終了
「思考」は、社会動向を見据え、どのようなプロジェクトが必要か、また、そのために必要なオペレーティングシステム(OS)を考える能力のこと。思考編では、授業や課題をとおして、「なぜアートプロジェクトを行うのか?」「社会的な課題に対してどのようにアプローチするのか?」「自分はどのように関わりたいか?」など問いを立てながら、アートプロジェクトが扱う領域のイメージを広げる考え方を学びます。
多彩な講師陣と、学びに伴走するスクールマネージャーとともに、意識的に時間をかけて学び合う基礎プログラム。経験、年齢、所属は問いません。
基本情報
- 日程
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2016年6月18日(ガイダンス)、7月2日、7月16日、8月6日、9月3日、9月24日、10月8日、10月29日、11月19日、12月10日、2017年1月14日(すべて土曜開催)10:15~17:30
※「仕事を知る」拠点訪問の回は授業時間延長の可能性あり/授業時間以外の課題、グループワークあり/授業の始まり、終わりにホームルームの時間あり
- 会場
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アーツカウンシル東京ROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14 [3331 Arts Chiyoda 3F])ほか
- 主催
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アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
- 企画協力
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一般社団法人ノマドプロダクション
- 対象
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アートプロジェクトの運営に関わっている人
関わる意思のある人
プログラム内容
アートプロジェクトについて考えるためには、まずそこに関わる人や仕事を知り、想像力を広げることが必要です。
思考編では、学校での1日を軸に、予習・復習などのを通して日々のなかで学ぶ習慣を養います。
こうした年間を通じた「学びのサイクル」は、技術編・対話編でも基本となる枠組みです。

授業毎│午前の部400字以内/午後の部800字以内の授業レポート
期末毎│前期課題は、運営視点の現場レポート(5000字程度)/後期課題は、グループワークによる企画書作成&プレゼンテーション
スクールマネージャーによるサポート
現場経験豊かなスクールマネージャーが、日々の学びに伴走します。
課題へのフィードバックや、予習・復習のサポートだけでなく、1年間の到達目標や今後のキャリアプランを話し合う個人面談や、アートプロジェクトの現場見学・ボランティアなどのコーディネート、各種情報の提供まで、受講生に必要なサポートを行います。
・予習のための情報提供
・授業のポイントを伝える
・授業後は、受講生と内容をふりかえり、問いや疑問に応答
・授業で語られた重要な言葉をワードリストにまとめて共有
・課題レポートへコメントをすることで復習をサポート
・アートプロジェクトの現場の紹介
・キャリアプランについての個人面談
スケジュール
06.18 |
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07.02 |
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07.16 |
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08.06 |
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09.03 |
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09.24 |
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10.08 |
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10.29 |
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11.19 |
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12.10 |
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01.14 |
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スクールマネージャー
募集概要
- 募集人数
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30名 ※書類および面接により受講者を決定します
- 対象
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アートプロジェクトの運営に関わっている人、関わる意思のある人
- 受講形式
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通年(原則として、全日参加)
- 受講料
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一般 60,000円/学生 40,000円(最大10人まで)
※分割払いあり(最大3回まで)/初回の振込は2016年6月15日(水)〆切/受講料にはテキスト、資料、ID(受講証)代が含まれます/交通費、イベント参加料などはすべて自己負担となります
・アーツカウンシル東京ROOM302開室日には、アートプロジェクトに関するさまざまな図書や資料、東京アートポイント計画の研究成果を閲覧することができます。
・プログラム修了生には修了証を発行します。
申し込み方法
2016年5月29日(日)24時までで申込受付を終了しました。
応募締切・面接までのスケジュール
- 2016年5月15日(日)
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説明会
- 5月29日(日)24時
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受講生募集締め切り
- 5月下旬
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第1次選考(書類)
- 6月3日(金)〜5日(日)
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第2次選考(面接)
- 6月初旬
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受講生決定
- 6月15日(水)
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初回受講料振込〆切
- 6月18日(土)
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ガイダンス
説明会情報
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<終了しました>
6月から開講する「思考と技術と対話の学校」基礎プログラムの説明会を開催します。説明会では、プログラムの内容や特徴について詳しくご紹介するほか、ゲストに中崎透氏を招き、トークセッションを行います。お気軽にご来場ください!
