めとてラボ パンフレット
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「わたしを起点に、新たな関わりの回路と表現を生み出す」をコンセプトに、視覚言語(日本の手話)で話すろう者・難聴者・CODA(ろう者の親をもつ聴者)が主体となり活動するプロジェクト『めとてラボ』。本書は、その一環として実施しているプログラム「デフスペースリサーチ」の、これまでの成果をまとめたものです。
DeafSpace(デフスペース)とは、ろう者の感覚、視覚・触覚・嗅覚や独自の行動様式、そしてろう文化などを生かすデザインのこと。「デフスペースリサーチ」では、ろう者の「家」に着目し、ろう者が自らの身体感覚から手探りでつくりあげた空間設計の工夫や知恵を見つめてきました。
本書では、デフスペースの概念を紹介するとともに、リサーチで出会ったさまざまなデフスペースの特長や工夫、めとてラボの実践を、写真やイラストとともに紹介しています。
デフスペースが、従来のバリアフリーやユニバーサルデザインと大きく異なるのは、その出発点にあります。これまでの多くの配慮は、「聞こえないこと」を困難として捉え、その不便さを後から補う考え方に基づいてきました。一方、デフスペースは、ろう者の身体感覚や文化を前提とし、そこから空間を構想します。聞こえる人を基準とした空間に調整を加えるのではなく、異なる身体感覚そのものを中心に据えて考える試みだと言えます。
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