「スタディ1 |わたしの、あなたの、関わりをほぐす〜共在・共創する新たな身体と思考を拓く〜」は、誰もが誰かの翻訳者であることを前提としながら、自分と異なる認識世界を持つ他者と共在・共創するコミュニケーションについて再考したプログラムです。
身体性や感覚が異なる者同士が意思を伝え合おうとして生まれた視覚身体言語(手話)、感覚をつなぐ伝達方法としての触手話、点字や手書き文字、音声ガイドなどの多様なコミュニケーションを起点に、一人ひとりの身体と記憶、ことばと感覚にまつわるディスカッションやワークショップ、リサーチを重ねました。
本書は、活動のなかで生まれた試行錯誤を紹介し、読者と新たなコミュニケーションを生むための一冊です。
視覚によらない ひとめぼれについて 考えてみよう
目次
- Workshop 身体と思考をほぐす世界の捉え方
- Recording notes 感覚や発見を書き記す
- happening 新しいコミュニケーションの回路をつくる
ウェブサイトを制作するとき、いろいろな瞬間に「もやっ」とすることはありませんか?
- Q. 安く良いウェブサイトはつくれないものでしょうか?
- Q. 手間暇かかるならSNSでいいんじゃないですか?
- Q. 個性的なホームページって使いづらくない?
『ウェブもやもや事典』では、ウェブ制作にあたっていちいち立ち現れる「モヤッとする疑問」と向き合い、折り合いをつけるためのモノサシを収集・公開しています。
目次
- 短期的な評価、長期的な価値
- SNSやウェブマガジンのような「速い情報を扱うメディア」では、短期的に評価される投稿が価値とみなされがちです。ウェブでは、長期的な価値をどのように評価していけばいいのでしょうか。
- ウェブと費用と手間
- ウェブサイトをきちんとつくって運用すると、「費用」と「手間」がかかります。安価によいウェブサイトはつくれないものでしょうか? 注意すべき点を紹介します。
- アーカイブデザイン
- 情報を蓄積するウェブサイトの場合、「どこまで、何を、どうやって」記録するべきでしょう? アーカイブのデザインの仕方について考えます。
- 誤配についてのもやもや
- わたしたちが届けたい情報は、届けたい人に届いているのか? 届いたところで読み間違えられていないか? Twitter や Instagram などでは情報の本質的な部分が抜け落ちた状態で伝わり、表層だけでバズったり、炎上したりといったことがしばしば起こります。そういった事態にどのようなこころもちで対処すればよいのでしょうか。
- 人柄や内面や周辺情報の伝え方
- ウェブサイトやECサイトを簡単に構築できるツールが増えています。気軽にウェブサイトを開設できるようになった一方、同じようなサイトが乱立し個性のデータベース化が起こっているように感じます。ウェブサイトで個性や人柄、内面を伝える方法はあるのでしょうか?
- かっこよさと実用性
- ウェブデザイナーやプログラマー、そしてクライアントは「かっこいいウェブサイト」が大好きです。リッチなアニメーション、大胆なレイアウトなどの要素は、わたしたちに付加価値を与えてくれるような気がします。さて、果たしてユーザにとって、そうしたサイトは使いやすいのでしょうか? どういったバランスで「かっこよさ」と向き合うべきか考えます。
- 情報保障とアクセシビリティ
- 多様性の時代、ウェブサイトもさまざまな人にひらかれたものにしたいです。ただ、アクセシビリティの対応はきりがなく、大変な労力を要するもの。そこそこ楽をしながら、人に優しいウェブサイトをつくるコツはあるのでしょうか?
