ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―2020ドキュメント

それまで当たり前だと思っていた考えを解きほぐす「対話」を生み出し、地域の文化資源の活用から「学びの場」を創出する『ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―』。

本書は、2020年度の活動をまとめたドキュメントブックです。

他者との距離感が増して接触が希薄になる中で、外へ向いていたまなざしは自分自身へ 向けざるを得なくなっていったように思います。

もくじ

はじめに
プラクティス「みじかい間、少しとおくまでの対話」
ファンファン倶楽部
ファンファンレター
プラクティス「超衆芸術スタンドプレー 夜明けから夜明けまで」
インタビュー「ふたつの夜明けを巡って-1923年/2020年」 飯岡 陸
ラーニング・ラボ

氾濫原のautonomy|自己生成するデザイン

『小金井アートフル・アクション!』は、東京都小金井市をフィールドに、市民がアートと出合うことで、こころ豊かな生き方を追求するきっかけをつくることを目的とするプロジェクトです。12年にわたる取り組みのなかでの気づきを、事務局長の宮下美穂が5人のゲストとの対談を軸に一冊にまとめました。

気づきとは、そのすべてはパッチワークのように断片と断片が降り積もるようにあり、パッチワーク相互の接面は複雑な線を描き、重なり合うこともあるでしょう。さらに、均一な平面ではなくさまざまな厚みを持った立体であり、時間も含んだ四次元の複雑な経験の総体ではないかと思います。記憶の中で埋没していたり、時間が経つ中で理解が変わり続けていることもあります。

本書は一二年の中でことあるごとに思い返されたり更新し続けていることを、さらに引き続いて考えていくための栞(しおり)のようなものです

(「本書について」より)
もくじ

本書について

答えの出ないことを、どのように持ちこたえるのか
―答えの出ないこと、について考える
花崎 攝[シアター・プラクティショナー]との対話

結び直すこと、つなぎ直すこと
―環境と人間が取り結ぶ、関係性
廣瀬俊介[ランドスケイプデザイナー]との対話

日常生活を礼拝にすること 問題は向こう側にはない
―日常が尊いものに思えること、について
並木美佳[漆による地域振興プロジェクトコーディネーター]との対話

呼応することと、応答する力 作用としての場
―互いに呼応し合う「場」をつくること
小林めぐみ[福島県立博物館学芸員]との対話

ほどく―緩やかなつながりの中に解体し、飛び火し、更新していくこと、照らし合うことの可能性
―「ほどく」をめぐって
佐藤李青[アーツカウンシル東京・プログラムオフィサー]との対話

氾濫原のautonomy|自己生成するデザイン
宮下美穂

ふりむきながら 続く地図 越境/ pen友プロジェクトでの気づき 2019─2020

『小金井アートフル・アクション!』がアーティスト呉夏枝(お・はぢ)とともに取り組む「pen 友プロジェクト」。小金井市を中心に日本に在住する海外に出自をもつ人々と、呉夏枝が文通を通して出会い、交流を深め、その対話をもとに、ワークショップ、そして展覧会へと活動を広げていきました。

この地図は、活動に参加した市民がたどった道筋を記したものです。

信じなくてはならないこと、信じたくないこと。どう歩み寄っていけるのだろうか。

(「森山さんのゆらぎ20200527」より)

Artpoint Reports 2020→2021

『Artpoint Reports 2020→2021』は、一年を振り返りながら、ちょっと先の未来について語るレポートです。社会の変化に応答した2020年度の取り組みを、ディレクターとプログラムオフィサーが語りました。

樹の切り株に新芽が生える「ひこばえ」のように、あるとき切り取った事象から思いもしない可能性がひらくかもしれない。そういう視点で人や物の動きを見ると、点ではなく面、そして一つの生態系として世界が見えてくるのではないでしょうか。

(p.23)
もくじ

About

  • 東京アートポイント計画とは
  • メンバー紹介

Project reports 事業報告2020

News 2020の取り組み

Voices 2020→2021について語る

  • 役割を問い直した中間支援の働き
  • 「何でもない場所」をひらく可能性
  • 異なる他者と出会うためのレッスン
  • 地域に合った組織のかたち
  • 悩みを楽しみに変える「互助会」
  • 「支援」から「協働」へ