- 日時
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2016年5月15日(日)14:00〜15:30(参加無料・事前申込不要)
- 会場
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アーツカウンシル東京ROOM302(3331 Arts Chiyoda 3F)
- 料金
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無料
- 定員
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先着50名程度
- 内容
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14:00〜14:15 趣旨説明「思考と技術と対話の学校」
14:15〜15:00 トークセッション「目指せ即戦力!?迷える子羊、迷えるままに?」 ゲスト:中崎透(美術家)
15:00〜15:30 基礎プログラム概要・募集内容説明
研究成果
数字で見る受講生データ 2016年度
Q1.属性は?
- 学生
- 社会人
Q2.主な専門分野は?
- アート
- その他
国際関係/IT/事務/整体師/大学講師 - 建築・街・コミュニティ
- 広告系
- サービス業
- コンサルティング
- 映像・音楽
- デザイン・設計
- エンジニア
Q3.年齢層は?
- 30代 - 35%
- 40代 - 33%
- 20代 - 23%
- 50代 - 8%
- 60代 - 1%
Q4.アートとの主な関わり方は?
- 観客
- アートの仕事をしている
アートNPO/一般社団法人/公益財団法人/民間企業 - 自主的な活動をしている
- ボランティアをしている
TERATOTERA/とびらプロジェクト/いちはらアートミックス/
Relight Project/六本木アートナイト/SLOW MOVEMENTほか - 勉強をしている
青山学院大学/慶應義塾大学/ほか
受講生の声 2016年度「思考編」
神戸みなみさん
大学生
どの方も相手と向き合う「対話」の重要性を語ってらっしゃいましたから。
私は演劇の制作をしているのですが、近年地域やお客さんとの関係性を考える傾向が高まっていて、アートマネジメント的な制作の技術を身につけたいと思い参加しました。
ほかの受講生は社会人ばかり。毎日成果を上げるために生きている人たちなので、初めは使う言語が違って戸惑うこともありました。けれど、講義後に「アートって何なんだろう?」と話し合ううちに、いつの間にか気にならなくなっていました。
結局、それらの答えは出ていません。でも最終日の懇親会で「一人ひとりが生きるために、なくてはならない切実な問い」という言葉をもらって、すとんと腑に落ちた気がしました。これまで受けた講義は、どの方も相手と向き合う「対話」の重要性を語ってらっしゃいましたから。
演劇は一度に多数のお客さんを相手にするし、社会的な事柄を扱うことも多いので、「たった一人の切実さ」は忘れがちです。これからも演劇を続けていくために、大切な視点をもらったと思っています。
佐藤卓也さん
エンジニア
経済的に豊かであっても、それだけでは幸せとは言えないんだなと思うようになりましたね。
私は福島県いわき市出身で、東日本大震災のときに実家が全壊しました。それから故郷に何かしたいという気持ちがあり、コミュニティ・デザインについて学んでいたところアートプロジェクトに出会い、参加を決めました。
講義では新しい見方をいくつも学びました。アートプロジェクトは、ビジネスの現場とは違い、経済的な効率性だけを優先していません。経済的に豊かであっても、それだけでは幸せとは言えないんだなと思うようになりましたね。
現場のことが知りたくて、秋から「TERATOTERA」のスタッフになり、いまでは有休を使って手伝うまでになっています(笑)。
今年は、知識や経験をつけたいと思ってやってきましたが、来年は実際に事務局として運営に携わりたいと思っています。考えているだけでは意味がない。これまでやってきたビジネスの経験をアートプロジェクトに活かしたいと思っています。