Serendipity in Japanese Art Projects: 11 Years of Memorial Rebirth Senju by Shinji Ohmaki Our project story, participant voices, and project evaluations

現代美術家・大巻伸嗣の《Memorial Rebirth(通称:メモリバ)》は、1分間に最大1万個のシャボン玉を生み出す装置を数十個並べて、無数のシャボン玉で見慣れたまちを一瞬にして光の風景へと変貌させるアートパフォーマンスです。足立区千住では、『アートアクセスあだち 音まち千住の縁』の一環として、2012年にいろは通りにはじまり、区内の小学校や公園など毎年場所を変えながら、リレーのバトンのように次に手渡され、展開してきました。

このPDFは、「Memorial Rebirth 千住」が歩んだ約10年を絵物語、事業にかかわってきた人の声、そして多様な評価分析の手法で紐解いた書籍『アートプロジェクトがつむぐ縁のはなし 大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住」の11年』を英訳したものです。

In the early spring of 2012, Memorial Rebirth began in the Senju area of Adachi City, Tokyo. That was about 10 years ago. Memorial Rebirth, commonly called “Memoriba,” is an art performance that changes the landscape by releasing many soap bubbles. This is a story of how soap bubble art weaves connections between people.

(p.05)
目次

Opening with an illustrated story

  • Story: Sumiko Kumakura Illustrations: 目[mé]

Hear a voice

  • Introduction: Social sculpture using soap bubbles?  Sumiko Kumakura
  • What is “Memorial Rebirth Senju”?
  • Cross Talk “Art? I don’t get it!”   Kazuhiro Yoshikawa / Junko Takahashi / Shinji Ohmaki / Tsukasa Mori / Sumiko Kumakura
  • The Voices of Memoriba: Before & After
  • Living flexibly during the coronavirus pandemic: A record of activities of the Otomachi Project Office and Ohmaki Denki K.K.   Rei Fujieda
  • Shinji Ohmaki and the future of Memorial Rebirth  Shinji Ohmaki

Lessons in Evaluation

  • On the Evaluation of Art Projects  Naoya Sano / Saya Makihara
  • What value was created by Memorial Rebirth Senju?  Naoya Sano
  • Memorial Rebirth: The Stakeholders of Senju  Mina Shinohara
  • The logic model as a “memory backup”: A case study of 10 years of Memorial Rebirth Senju  Saya Makihara

Artpoint Reports 2022→2023

『Artpoint Reports 2022→2023』は、一年を振り返りながら、ちょっと先の未来について語るレポートです。ウィズ・コロナにシフトしつつある社会の変化に応答した、2022年度の取り組みを、ディレクターとプログラムオフィサーが語りました。

アートの人が自分の得意と考えるゾーンがあるとしたら、いま新しくアートに関心をもつ人が魅力を感じるのは、その部分ではないこともある。そのとき、我々がいつの間にか身につけた既成概念や価値観を上手に脱がないと、いつまでも両者は溶け合うことができません。

(p.22)
もくじ

About

  • 東京アートポイント計画とは
  • メンバー紹介

Project reports 事業報告2022

News 2022の取り組み

Voices 2022→2023について語る

  • 公共性が育まれる場所
  • 「わたし」を起点にしたネットワーキング
  • 「表現」を使いこなす
  • 協働の広がりを支える
  • まずは歩いてみることから

Annual costs 事業予算

Projects 事業一覧

Information お知らせ

HAPPY TURN CHRONICLE

東京都神津島村を舞台にしたアートプロジェクト『HAPPY TURN/神津島』の変遷を、5年間の年表と、チラシや図面などの印刷物や記録写真、そして活動の裏側やこぼれ話を集めた“当事者”年表によってまとめました。

年表や関連資料はさまざまなサイズの紙面で構成され、それらをリングファイルに綴じることで1つのアルバムになります。さらに、このファイルを手にとった人々が思い思いに「神津島」と自身をつなぐメモ書きや写真などの資料をはさむことで、自分だけのアルバムが完成します。

これはもう相当大変でしたね。

(2018年9月)
目次

かたづけて/おりかえす いわさわたかし
はじめに
このアルバムの使い方
2022年度年表
2021年度年表
2020年度年表
2019年度年表
2018年度年表
わかりあえないままでいること 飯島知代
場が生きること 中村圭
「HAPPY TURN/神津島」の日々に寄せて 櫻井駿介

○ZINE -エンジン- ACKT01

アートやデザインの視点を取り入れた拠点づくりやプログラムを通じて、国立市や多摩地域にある潜在的な社会課題にアプローチするプロジェクト『ACKT(アクト/アートセンタークニタチ)』。このフリーペーパーは、まちに住む人に情報を発信、収集することで、これまでになかった縁がつながり、これからの活動のきっかけとなることを目指しています。

第1号のテーマは「文教都市・くにたち」。古来から先人の知恵を継いできた谷保・青柳や、理想の学問を求め拓かれた国立駅周辺など、さまざまな教育が息づいている地域の活動をつなぎ、多様な学びについて考えていきます。