Annual costs 事業予算

Projects 事業一覧

Beyond Invisible Borders kyodo20_30/2020 04:環境

10年後の2030年に社会を担う20歳から30歳の若い人たちと、国籍・言語・文化などにとらわれずに展開するアートプロジェクト『kyodo 20_30』。当初は成果発表として2021年2月に「経堂万(国)博覧会」の開催を目指していましたが、緊急事態宣言下のなかで開催が困難に。その代わりに、関心があるキーワードに沿って4つのグループに分かれ、それぞれの視点から活動のプロセスを記録しました。本冊子は、そのグループのひとつ「環境」の制作ノートです。

01:記号化/共感
02:感情
03:呪い
04:環境

Beyond Invisible Borders kyodo20_30/2020 03:呪い

10年後の2030年に社会を担う20歳から30歳の若い人たちと、国籍・言語・文化などにとらわれずに展開するアートプロジェクト『kyodo 20_30』。当初は成果発表として2021年2月に「経堂万(国)博覧会」の開催を目指していましたが、緊急事態宣言下のなかで開催が困難に。その代わりに、関心があるキーワードに沿って4つのグループに分かれ、それぞれの視点から活動のプロセスを記録しました。本冊子は、そのグループのひとつ「呪い」の制作ノートです。

01:記号化/共感
02:感情
03:呪い
04:環境

Beyond Invisible Borders kyodo20_30/2020 02:感情

10年後の2030年に社会を担う20歳から30歳の若い人たちと、国籍・言語・文化などにとらわれずに展開するアートプロジェクト『kyodo 20_30』。当初は成果発表として2021年2月に「経堂万(国)博覧会」の開催を目指していましたが、緊急事態宣言下のなかで開催が困難に。その代わりに、関心があるキーワードに沿って4つのグループに分かれ、それぞれの視点から活動のプロセスを記録しました。本冊子は、これは、そのグループのひとつ「感情」の制作ノートです。

01:記号化/共感
02:感情
03:呪い
04:環境

Beyond Invisible Borders kyodo20_30/2020 01:記号化/共感

10年後の2030年に社会を担う20歳から30歳の若い人たちと、国籍・言語・文化などにとらわれずに展開するアートプロジェクト『kyodo 20_30』。当初は成果発表として2021年2月に「経堂万(国)博覧会」の開催を目指していましたが、緊急事態宣言下のなかで開催が困難に。その代わりに、関心があるキーワードに沿って4つのグループに分かれ、それぞれの視点から活動のプロセスを記録しました。これは、そのグループのひとつ「記号化/共感」の制作ノートです。

01:記号化/共感
02:感情
03:呪い
04:環境

東京で(国)境をこえる 2020年度活動記録

「東京には見えないことにされているさまざまな壁がある」という仮説をもとに、その「見えない(国)境、壁」について考察するアートプロジェクト『東京で(国)境をこえる』。本書は、その2020年度の活動をタイムラインに沿って振り返る記録集です。

そこでは単に多様な人々が共棲するだけでなく、何らか、何にしても、一つのクリエイションを共にすることにより、個と個が、互いの違いを前提にし、それを尊重しつつも、何かしらを共有出来るような、新しい信頼関係を持った共同体(コミュニティ)が生まれるのではないか。

(p.11)
目次

『東京で(国)境をこえる』とは
『kyodo20_30』とは

2020年度の活動タイムライン
2020年4月19日~8月23日 プロジェクト準備会(オンライン)
2020年9月6日 kyodo 20_30 説明会(オンライン)
2020年9月27日~10月24日 kyodo20_30 PHASE 01 全3回<出会う&知り合う>
2020年11月7日~12月5日 kyodo20_30 PHASE 02 全3回 <試す&つくる>
2020年12月19日~2月13日 kyodo20_30 PHASE 03 全3回 <問いをみつける&アクションを試す>kyodo20_30 PHASE 04 <発表する>

参加者の声
ディレクターズノート―『東京で(国)境をこえる』 事業開始2年目を終えるにあたって

編集後記

Artpoint Meeting Paper Media 第2号

「人に出会う」フリーペーパー『AM/PM(エーエム・ピーエム)ーArtpoint Meeting Paper Mediaー』は、東京アートポイント計画が開催しているトークシリーズ「Artpoint Meeting」の内容をお届けする不定期刊行紙です。アートプロジェクトにまつわるさまざまな視座をもつ人と人が出会うことを目指しています。