、展開してきました。
本書では、「Memorial Rebirth 千住」が歩んだ約10年を絵物語、事業にかかわってきた人の声、そして多様な評価分析の手法で紐解きます。
目次
1 絵物語をひらく
2 声をきく
はじめに~シャボン玉で社会を彫刻する?
「Memorial Rebirth 千住」とは
クロストーク「アートなんて分かんねえ!」
メモリバをめぐるビフォー・アフター・ボイス
コロナ禍をしなやかに生きる「音まち」事務局と大巻電気K.K.の活動の記録
大巻伸嗣とMemorial Rebirth 千住の未来
3 評価を学ぶ
アートプロジェクトの評価について
Memorial Rebirth 千住が生み出した価値とは?
Memorial Rebirth 千住のステークホルダー
「メモリーバックアップ」としてのロジックモデル Memorial Rebirth 千住の10年間を事例として
「Memorial Rebirth 千住」年表 2011-2022
「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」これまでの主なプログラム
「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」年表 2011-2022
「Memorial Rebirth 千住」用語集
しゃボンおどりの歌
『Artpoint Reports 2021→2022』は、一年を振り返りながら、ちょっと先の未来について語るレポートです。社会の変化に応答した2021年度の取り組みを、ディレクターとプログラムオフィサーが語りました。
そしてこれは、コロナ禍の社会にあって必要な視点ではないでしょうか。いま、「なぜ以前のようにできないのか」と憤るとしたら、それは「ニュー・ノーマル」を生きていないのかもしれない。大切なのは、まず「できない」ことを認め、そこからどのように折れずに前を向けるかだと思います。
(p.22)
もくじ
About
Project reports 事業報告2021
News 2021の取り組み
- Voices 2021→2021について語る
- 「支援者の支援」から見えた役割
- アーティストと協働する可能性
- 社会を「知る」学びの場
- 災間の社会におけるアートプロジェクト
- 「弱い」構えで、社会課題に向き合う
Annual costs 事業予算
Projects 事業一覧
Information お知らせ
自分たちの住むまちを、より魅力的で生きやすい「誰もが自由に表現できるまち」にしたい。府中市を中心に、日々の生活に視点を向けた、身近なところにある「表現」を通して「だれもが表現できるまち」を目指すプロジェクト『Artist Collective Fuchu[ACF]』。職種や年齢も多様なメンバーが集うACFが、これまでのあゆみを振り返りつつ、未来に向けた新たな取り組みを、さまざまな人たちとともに進めていく架け橋としてつくった一冊です。
JR中央線の高円寺・吉祥寺・国分寺という「3つの寺」をつなぐ地域で展開しているアートプロジェクト『TERATOTERA(テラトテラ)』。本書は、10年間の取り組みを、企画の中心を担うボランティアスタッフ「TERACCO(テラッコ)」が中心となり、まとめあげたドキュメントです。事務局やテラッコ、アーティストなど、事業にかかわるさまざまな人々が声を寄せました。
年代も立場も異なる様々な人々が集い、それぞれの技能と経験を生かして愉しみつつ協働する。そうした在りようが「放課後」に重なって見えたのです。
(p.161)
もくじ
はじめに Introduction
Ⅰ TERATOTERA 祭り2020 TERATOTERA Festival 2020
Ⅱ はじまりの日々 The First Days
Ⅲ テラッコの熱量 The Passion of TERACCO
Ⅳ テラッコとともに歩んだ11年 Eleven Years with TERACCO
Ⅴ TERATOTERAを観察する Observing TERATOTERA
Ⅵ テラッコの可能性 The Potential of TERACCO
Ⅶ TERATOTERAと私 TERATOTERA and Me
TERATOTERA全記録 2010→2020/ビジュアルアーカイブ
おわりに Conclusion
編集後記
Koganei Artfull-action! is launching the Pen-tomo Project with artist Haji Oh. This small leaflet has been prepared as a memorandum to record its starting point from which various projects and studies will develop. This will provide an ongoing platform to which people can always return to, discuss and update.
Contents
Border Crossings: Discovering What Lies Beyond Borders/Miho Miyashita
[Interview] The Pen-tomo Project
Depicting Our Imaginary Landscapes: Point of Departure of the Project
Haji Oh (Artist)
Risei Sato (Program officer, Arts Council Tokyo)
Miho Miyashita (Artfull-action, Non-profit organization)
The Pen-tomo Project – Depicting Our Imaginary Landscapes/Haji Oh
Would You Like to Participate in the Pen-tomo Project?
Triangular Letter Exchange by Wi, Haji and Nozawa
Appendix: Letter Pad
本書は、2019年度に『小金井アートフル・アクション!』が実施した二つの小学校との連携授業の記録です。
小金井市立前原小学校での「スライム自由研究の記録」、小金井市立本町小学校での「小学生のためのプログラミング入門」のほか、インタビューを収録しています。
目次
スライム自由研究の記録(小金井市立前原小学校)
いきいきと遊び、観察し、展開する―算数をめぐって|須之内元洋(札幌市立大学講師)
先生たちとやってみた! スライム自由研究のしおりとドキュメンテーション
世界の見方と算数――スライム実験の経験から
好奇心をもって自分で理解すること 木下 晋(画家)インタビュー
小学生のためのプログラミング入門(小金井市立本町小学校)
ドキュメンテーション――気づき
読み書きとしてのプログラミング|久保田晃弘