Zoom ✕ UDトークで、リアルタイム字幕を表示するには? 実験してみました。

「集えない状況で集う」からスタートを切ったジムジム会ですが、せっかくなら単純なオンライン開催だけでなく、ちょっと欲をだしていろいろ実験してみようと考えています。(勉強会で試したことはアートプロジェクトの現場で使えるかもれないですし!)

ということで、5月13日の第1回でやってみた実験は「リアルタイム字幕」です。

Zoom ✕ UDトークを試してみる!

今回導入してみたのは、UDトークというアプリです。

文化事業関係者だとご存知のかたも多いかもしれませんが、UDトークとはコミュニケーションにおけるユニバーサルデザインを実現するサービス。音声をその場で文字化し、ふりがなつきの日本語で表示したり、多言語に翻訳することができます。

聴覚障害がある方や日本語が母語ではない方などの、コミュニケーションを補助するツールとして、最近ではトークイベントなどで活用される場面が増えました。トーク音声は聞き逃すこともあるので、テキスト化され、字幕表示されるということは、障害の有無に関わらずさまざまな人にとってメリットが多い機能です。

そんなUDトークをオンライン会議システムZoomで使っているところもあるらしい…という噂を聞きつけ、ジムジム会でもやってみることにしました。

参考にしたのは、こちらの公式サイト記事です。

担当スタッフを決めてチャレンジ

今回は、テクニカル/配信担当と、UDトークのリアルタイム編集担当(※UDトークの自動書き起こしを修正する役)の2名をスタッフとして配置してチャレンジしてみました。

ざっくりですが、機器の関係図。Zoom内に画面表示させるというところで少し複雑な構成になります。
こんな感じでZoom画面のひとつにUDトークの字幕を表示させることができました!
UDトークの編集画面。取り込んだ音声が自動的にテキスト化されるので、誤変換があれば人力でリアルタイム編集していきます。

やってみてどうだった?

以上のような方法で2時間のトーク&プレゼンを字幕表示してみました。

よかった点は、長時間・大人数のオンライン会議は注意力が散漫になりがちなので、文字情報で補足されること。単純にリアルタイムで文字が出る面白さというか、画面のメリハリが生まれること

課題は、オンラインを介して音声を拾っているため誤変換もあり、リアルタイム編集担当ひとりでは修正が追いつかないこと。また、今回は40人の参加だったので、全員が1画面に収まらず(※一般的なPCだとZoomアカウントは25人までが1画面に収まり、以降は2ページ目になります)人によっては字幕が見えなかったこと。

ただし、UDトークでは事前によく使う単語の登録もできるのであらかじめ専門用語を入力しておくとか、Googleエンジンを使って変換の精度を上げるなどもできるようです。また、からずしもZoom画面上に字幕が出る必要もないかもしれません(参加者のスマホやブラウザに表示するなど)。

これからも実験していきます!

ジムジム会ではこれからもオンライン勉強会ならではの「やってみた!」を増やして共有していきたいと思っています。

次回は今回の反省を活かし、もっと更新しやすく読みやすい記録にもチャレンジしていきます。

>ジムジム会#01のイベントレポートはこちら

集えない状況でどう集う? 各アートプロジェクトの状況を共有しよう

2020年5月13日、2020年度第1回目のジムジム会を開催しました。テーマは「集えない状況でどう集う? お互いの状況を共有しよう」です。レポートをお届けします!

まずは互いの状況共有から

5月13日の東京都は、いまだ緊急事態宣言下でした。東京アートポイント計画に参加している9つのアートプロジェクトの事務局もまた、イベントの開催はもとより、事務局メンバーが対面で活動することもストップしている最中。

この状況でプロジェクト事務局はどのように過ごしてきたのでしょうか? 企画の立て直しやスケジュールの変更、関係者間のコミュニケーションはどんな状況になっているのでしょうか? 互助会のような勉強会を目指すジムジム会ではまず、それぞれの状況を共有することからはじめました。

アーティストと実験してみる!

