ACKTは、国立を中心としたまちなかで行われるアートイベント「Kunitachi Art Center」の企画・運営も担当しています。今年は、開催前に国立第三小学校の図工教員と連携して、アーティストの田中彰さんを招いたワークショップを実施しました。会期中には、ワークショップで小学生たちが制作した作品をギャラリーで展示したほか、恒例のツアー企画や、KAC開始以来はじめてとなる国立駅南口駅前広場での展示も実施。かかわりしろを広げました。
共催終了後の来年度の見通しとしては、引き続き「Kunitachi Art Center」の運営や、小学校と協働したワークショッププログラムの継続、そして拠点「さえき洋品⚫︎」を国立在住の作家や近隣の大学生にシェアしながら運営していくと意気込みを語りました。
つくってきたのは場ではなく、関係|多摩の未来の地勢図Cleaving Art Meeting
ACKTと同年度の2021年度よりスタートした「多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting」(共催団体:特定非営利活動法人アートフル・アクション)。多摩というまちを多角的な視点から確かめてみようと、5年間活動を続けてきました。
今後は、基地のまちとして知られる昭島を一つのフィールドとして、こどもたちとのまち歩きのほか、その保護者にヒアリングを実施して、昭島の人々の暮らしに関するリサーチを本格化させていきたいと言う宮下さん。また、教育現場とのつながりから、教員の有志が集まった東京都図画工作研究会などが、拠点「KOGANEI ART SPOT シャトー2F」で研究会を開催することになりました。一方で同スペースでは不登校のこどもたち向けのワークショップも行っており、学校を飛び出し垣根を越えた交流がはじまろうとしています。
また、今年度からTokyo Art Research Lab(TARL)の枠組みでプロジェクトを開始させた建築設計事務所「スタジオメガネ」の横溝さん・宮澤さんも登壇しました。2018年に多摩ニュータウンの中心に位置する落合団地商店街に拠点「STOA」をオープンさせたスタジオメガネ。古本やキッチンスペース、駄菓子コーナーなど、地域の人々がゆるやかにかかわれるオルタナティブ空間を、アーティストやクリエイターと協働しながらまちなかで展開しています。
2026年2月24日、これからの時代のアートプロジェクトのかたちを考える企画「これからの航路に向けて」をアーツカウンシル東京の会場およびオンラインで開催しました。本企画では、2025年度に事業を終了する「Tokyo Art Research Lab(TARL)」と、その一環として2022年度からはじまったシリーズ「新たな航路を切り開く」、さらにその成果のひとつとしてウェブサイトtarl.jpに実装したアートプロジェクトの「年表」について振り返りました。
続くセッションは「これからの航路に向けて」と題し、「新たな航路を切り開く」を企画したP3 art and environment 統括ディレクターの芹沢高志さん、Tokyo Art Research Labおよび東京アートポイント計画のディレクターを務める森司、聞き手としてプログラムオフィサーの佐藤李青が登壇し、2011年以降のアートプロジェクトの動きや、社会に向けるそれぞれの思いについて語りました。
左から、プログラムオフィサー・佐藤李青、P3 art and environment 統括ディレクター・芹沢高志、Tokyo Art Research Lab/東京アートポイント計画ディレクター・森司
2026年2月24日、これからの時代のアートプロジェクトのかたちを考える企画「これからの航路に向けて」をアーツカウンシル東京の会場およびオンラインで開催しました。本企画では、2025年度に事業を終了する「Tokyo Art Research Lab(TARL)」と、その一環として2022年度からはじまったシリーズ「新たな航路を切り開く」、さらにその成果のひとつとしてウェブサイトtarl.jpに実装したアートプロジェクトの「年表」について振り返りました。
櫻井: その話を聞くと、tarl.jpの年表の見出しが本の背表紙のようです。きっと、その奥にはさまざまな方々のオーラルヒストリーや、それぞれの個人的な年表が複雑にあります。そうした情報を引っ張り出したり、見つけ出したりする道具としても年表があるということが、tarl.jpの特性ということだと思います。Tokyo Art Research Labは、この汎用性の低さをあえて続けてきたんだなと、あらためて感じますね。
2026年2月24日、これからの時代のアートプロジェクトのかたちを考える企画「これからの航路に向けて」をアーツカウンシル東京の会場およびオンラインで開催しました。本企画では、2025年度に事業を終了する「Tokyo Art Research Lab(TARL)」と、その一環として2022年度からはじまったシリーズ「新たな航路を切り開く」、さらにその成果のひとつとしてウェブサイトtarl.jpに実装したアートプロジェクトの「年表」について振り返りました。
Tokyo Art Research Lab のはじまり|アートプロジェクトに必要な知の獲得と言語化、そして共有
小山: Tokyo Art Research Lab(TARL)は アートプロジェクトを実践する人々にひらかれ、ともにつくりあげる学びのプログラムです。2010年の開始時点から、現場の課題に応じたプログラムやコンテンツの開発、ゲストや講師とともにワークをおこなうゼミや講座、プラットフォームとしてのウェブサイト運営などを通じて、社会におけるアートプロジェクトの可能性を広げることを目指しさまざまなプログラムを実施してきました。
小山: このスタディから生まれたプロジェクトのうちいくつかは、その後の東京アートポイント計画の実施に繋がるなど、TARLには新しいアートプロジェクトをつくるための取り組みという側面もありました。現場の実践、そして積み上げのなかで、これからのアートプロジェクトを継続するための技術は何か、いま必要なものは何か、現場の声を聞きながら検討し進んできたというプロセスがTokyo Art Research Labのこれまでの歩みとなります。
Tokyo Art Research Lab の変遷|「新たな航路を切り開く」まで
小山: こうしたTARLの変遷を経て、2022年からスタートしたプログラムが「新たな航路を切り開く」です。2011年以降に生まれたアートプロジェクトとそれらを取り巻く社会状況を振り返りながら、これからの時代に応答するアートプロジェクトのかたちを考えるシリーズとしてはじまりました。ナビゲーターは P3 art and environment(P3)統括ディレクターの芹沢高志さんに務めていただいています。
2011年以降に生まれたアートプロジェクトと、それらを取り巻く社会状況を振り返りながら、これからの時代に応答するアートプロジェクトのかたちを考えるシリーズ「新たな航路を切り開く」。P3 art and environment 統括ディレクターの芹沢高志さんをナビゲーターに迎え、この10年間の動きを俯瞰する年表制作や、ゼミ形式の演習を実施してきました。
2011年以降に生まれたアートプロジェクトと、それらを取り巻く社会状況を振り返りながら、これからの時代に応答するアートプロジェクトのかたちを考えるシリーズ「新たな航路を切り開く」。P3 art and environment 統括ディレクターの芹沢高志さんをナビゲーターに迎え、この10年間の動きを俯瞰する年表制作や、ゼミ形式の演習を実施してきました。