視覚身体言語である手話の基礎を学び、体感するのみならず、ろう文化やろう者とのコミュニケーションについて考えるレクチャープログラム「アートプロジェクトの担い手のための手話講座」。
この指文字一覧表は、基礎編として公開している映像プログラムに続き、手話の学習や、ろう文化を身近に感じるための資料として制作されました。「相手から見たときの指文字(読み取り用)」と「自分から見たときの指文字」の2種類。好きな方をお使いいただけるほか、両面に印刷してその場その時に応じて使い分けることもできます(A4印刷推奨)。
写真家、ダンサー、インタープリター(通訳者/解釈者)とともに、身体性の異なる人々の世界に触れながら、「ことば」による表現だけではないコミュニケーションのあり方を探り、その可能性について考えた「スタディ1|共在する身体と思考を巡って 東京で他者と出会うために」。
本書は、プログラムのなかで行われた議論やワークショップの様子、スタディに取り組みながら考えたことを、ナビゲーターや参加者が綴ったアーカイブブックです。
目次
- 2020年1月に日本で最初の新型コロナウイルスが発見される前の話
共在する身体と思考を巡って〜東京で他者と出会うために〜
加藤 甫/南雲麻衣/和田夏実 (スタディ1 参加者募集のメッセージ)
- #00 スタディ1で、私たちが取り組みたいことは何か
- #01 お互いの顔が見えないまま「出会う」「共に在る」
- #02 私たちは本当に出会ったのだろうか
- #03 撮る/撮られるから、他者の無意識に触れる
- #04 それぞれのもやもやから出会う
- #05 フィクションを織り交ぜながら、自分の分岐点について書く
- #06 翻訳する身体と思考を巡って
- #07 既存の「自己紹介」の手前にあるものとは?
- #08 わかりやすさ/伝わるはやさだけにとらわれない言葉を味わう
- #09 南雲麻衣のパフォーマンスから「フィクションを織り交ぜる」を考える
- #10 これまでの経験をあらわす
- #11 誰にもなれない自分の身体に、一番近いコミュニケーションのあり方とは
- 研究日誌概要
- おわりに(木村和博 /嘉原 妙)
Tokyo Art Research Lab「思考と技術と対話の学校」の一環として行われた「東京プロジェクトスタディ」。
ドイツの芸術祭・ミュンスター彫刻プロジェクトを考えることからはじまった「Tokyo Sculpture Projec」は、彫刻、公共、東京、美術/演劇、などのキーワードをもとに、2018年度から3年間活動しました。
本書では、活動の流れとそのなかで交わされた言葉、そして活動のなかで生まれたさまざまな問いを記録しています。
目次
- まえがき 佐藤慎也
- プロローグ
- エピソードⅠ 二〇二七年ミュンスターへの旅
- エピソードⅡ 東京彫刻計画
- エピソードⅢ トーキョー・スカルプチャー・プロジェクト
- エピローグ
- あとがき 居間 theater
- おわりに 坂本有理
自分とは異なるルーツをもつ人とコミュニケーションをとろうとするとき、何かしらのハードルを感じる人は多いのではないでしょうか。
本書は、東京プロジェクトスタディ3「Cross Way Tokyo ー自己変容を通して、背景の異なる他者と関わる」のプロセスをまとめたドキュメントブックです。スタディでの活動のなかで生まれた議論、思考を記録した「スタディ」、スタディを通して立ち上げたメディアを紹介する「メディア」の二つのパートで構成されています。
目次
- このスタディを企画した経緯
- 「自己変容を通して、背景が異なる他者と関わる」というテーマについて
- なぜメディアを立ち上げるのか
- 出会うことと語ること、そしてその理由
- 他者は理解できない
- 揺れる/ミャンマー
- 上海と水元公園と子ども
- ゆるやかな変容のはじまり
- スタディを通して立ち上がったメディア群
この映像プログラムでは、手話・身体表現ワークショップ講師である河合祐三子さんと手話通訳士の瀬戸口裕子さんを迎え、数字や曜日、職業などの身近なテーマから、手話の成り立ちや会話の基礎を学びます。また、手話の言語的な側面から、ろう者とのコミュニケーションやろう文化についても考えていきます。
目次
- 第0回 講師紹介
- 第1回 手話の基本表現について
- 1-1 見ることに慣れよう
- 1-2 手の動きに慣れよう
- 1-3 度合いに慣れよう
- 1-4 「ろう文化」を知る(1)
- 第2回 自分のことを伝えてみる
- 2-1 NMM(非手指要素)について
- 2-2 趣味、嗜好を伝えてみよう
- 2-3 YES/NOを伝えてみよう