たとえば、足立区で展開しているアートプロジェクト「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」(通称:音まち)では、集えないなかでもアーティストとともに意欲的な実験を重ねているようです。10年に渡り地域の縁をつむぐ活動をしてきた音まちらしい展開です。(報告:特定非営利活動法人音まち計画 櫻井駿介さん、今井迪代さん、吉田武司さん)

実験その1:Zoomで「だじゃれ音楽研究会」

音楽家・野村誠さんと2011年から続けてきた、だじゃれと音楽を組み合わせたプログラム「千住だじゃれ音楽祭」。市民による有志の音楽団体「だじゃれ音楽研究会」を結成し、毎月1〜2回の活動(近況報告、話し合い、即興セッションなど)を中心に集まってきました。

コロナ対応下で集まることが難しくなって以降は、Zoom上で集まり作曲や即興演奏を試みるようになりました。(例えば、上の画像は、指揮者役の人の手の動きに合わせてメンバーが動物の鳴き声をあげる即興セッションの試み)

Zoomならではのタイミングのズレや、コミュニケーションの間なども創作の面白みとして取り入れ、「だじゃれ音楽研究会」らしいオンライン活動でのありかたを探っています。

実験その2:動画であそびを共有する「メモリバ学校の昼やすみ」

美術作家・大巻伸嗣さんと2011年より展開してきた、無数のシャボン玉で風景を変貌させるアートプログラム「Memorial Rebirth 千住(通称:メモリバ)」。毎年恒例となったこのプログラムは、市民チームが主体的に運営に関わっています。ただし、今年は当初予定していた4月の開催を見送り、来年3月に延期することになりました。

そんな中、次回開催までにオンラインでできることはないかとはじまったのが、「メモリバ学校の昼やすみ」です。いままでメモリバに関わってきた様々なメンバーが「シャボン玉」「メモリバ」などから想起されるおうちでできる「あそび」を実験し、動画として公開。実際にあそんでみた人にはSNSでハッシュタグをつけて投稿してもらいます。

どんな状況でも関わりのバトンをつなごう、アートの視点を日常に持ち込もうという企画です。もともとコロナ禍以前から「やってみたい」と考えてきたアイデアのひとつで、この機会にオンラインで展開することになりました。

>メモリバ学校の昼やすみ動画:【親子でチャレンジ】割れにくいシャボン玉でちょっと変わった遊び方

他にも続々と動画を公開中です!

実験その3:窓際で収録する音の文通

2016年にスタートした、文化活動家・アサダワタルさんとのプログラム「千住タウンレーベル」。市民メンバーとともにまちの音を収録し、その音をまちなかで味わうような活動を重ねてきました。

プログラム4年目で訪れた今回の状況。そこで、自宅でできる音のプログラム実験として「声の質問」をはじめました。これは、作曲家で寺山修二の秘書であった田中未知さんの著書『質問』にインスパイアを受け始まったプロジェクトです。

最近会えていない知人宛にオリジナルの質問を音声で送り、音声で答えてもらうという試み。生活音や息遣いも含めた音を通して、会えない状況でも相手の存在を確かめることができるやりとり。現在はメンバー間で実験中ですが、この先の公開プログラムや新たな企画のヒントになることを目指しています。

新たなコミュニケーションを考える!

