世界的なメトロポリスである東京を、ワークショップ・シンポジウム・トークなどを通して再考するとともに、そのプロセスを、一連のプロジェクトを通じて提示していく『川俣正・東京インプログレス―隅田川からの眺め』。
2010年度は、都立汐入公園に佇む「汐入タワー」の建設と塔にまつわるワークショップを展開。タワー建設前に行った小学生とのワークショップでは手のひらサイズの塔や、塔の絵本を制作し、まだ見ぬ塔を思い描きました。また、タワーの建設にはアートコンストラクター講習会で技術を習得した参加者をはじめ、地域の方々の協力を得て工事が行われました。
もくじ
東京インプログレス2010 | 川俣 正
[対談] 谷川俊太郎 × 川俣正 二つの塔をめぐる, 二人のおはなし
プロジェクトドキュメント2010
Workshop01 手のひらの塔
Workshop02 塔の影
Workshop03 塔のおはなし
Workshop04 アートコンストラクター講習会
塔を建てる
ワールドインプログレス | ナント/エッセン/カマルグ/リヨン
プロジェクトスタッフ&サポーター
『三宅島大学』は、三宅島全体を「大学」に見立て、さまざまな学びの場を提供する仕組みをつくるプロジェクトです。コンセプトや学びのプロセス、地元からの応援メッセージなどを紹介した大学案内をつくりました。
東日本大震災後、「明日を創造する力」を被災者へ伝えるため、多くのアーティストやクリエイターが被災地を訪れています。「明日の神話」プロジェクトは、ウェブ上に震災復興のためのアートアクションのプラットフォームをつくり、アートによる復興支援活動を一層大きな力とするとともに、人と人とがクロスする場である渋谷駅周辺にて、アートによる震災復興支援活動を広く発信するためのプロジェクトです。
アーティスト・日比野克彦による、市民やこどたちとの「地震・津波・原発事故にも負けない人間の尊厳」をテーマにしたパフォーマンスが生まれたプロセスなどを記録しています。
2010年に新しくなった代々木公園の原宿門前広場で行われた、アーティスト・淺井裕介によるワークショップを紹介したリーフレットです。道路線やサインに使われるシートを使い、植物や動物の姿を表しました。
2011年8月から2012年3月まで東京芸術劇場前の工事仮囲いに展示された、画家・福士朋子の作品を紹介するリーフレットです。仮囲いにより一時的に「見えなく」なる世界を、2次元と3次元をつなぐキャラクター「ラッキーちゃん」を通して、言葉と漫画によって表現しました。その制作プロセスを紹介し、また、リーフレットを広げると作品が一望できるようになっています。
『ひののんフィクション』は、郊外にある「日野」を舞台に展開されるアートプロジェクトです。日野市の市民団体やNPOの活動の場として使われていた旧蚕糸試験場であり、2012年3月をもって「公園」になることが決まった仲田公園を、4組のアーティストがそれぞれ異なる視点から捉え、森が公園に「変わる」ことで生まれるさまざまな可能性、公園の新しい利用法を模索・提案しました。
もくじ
からだあそびの痕跡 楠原竜也
long long picnic. 中山晴奈
ひののんフィクションを語る 渡邊博朗、長田謙一、山口祥平、島田真衣、佐伯直俊、藤浪里佳
森をつかう wah document
森をならす 荒神明香
宮城県塩竈市伊保石地区の仮設住宅を拠点に、住民の声を聞く1日ラジオ放送局の開設し、作曲ワークショップなどを実施した「アーティストラン!! イボイシステーション!!」。イボイシステーションのみなさんとつくった、ふるさと塩竈の歌『みなと、みなと』を収録したCDです。
*楽曲は、こちらからお聴きいただけます。
もくじ
【収録曲】
①みなと、みなと
②みなと、みなと−カラオケバージョン−
【ボーナストラック】
「イボイシラジオステーション」オリジナルジングル
Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)の一環として、宮城県ではえずこ芸術のまち創造実行委員会が事務局となり、沿岸部を中心に、アイデンティティの再生とコミュニティの再構築へ向けた10 のプロジェクトを実施。年度末にはシンポジウムも開催しました。
本書は、これらの取り組みの記録です。
もくじ
MIYAGI・10のプロジェクトとシンポジウム
東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業
藤浩志とカンがえるワークショップ
雄勝法印神楽 舞の再生計画
女川コミュニティカフェプロジェクト
アート・インクルージョンクリスマスプロジェクト2011
「カラダでぶつかり、汗を流す。集え、21人の浜っ子たち」
アーティスト・ラン! !イボイシステーション! !
マイタウンマーケットキャラバン
震災ケア・アートサロン
アートポンプ計画 ART♡POMP
芸術文化による支援をカンがえる シンポジウム
2011年8月15日に福島市で開催された「8.15世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA!」。その一環として「福島大風呂敷」は多くの人々の手によって、全国から膨大な布地を集め、縫い合わせ、会場に大風呂敷を敷き詰めました。本書では、そのプロセスを紹介しています。
世界的なメトロポリスである東京を、ワークショップ・シンポジウム・トークなどを通して再考するとともに、そのプロセスを、一連のプロジェクトを通じて提示していく『川俣正・東京インプログレス―隅田川からの眺め』。プロジェクトの実施拠点を隅田川エリアに設置し、木造の塔を構築します。
2010年度のプロジェクトは、ワークショップを中心に展開されました。その様子を記録したポスター型のドキュメントです。