- 2-4 「ろう文化」を知る(2)
- 第3回 仕事のことを伝えてみる
- 3-1 職業・役割の表現①
- 3-2 職業・役割の表現②
- 3-3 チケット窓口、受付での対応
- 3-4 「ろう文化」を知る(3)
- 第4回 CL表現を学ぶ
- 4-1 目で見たままを伝えてみよう
- 4-2 CL表現①
- 4-3 CL表現②
- 4-4 「ろう文化」を知る(4)
- 第5回 ポイント編
- 5-1 間違いやすい手指のかたち
- 5-2 手指で表す奥行き・厚み
- 5-3 TPOによる手話の使い分け
- 5-4 聴者とろう者の会話の特徴
本書は、視覚身体言語と音声書記言語の特性によって変化するコミュニケーション表現や思考について、手話通訳という存在・役割に着目し、「間」に立つものの視点やつたえ方、受け取り方、読み取りの技術を通して「つたえる、つたえあう」について、あらためて捉え直そうとするものです。
コミュニケーションについて手話通訳の視点から解きほぐそうとするパートとそれらの内容と連動する「Communication Card」、手話通訳者・翻訳者による座談会やコラム、筆者・和田夏実がナビゲーターとして携わった「東京プロジェクトスタディ1|共在する身体と思考を巡って─東京で他者と出会うために─」の実践で得た気づきなどで構成しています。
目次
- はじめに
- 本書の構成
- わたしの世界
- 受け取るわたし
- 関係性の中で
- 視覚身体言語と音声書記言語を行き来する
- それぞれの言語の中でコミュニケーションを発明する
- 言語と思考のあいだでゆらぐ
- 東京プロジェクトスタディ1
- おわりに
アーカイブに関するノウハウや活用方法における基礎知識の紹介や、アーカイブ構築を継続してきたゲストを招いたクロストークの映像です。
ゲストは、川俣正さん(アーティスト)、日比野克彦さん(アーティスト)、田口智子さん(東京藝術大学芸術資源保存修復研究センター特任研究員)、小田井真美さん(さっぽろ天神山アートスタジオAIRディレクター)、石井瑞穂さん(アートプロデューサー)、志村春海さん(Reborn-Art Festival 事務局スタッフ)、秋山伸さん(グラフィック・デザイナー)です。次の10年に向けて、アートの現場におけるアーカイブ活動の可能性をともに考えます。
目次
- エイ!エイ!オー!(アート・アーカイブ・オンライン) Vol.1「イントロダクション」
- エイ!エイ!オー!(アート・アーカイブ・オンライン) Vol.2「現状調査」
- エイ!エイ!オー!(アート・アーカイブ・オンライン) Vol.3「アーカイブのプランニング」
- エイ!エイ!オー!(アート・アーカイブ・オンライン) Vol.4「目録作成」
- エイ!エイ!オー!(アート・アーカイブ・オンライン) Vol.5「デジタルデータの保存」
- エイ!エイ!オー!(アート・アーカイブ・オンライン) Vol.6「オンライン・ヒアリング」
- 川俣正 特別インタビュー|Art Archive Online(AAO)クロストーク
- AAOクロストーク vol.1|プロジェクトとしてアーカイブする/される。―「日比野克彦を保存する」から見えてきたこと―
- AAOクロストーク vol.2|アーカイブの「ことはじめ」と「つみかさね」 ーアートプロジェクトの現場で試みてきたことー
- AAOクロストーク vol.3|アーカイブをひらく ―エディション・ノルト:川俣正との協働とアート・ブック・アーカイヴ―
新たなプロジェクトや問いを立ち上げるためのヒントを探る対話シリーズ「ディスカッション」。2020年度は、新型コロナウイルスの感染対策を考慮し、独自の切り口でさまざまな実践に取り組むゲストをオンラインに招き、3回にわたって議論を交わしました。
第1回は、「嫁入りの庭」のある社会福祉法人ライフの学校の理事長の田中伸弥さんと、庭の設計を担当したtomito architectureの冨永美保さんと林恭正さんをゲストに、庭づくりのプロセスやその背景にある想いについて話を伺いました。
第2回は、「さっぽろ天神山アートスタジオ」でディレクターを務める小田井真美さん、映像エスノグラファーとして人々の移動の経験を研究する大橋香奈さんをゲストに、お二人が取り組んでいる実践から、これからのアートプロジェクトのあり方を探りました。
第3回は、長野県松本市にあるアートセンター「awai art center」の主宰・茂原奈保子さんと、ドイツ・ライプツィヒのNPO「日本の家」の共同創設者・大谷悠さんに、まちなかに拠点を立ち上げたきっかけや、これまでの取り組みについて話を伺いました。