また、墨田区を中心に活動するアートプロジェクト「ファンタジア!ファンタジア!−生き方がかたちになったまち−」(通称:ファンファン)からは事務局内での情報共有の工夫が報告されました。ちょっとした気づきをとりこぼさず、アイデアにつなげるコミュニケーションの仕組みづくりをしているそう。(報告:一般社団法人うれしい予感 青木彬さん)

仕組みその1:Slackで続ける#FYI

もともとチーム内の情報共有としてつかっていたSlackのなかの「#FYI(For Your Information)」チャンネル。対面で集まらなくなってからは、気になった情報やニュースをシェアするこの掲示板が活発になっているそう。

仕組みその2:Google Keepで日々のことをメモ

新たにはじめたのは、Google Keepでの情報共有。「毎日のこと」「失ったもの」「ラジオのこと」「作業日」などのタグをつけ、毎日メンバーの誰かが投稿して読む習慣ができているそう。ちょっとした気づきをとりこぼさない仕組みです。

仕組みその3:ラジオ番組風に10分トーク

5月5日からはじまったのは、事務局内ラジオ。Zoomをビデオ無しで使用し、音声の収録をしています。「聞き手」と「話し手」に別れ、10分ずつそのとき気になっているものについて語り、音声を共有する仕組み。

ファンファンでは今後、これまで展開してきたプログラムをオンラインで実施するための動画をつくったり、手で配ってきた定期レターを近隣店舗のテイクアウトの流通経路に乗せるような企画も進めています。

ファンファンではジムジム会に合わせ、バーチャル背景ならぬ“アナログ前景”的なキット(印刷した紙を切り貼りしてカメラ前に垂らす)も発明。ナイスアイデア!と、他チームからも好評でした。

「集わず集う」ことを発明したい

東京アートポイント計画では都内各地で9つのプロジェクトを展開していますが、今回あらためて、それぞれがそれぞれの規模や地域にあった動きをしていることがわかりました。

「このアイデアはうちでもやってみたい!」「企画がはじまったら続きが知りたい」など開催後には前向きなコメントが集まっています。

一方で、「オンラインイベントのノウハウがわからない」「新しい出会いが生まれにくい」「オンライン環境から遠い人を取り残さないためには」などの課題もあることがよくわかりました。

今後のジムジム会ではこういった悩みをひとつひとつ取り上げながら、「集わず集う」ことの新たな方法を試行錯誤していきます。

(執筆:きてん企画室)

2020年度ジムジム会第1回はZoom開催。40人超の会になりました!

新プロジェクト【STUDIO302】始動!

“集まるのは控えましょう。人と人との距離を保ちましょう。できるだけマスクを着用しましょう。”

「密」であることを回避することが求められるいま、まちなかをフィールドに、アーティストと地域住民が協働し展開していくアートプロジェクトの現場では、プログラムの変更・調整・立て直しが迫られる数ヶ月でした。今では当たり前のようにニュースから流れてくる感染者数の増減情報からは、これまでのように「移動する/集う」ことはまだまだ難しそうだということを感じさせられます。

次の一手をうつ

とはいえ、このまま止まっているわけにもいきません。このような状況下において、どのようにアートプロジェクトの手法や仕組みを更新していくことができるでしょうか? そのための一手として、東京アートポイント計画では新プロジェクト「STUDIO302」が進行中です!

プロジェクトの舞台は、アーツカウンシル東京の拠点として活用しているROOM302。これまでは主にレクチャーやイベント会場としての利用や、全国各地のアートプロジェクトのアーカイブ資料の収集・公開をしてきました。その部屋の一角に、映像収録・オンライン配信機能を兼ね備えたスタジオを立ち上げることで、アートプロジェクトの新たなかたちを開発していくことを目指します。

ゼロからスタジオをつくる

そうはいっても、ゼロからスタジオを立ち上げるのは課題もたくさん。収録・配信をするためにはどんな準備が必要? そのためにはどんな空間が必要? そもそもスタジオってどうやってつくれば ……など、分からないことだらけ。そこで、兄は空間設計、弟は映像配信技術に明るい空間デザインユニット・岩沢兄弟と一緒に、「STUDIO302」をつくっていきます。

2020年6月15日、ROOM302では「STUDIO302」の施工が始まりました。スタジオの使われ方を想像しながら、ユニークな仕掛けを施しています。スタジオを立ち上げていくプロセスや、スタジオの仕掛けは、担当の嘉原妙上地里佳が随時発信していきますので、ぜひご覧ください!