活動しながら思ったのは、まちに興味がある人と話す機会はあるんですけど、興味ない人と話す機会がないんです。

(p.17)
目次

ACKT(アクト)について
谷保天満宮
NPO法人くにたち農園の会
一橋大学
国立音楽大学附属幼稚園
社会福祉法人滝乃川学園/ロボットプログラミング教室ProgLab
まちライブラリーくにたちダイヤ街/ベースクール
くにたち郷土文化館で学ぶ近代史 次の世代に生活を引き継ぐ
ACKT’s ACTION ① 「・と -TENTO-」Vol.1
ACKT’s ACTION ② 「さえき洋品●」
エンジンルームこちら企画会議 〜○ZINEを載せてACKTはどこへ向かう!?〜
堀道広「たまたまブラブラ散歩」
国立高校「私たち国高新聞部」
「CAST」vol.2 坂根知里(スナック水中代表/ママ)
「LAND」vol.2 500年のCOMMONを考えるプロジェクト「YATO」

DOCUMENT302 アートプロジェクトの担い手たちのラボ ROOM302の記録 2009-2022

「ROOM302」は、東京都千代田区のアートセンター・アーツ千代田3331にあった活動拠点です。アーツカウンシル東京が運営し、イベントやレクチャー、展覧会、アーカイブ、打ち合わせ、あるいはさまざまな実験的な活動の舞台となりました。

2023年3月、アーツ千代田3331との契約終了に伴い、惜しまれながらもROOM302の運用に終止符を打ちました。本書では、14年にわたる「ROOM302」のありようを、数々の写真と、各年度の出来事をまとめたテキスト、この場所にゆかりのある人々からの寄稿によって辿ります。

この場所が常に完璧な環境だったわけではなく、整わせ過ぎない場所であったことが共通しているように思います。そしてまた、そうした“しつらえ”によってアートプロジェクトに必要となるコミュニケーションを運営者側に考えさせる役割を果たし続けていたのではないかと感じています。

(p.79)
目次

はじめに(櫻井駿介)
足跡を辿る(大内伸輔)
言葉を編む(鄭禹晨/長島確/瀬尾夏美/工藤安代/鈴木雄介/いわさわたかし/坂本有理/太下義之/齋藤彰英/佐藤慎也)
あとがきにかえて(森司)

ファンタジア!ファンタジア!ー生き方がかたちになったまちーとは

それまで当たり前だと思っていた考えを解きほぐす「対話」を生み出し、地域の文化資源の活用から「学びの場」 を創出する『ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―(通称ファンファン)』。つくることを楽しむための拠点「藝とスタジオ」や、これまで開発してきた一人一人の創造力と向き合うコミュニケーションプログラムなど、ファンファンの取り組みを紹介するパンフレットです。

オンライン座談会「誰かと一緒にウェブサイトをつくるために必要なことはなんだろう?」

ウェブサイト制作のプロセスや、それぞれの段階で押さえておくべき課題、チームで制作に取り組むポイントをまとめたガイドブック『アートプロジェクトのためのウェブサイト制作 コ・クリエイションの手引き』の内容をもとにしたオンライン座談会です。

それぞれの立場からウェブサイト制作に関わる人々が集まり、日頃感じる「もやもや」を持ち寄りながら「誰かと一緒にウェブサイトをつくる」ことについて考えます。

つくることを考えてみよう 竹編

『多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting』の「ざいしらべ 図工 ― 技術と素材について考える」の一環として、多摩地域の小学校図工専科の先生や子どもたちと実施した活動をもとに、身近な素材を知り、加工や造形をして楽しむ方法を紹介するものです。

古くから人の暮らしの身近に存在してきた「竹」をテーマに、竹に関する知識や歴史、伐り方、加工の仕方、扱い方の事例や道具について触れています。

図画工作は、予定された解答や成果を求めるのではなく、身体を通した思考の過程という意味でも、大きな可能性を秘めた時間なのではないか

(p.1)
目次

竹と暮らし
身近な竹を知る
竹を伐る前に
竹を伐る
割り竹をつくる
ひごをつくる
結ぶ
竹で行灯をつくる<基本型>
竹で大きな建物をつくる
道具とともに
子どもと竹

シネマポートレイト 映像作品

「シネマポートレイト」は、Tokyo Art Research Lab の一環として実施した「Multicultural Film Making(MFM)」にて開発した手法です。海外に(も)ルーツをもつ人たちを対象に、映像制作のワークショップを展開するアートプロジェクト『KINOミーティング』では、その手法をブラッシュアップしながら継続してプログラムを実施しています。

まちを歩きながら自らの個人的なエピソードを語り、立場を交換して他者の話を聞くというプロセスは、作品制作のための行為を越えて、参加者同士の関係構築へとつながります。

詳細

関連リンク

KINOミーティングの公式Vimeoで作品を公開しています