三宅島大学 平成25年度大学案内

『三宅島大学』は、三宅島全体を「大学」に見立て、さまざまな学びの場を提供する仕組みをつくるプロジェクトです。年間カリキュラムや滞在アーティストを紹介した大学案内をつくりました。

山城大督 三宅島映像プロジェクト「VIDEO LETTERS」 ビデオレター:7年後の「わたし」へ

山城大督による「VIDEO LETTERS」は、7年後の自分に宛てるビデオレターを撮影するプロジェクト。三宅島に暮らす人々と向き合い、リサーチや滞在期間を経て、34名のビデオレターを撮影しました。

本書では、撮影方法やプロジェクトの関係者による考察をご紹介します。

もくじ

いつかの日常(わたし)からの手紙|山城大督(三宅島映像プロジェクト・ディレクター)
『VIDEO LETTERS』の撮影法
わからない未来に託す~時間が錯綜するフーガとして|戸舘正史 (三宅島映像プロジェクト・メンバー)
2種類の異なる記録|冨田了平(三宅島映像プロジェクト・メンバー)
7年後の未来へ|吉田武司(三宅島大学プロジェクト実行委員会 事務局)

五十嵐靖晃「そらあみ -三宅島-」帰島式

「そらあみ」は、アーティストの五十嵐靖晃によるプロジェクトで、参加者とともに空に向かって漁網を編み、人をつなぎ、記憶をつなぎ、完成した網の目を通して土地の風景を捉え直しています。

「そらあみ -三宅島-」帰島式では、三宅島大学にはじまり、その後、京都府舞鶴や宮城県塩竈、瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島など日本各地で創作された《そらあみ》を三宅島に集結させ、一枚の大きな網へとつなぎ合わせました。その記録として制作されたリーフレットです。

芸術銀河2013 みやぎぶんか3ねんめ会議 3.11で何が変わり、何が変わらなかったのか。何を残し、何をつくるのか。

東日本大震災から3年を経て、何が変わり、何が変わらなかったのかを検証した「みやぎぶんか3ねんめ会議」の報告書です。被災地で活動する方や、参加者とのディスカッションにより、被災地における文化活動のあり方が議論されました。

もくじ

新たな親密圏 志賀野 桂一
参加者プロフィール
「みやぎぶんか3ねんめ会議」レポート

クレジット

福島藝術計画×ART SUPPORT TOHOKU-TOKYO 2013

地域の団体と協働してアートプログラムを実施し、文化芸術に触れる機会や地域コミュニティの交流の場をつくり、文化芸術による地域活力の創出とこころのケアという視点から復旧・復興を支援する「福島藝術計画 × Art Support Tohoku-Tokyo 」の2013年度の活動記録です。県内各所で実施した12のプログラムの様子を収録しています。

もくじ

福島藝術計画 × ART SUPPORT TOHOKU – TOKYO発信フォーラム 福島をつなぐ・つたえるフォーラム

プロジェクトFUKUSHIMA! 美術部
DAYLILY ART CIRCUS(デイリリー・アート・サーカス)
週末アートスクール・イン・つくば 〜感じて・見て・なりきりレオナルド・ダ・ヴィンチ!?〜
筑波大学CRプロジェクト in 土湯 〜ぼくらのラピュタ作戦〜
仮設美術館をつくろう 小名浜仮設美術館「地引き網と浮き球」
週末アートスクール 土あそび どろんこアート 〜喜多方の土でおもいきり遊ぼう!〜
週末アートスクール 草木をまとう 草木を飾る
週末アートスクール 僕らの “あいづ” 世界に送る烽火(のろし)からのメッセージ
学校連携共同ワークショップ「スタンプで創ろう! 大きな絵」
近所にできる小さな美術館をみんなではじめるフォーラム はじめる美術館 〜十八間蔵から〜
猪苗代の「こびる」 TAROさんにおしえて! 猪苗代の「おやつ」 TAROさんにおしえて!
対話劇を作ろう 〜平田オリザプロジェクト〜
日々野克彦 つなげるつながるプロジェクト
福島藝術計画 × ART SUPPORT TOHOKU – TOKYO 発展フォーラム 福島をつなぐ・つたえるいわきセッション

voice ~プログラムに参加したみなさまの感想より~
voice ~プログラムの企画・実施側のみなさまの感想より~

プロジェクトデータ・あとがき

ART SUPPORT TOHOKU-TOKYO PROJECT REPORT 2013

Art Support-Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)は、「東京緊急対策 2011」の一環として、現地のアートNPO等の団体やコーディネーターと連携し、地域の多様な文化環境の復興を支援することを目指しています。被災地域のコミュニティを再建するため、さまざまな分野の人々との交流プロセスを重視したアートプログラムや、それを支える仕組みづくりを行っています。本冊子は、その2013年度の取り組みの記録です。

開発好明 100人先生

アーティスト・開発好明による「100人先生」は、人が出会い、互いに学び合う場をつくっていくプロジェクトです。東京都三宅島を舞台にした『三宅島大学』の一環として、2012年12月から2014年2月にかけて行われました。普通に生活をしている人の、ちょっとした特技に焦点を当て、100人もの「先生」が誕生。本書は、これまでの活動をまとめた記録集です。

のこすことのあそびかた ノコノコスコープのイロハ

映像記録の手法「ノコノコスコープ」の使い方をまとめたハンドブックです。映像の記録を「のこすことをあそぶ」手法のはじめ方と、その手法が生まれる背景をまとめたテキストが収録されています。

もくじ

のこすことをあそぶために
イ.準備
ロ.撮影
ハ.鑑賞
のこったものをつかうために
ノコノコスコープができるまで:集団的創造のプロセスの共有化に向けて

組織から考える継続する仕組み ”アート”と”社会”が長くつき合うためのインフラづくり

『アートプロジェクト運営ガイドライン(運用版)』の副読本として、組織の視点からアートプロジェクト運営を考えるためのテキストです。

帆足亜紀(アートコーディネーター)が「続ける」という問題意識をもつに至った経緯などの書き下ろしと、連続講座「『組織』から考えるアートプロジェクトの可能性」で迎えたゲストの事例を中心に収録しています。

もくじ

はじめに 帆足亜紀

変化するアート・マネージメントの現場 “続ける”という問題意識は、なぜ生まれたのか?

アートプロジェクトの現場から、思考と実践ノート

続くか、止まるか、それは「組織」次第かもしれない

継続のための戦略を考える
戦略01 藤 浩志の現場から
戦略02 森真理子の現場から
戦略03 花井裕一郎の現場から
戦略04 長野りえの現場から
戦略05 AIT/エイトの現場から
組織の文化におけるさまざまな類型

あとがき 森 司