手話と出会う〜アートプロジェクトの担い手のための手話講座 基礎編2020〜

アートプロジェクトの現場で使える手話の基礎を学ぶ

異なる背景をもつ人々が集い、語り合い、ともに活動するアートプロジェクトでは、日々さまざまなやりとりが交わされています。プロジェクトの場や時間をより豊かにしているのはその多様なコミュニケーションである、と言っても過言ではありません。視覚身体言語である「手話」も、そのひとつです。

このオンライン講座は、アートプロジェクトの運営にかかわっていて、手話や身体言語を用いたコミュニケーション力を磨きたい人や、プロジェクトの説明やコミュニケーションをより円滑に行う技術を深めるためのものです。

手話・身体表現ワークショップ講師である河合祐三子さんと、手話通訳士の瀬戸口裕子さんとともに、「伝える」と「伝わる」の違いを知り、全身をつかって表現することを体験し、アートプロジェクトの現場で活用できる手話を身につけることを目指します。また、アートプロジェクトにおけるコミュニケーションやアクセシビリティに関する課題についても考えていきます。

詳細

スケジュール

7月1日(水)、8日(水)、15日(水)10:00~11:00
第1回〜3回 手話の基礎表現

  • 自己紹介
  • 日時と曜日
  • 1日のスケジュールなどについて伝える

7月22日(水)、29日(水)、8月5日(水)10:00〜11:30
第4回〜6回 自己表現してみよう

  • 天候や趣味、交通についての表現を知る

8月26日(水)、9月2日(水)、9日(水)10:00〜11:30
第7回〜9回 コミュニケーションに必要な表現を学ぼう

  • 自分がかかわっているアートプロジェクトを紹介する

9月16日(水)、23日(水)、30日(水)10:00〜11:30
第10回〜12回 実際にコミュニケーションをしよう

  • アート/アートプロジェクトについてのミニプレゼンテーション
  • イベント運営のシミュレーション
  • 手話を交えたオンライン会議の実践
  • ろう者の参加を想定したプロジェクト運営のポイント、注意点について

参加費

10,000円

ことばの足音を追いかける

東京アートポイント計画のプログラムオフィサーによるレポートシリーズです。2020年の社会状況のなかで、アートプロジェクトの現場で出会った風景やことばの数々を綴ります。

目次

何が埋められないのか(ことばの足音を追いかける〈1〉)

アートプロジェクトの現場で出会った、気配を残しては去っていくことばたち。どんな姿をしているのか。どんな道を進んでいくのか。その姿をちょっと追いかけてみるシリーズ、はじめます。

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、対面でのコミュニケーションに慎重にならざるを得ないいま。アートプロジェクトの現場では改めて「会いに行く」一歩の踏み出し方が問われています。

東京アートポイント計画と連動して行われている被災地支援事業「Art Support Tohoku-Tokyo」で展開している「ラジオ下神白」は、福島県の復興団地を訪問しながら、団地住民さんのお話を聞き、そのエピソードや思い出の曲をラジオ風にまとめてお届けしているプロジェクトで、2017年より続いています。

訪問することから現地と関係性をつくってきたこのプロジェクトでは、まさにどうやって「会いに行く」かを考え中。まずはオンラインからかな。会うための基準をどうつくっていこうか。そんなミーティングのなか、「ラジオ下神白」ディレクターのアサダワタルさんがつぶやいた言葉がありました。

何が埋められないのか。
決して、「埋められた」という感覚になることはないんだろうな。

オンラインの便利なサービスができ、感染防止にかかる基準ができ、その対策ができ…、これから段々「会えなかった」溝は浅くなって、「会っても大丈夫」になっていくのかもしれません。しかし、心から「大丈夫だ」と思えることはないのではないだろうか、ずっと抱えないといけない何かがあるのではないか、という予感もしているのです。

そんな予感はしつつも、それでも我々は、そこに溝があったこと、溝を乗り越えたことに、いつしか慣れてしまうのでしょうか。まるで、アスファルトの下に地面があることを忘れてしまうように。蛇行する道の下には川が流れていたことを忘れてしまうように。

溝を乗り越えたい。しかし、そこに溝があること、乗り越えるためにどんな一歩を歩んだかは忘れてはいけない。見えなくなった地面や川の存在に向き合い続けるような手段のひとつがアートプロジェクトであると信じて。溝を埋めていくのではなく、溝の存在と向き合いながら、そのときできるかたちの「会いに行く」ことを模索中です。

集えない現在から動き出す、アート・アクション

人が動き、人と集い、人と交流することで、表現を紡いできたアートプロジェクト。しかし現在では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、人と人が集まって活動すること自体が難しくなっています。

それでも、そんな現在だからこそできるアクションもあるのかもしれません。それは例えば、息苦しさや孤独、不安、不便さ、分断のやるせなさに、アートらしく寄り添うかたちで。

今回は、これまで私たち東京アートポイント計画が関わってきた人や組織のなかかから、動きはじめたアート・アクションの一部をご紹介します。

ちょっと誰かに聞いてもらいたいことを送る「ちょっとお手紙プロジェクト」(NPO法人アートフル・アクション)

「小金井アートフル・アクション!」を共催しているNPO法人アートフル・アクションでは、4月16日から「ちょっとお手紙プロジェクト」をスタート。

郵送でも直接投函でもFAXでもメールでもなんでもOK。英語でも大丈夫です。ちょっと聞いてほしいこと、つぶやきたいことを送ると、有志による「チームおてがみ」からお返事が届く仕組み。

孤独を感じていたり、誰にも言えない感情を抱えていたり、SNSに疲れてしまった人のつぶやきの受け皿になります。詳しくは公式ウェブサイトでお知らせしています。

おうちの中にアトリエの時間を創る「リモート版 ぐるぐるミックス」(一般社団法人谷中のおかって)

「ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト」から生まれた、こどもとおとなが一緒になってあそびを生み出す創作教室「ぐるぐるミックス」(主催:一般社団法人谷中のおかって)では、「リモート版 ぐるぐるミックス」の試みがはじまりました。

「リモート版 ぐるぐるミックス」は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて、1学期(5月〜7月)の活動を、Zoomを活用したリモートプログラムに変更したもの。

参加者には、開催日までに「ぐるぐるキット」配送され、開催時間になるとZoomによって講師を担当するアーティストたちのアトリエと繋がり、オンラインで創作の時間をともにする「共同アトリエ」を実現。アーティストから手渡される魅力的な遊びの種を、参加者たちは独自に発展させ、そのワクワクやドキドキを共有しながら創作活動に取り組みます。

通常は1年間の通年プログラムですが、今回は特別に1学期だけの参加も可能です。詳しくは公式ページでご確認ください。

外国籍等の方々へ情報や必要なサポートを届ける緊急プロジェクト”Share”( 一般社団法人kuriya)

「Betweens Passport Initiative」を共催した一般社団法人kuriyaでは、新型コロナに伴う影響の対応として、外国ルーツの高校生とその保護者へのサポートを行う緊急プロジェクト”Share”を立ち上げました。

kuriyaはもともと、外国にルーツのある若者の支援をしてきた団体です。今回のプロジェクトでは、東京に在住する外国ルーツの保護者・高校生を対象に、新型コロナに関する情報収集の壁や、生活の困りごとについて、ニーズ調査のアンケートとヒアリングを実施。その調査結果を公開しました。レポート結果は 「とどけるプロジェクト」で紹介されています。

また、SNSや英語でのニュースを情報源にしているというレポート結果を受け、特別定額給付金に関する情報のシェアを始めました。給付金の申請や仕組みについて英語と図解でわかりやすくまとめられた資料は、Facebookページの投稿からご覧いただけます。

この日々に向き合う小さなラジオ番組「小森瀬尾ラジオ」(小森はるかさん+瀬尾夏美さん)

「Art Support Tohoku-Tokyo」「Tokyo Art Research Lab」の参加アーティスト・小森はるかさんと瀬尾夏美さんが、「小森瀬尾ラジオ」と題して音声配信を定期的に続けています。

「小森瀬尾ラジオ」は、日々変わる情勢を見つめ、その変化について話しながら記録することをめざした番組。聞く人にとっては「いつもどおりを感じられる場所」として、たんたんとゆるく、聞き流せるようなおしゃべりの様子が配信されています。

ふたりが取り上げる大小さまざまな出来事や、人の姿、感情を聞いていると、おなじときを異なる場所で過ごす人と人のつながりを感じられるかもしれません。番組はTwitCastingで毎週水・土曜日の22時から配信中。アーカイブも聞くことができます。また、瀬尾夏美さんは自身のFacebookで絵と言葉のシリーズ「#コロなか天使日記」も更新されています。

ゆるくて楽しい時間をお届け「ダメパンダ YouTubeチャンネル」(開発好明さん)

「三宅島大学」参加アーティストの開発好明さんは、緊急事態宣言後から「ダメパンダ」としてYouTube動画を日々更新中。

ダメパンダは「飼育係の方が自粛要請で2ヶ月休みなので自活を始めるのだパンダ」とのこと。「あ、ダメ工作をやるよ」「び、美術のおべんきょうやるよ」「と、友人とお話しするよ」の3つのカテゴリーで、ゆるくて楽しい時間をお届けしています。

自宅にこもる時間を斜めの方向にずらしてほぐす、ダメパンダの日々はこちらのYouTubeチャンネルからご覧いただけます。

教育の現場はどうなる? 教育者と研究者の立場で考えるブログ「かんガエル」(加藤文俊さん)

「三宅島大学」「Tokyo Art Research Lab」に参加されてきた社会学者・加藤文俊さんは、慶應大学SFCの教授としてフィールドワークを教えられています。

今回の事態を受け、オンライン化を余儀なくされた大学の授業をどうするべきか、日々起きたこととその試行錯誤をブログで記録されています。学びとは何か、教育とは何か、集うことの意味とは何か。

これまで当たり前であった「大学」という場を、教育者と研究者という双方の立場から見つめる記録です。生活や仕事のかたちを否応なく変えざるをえない今日このごろ。「先生の目」でその変化を共有する記事は、ブログ「かんガエル」内の「コロナと大学」カテゴリで更新されています。(※記事公開当時の情報です)

おうちでつくった工作や料理を紹介するウェブサイト「おうちでTutti展」(アトリエTutti)

「Artist Collective Fuchu [ACF]」の運営メンバーである西郷絵海さんは、自身が運営する「アトリエTutti」のウェブサイトとInstagramアカウントでオンライン展覧会をはじめました。

オンライン展覧会「おうちでTutti展」では、アトリエを休止している間、おうちでつくったものを紹介する企画。工作や絵画に限らず、手芸やお料理など、一人で作ったものから、兄弟、家族と一緒につくったものなど、広く紹介されています。

おうちで楽しむ「つくる」の様子が伺える作品群は、公式ウェブサイトInstagramアカウントでご覧いただけます。

誰も訪れることのできない所在地不明のギャラリー「プラウ・イソラシ(孤島)」(北澤潤さん×小鷹拓郎さん)

「アーティスト・イン・児童館」や「Tokyo Art Research Lab」などの参加アーティスト・北澤潤さんと、「TERATOTERA」参加アーティスト・小鷹拓郎さんは、4月2日、アートギャラリーの開設を共同で宣言しました。

インドネシア・ジョグジャカルタを拠点に活動する2作家によるギャラリーの名は、「プラウ・イソラシ」(インドネシア語で「孤島」)。誰も訪れることが出来ず、作品の搬入搬出も輸送でしか行なえません。

この実験的なギャラリーは、新型コロナウイルス感染症に関する事態の収束が訪れた時点で「閉鎖(lock-down)」します。その日はいつやってくるのでしょうか。活動に関する最新情報はFacebookページでご確認ください。

不自由であるということを知るための記録「不自由さの観察」(アサダワタルさん)

「小金井アートフル・アクション!」「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」「Art Support Tohoku-Tokyo」「Tokyo Art Research Lab」など数々のプロジェクトでご一緒してきた文化活動化のアサダワタルさんは、4月6日からウェブサービス「note」上で新たな記録活動を始動しました。

シリーズタイトルは、「『不自由さ』の観察 ーコロナと私とこの世の断片ー」。“この状況が「不自由だ」と思っている自分が、実はその思考の大元で、そもそも「不自由」であるということを知る。(中略)「外」に発信する前に、「内」を徹底的に見つめる作業にあててみるのも悪くないだろう。”(アサダさんのFacebook投稿より)

今、誰もが感じている「不自由」の正体は何なのか。アーティストともに考えを深めていく時間を過ごすのもいいかもしれません。記事はアサダワタルさんのnoteで公開されています。


以上、東京アートポイント計画に関わる人や組織のアート・アクションをご紹介しました。これらの活動は、ほんの一部です。

東京アートポイント計画では、今後も個々の活動をサポートし、今求められるアートプロジェクトのかたちを探っていきたいと考えています。

お互いから学び合おう! 事務局のための勉強会「ジムジム会2020」をはじめます。

こんにちは。東京アートポイント計画・ジムジム会です。

ジムジム会とは?

東京アートポイント計画ではこの5月より、2020年度のジムジム会がはじまりました。ジムジム会とは「事務局による事務局のためのジムのような勉強会」のこと。

東京都内各地でアートプロジェクトを実施する「東京アートポイント計画」参加団体(※芸術文化や地域をテーマに活動するNPO法人や社団法人など)とともに、プロジェクト運営事務局に必要なテーマを学び合うネットワーキング型の勉強会です。

今こそ、運営力を鍛えるとき!

2019年度スタートし、2020年度はさらにバージョンアップして開催しよう……と企画していた矢先、今回のコロナ禍がやってきました。勉強会どころか、各プロジェクトでももちろん「移動する/集う」ことができません。

人と集まり、交流することで地域社会を豊かにすることを目指してきたアートプロジェクトにとって、大変困難な状況です。しかし、そういったタイミングだからこそ、新たな「文化事業のありかた」を探ることもできるはず。この危機は、事務局の運営力を鍛えるときであり、「文化事業を止めない力」を養うときではないでしょうか。

そこで2020年度のジムジム会は、オンラインから始動することにしました。「移動せず/集わず」にできるアートプログラムの可能性や方法を話し合い、共有し合いたいと考えています。

相互に助け合う場を目指して

全体テーマは「社会状況に応じたアートプロジェクト運営の工夫をお互いに考える」こと。年5回の勉強会と、その間の試行錯誤を通じて、事務局の運営力を鍛えることを目指します。

▼ジムジム会2020の運営方針
1. 現場の状況と社会状況を反映し、柔軟にプログラムを組む
2. レクチャー形式ではなく、相互に助け合う「互助会」的な場とする
3. 得た知見や生まれたアイデアは、公共知としてオープンにしていく

この「ジムジム会」マガジンでは、各回のレポートはもちろんのこと、オンライン勉強会を開催する過程での試行錯誤や、各プロジェクトの現場で生まれたアイデアなどもご紹介していきます。

アートプロジェクトに関わる人だけでなく、小さな組織の運営や地域活動の実践にも役立てていただけるような情報発信を目指します。どうぞよろしくおねがいいたします。

昨年度のジムジム会。こんな簡単に集まれなくなったときだからこそ!