自分のアートプロジェクトをつくる 2025

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2025.06.19
自分のアートプロジェクトをつくる 2025の写真
形式
ゼミ
期間
2025年10月~2026年2月
回数
8回
定員
14名(書類選考・面接あり)
申込締切
2025年7月23日(水) 13:00

自分のなかから生まれる問いをつかまえ、アートプロジェクトをつくる力を身につける

この10年で、わたしたちを取り巻く社会状況はめまぐるしく変化しました。これまでの考え方では捉えきれないような状況が次々と発生し、新たに炙り出される課題に応答するように、さまざまなアートプロジェクトが生まれました。しかしこのような状況は、どこかで一区切りつくようなものではなく、わたしたちはこれからもまた新しい状況に出会い、そのたびに自分たちの足元を見直し、生き方を更新する必要に迫られるでしょう。激しく変化し続けるこれからの時代に求められるアートプロジェクトとは、一体どのようなものなのでしょうか。

「自分のアートプロジェクトをつくる」では、アートプロジェクトの立ち上げやディレクションに関心のある方を対象に、ゼミ形式の演習を行います。自らが社会を捉える視座はどこにあるのかを見極め、どのようにアクションしていけるのかを、ゲストやナビゲーターとのディスカッション、参加者同士のワークを通して深めます。演習の中で自身の経験や視点を共有していただくゲストは、武田知也(舞台芸術プロデューサー/一般社団法人ベンチ 代表理事)、小沢剛(美術家/東京藝術大学教授)、野田智子(アートマネージャー/Twelve Inc. )。自分のなかから生まれる問いをつかまえ、アートプロジェクトを構想し、動かしていくための力を身につけます。

詳細

スケジュール

10月5日(日) 13:00〜17:30
第1回 イントロダクションと自己紹介

  • 主催者・スタッフ挨拶
  • 参加者の自己紹介と企画構想共有
  • イントロダクション「アートプロジェクトとは?」(芹沢高志)

10月18日(土) 13:00〜17:30
第2回 グループワークとディスカッション

  • グループワーク「自分の立ち位置を確かめる」(芹沢高志)
  • ディスカッション(ファシリテーション:森司)

11月8日(土) 13:00〜17:30
第3回 プレゼンテーションとディスカッション

  • 武田知也によるプレゼンテーション
  • ディスカッション

11月15日(土) 13:00〜17:30
第4回 プレゼンテーションとディスカッション

  • 小沢剛によるプレゼンテーション
  • ディスカッション

12月6日(土) 13:00〜17:30
第5回 中間発表

  • 構想中のプロジェクトの中間プレゼンテーション
  • フィードバック/ディスカッション
  • プロジェクトを深める

12月20日(土) 13:00〜17:30
第6回 プレゼンテーションとディスカッション

  • 野田智子によるプレゼンテーション
  • ディスカッション

1月17日(土) 13:00〜17:30
第7回 ディスカッション

  • 構想中のプロジェクトについてディスカッション
  • 最終発表へ向け準備

1月31日(土)/2月1日(日)ともに13:00〜18:00
第8回 最終発表

  • 自分のアートプロジェクトをプレゼンテーション
  • 講評(芹沢高志、森司)
  • これからのアートプロジェクトについてディスカッション

会場

アーツカウンシル東京(東京都千代田区九段北4丁目 1-28 九段ファーストプレイス5階)

参加費

32,000円(税込)

ナビゲーターメッセージ

今、私たちは混迷の時代を生きている。そんななか、問題を発見するというアートの根源的な力に再び注目が集まってきているように思う。一方、アートもこれまでのかたちのままではいられない。時代や社会との応答のなかで、アートはその様相を大きく変容させつつある。アートプロジェクトという概念も急速に認知されてきた。
しかし考えてみれば、「アート」と「プロジェクト」はそれぞれに相反する性向を内在させている。問題発見的な性向と問題解決的な性向の両者を、いかに相殺せず、メタレベルでバランスを取っていくのかが、アートプロジェクトの醍醐味でもあると考えられるし、そのためには数々の経験知、集合知も必要になるだろう。
この演習ではもう一度「わたし」に立ち戻り、「わたし」が本当に大切であると思う「自分のアートプロジェクト」を構想した上で、皆で話し合い、相互に刺激を受け合っていくプロセスで展開していく。着地すべき正解があるわけではない。この動的な対話の航海を通して、新たななにか、来るべきアートプロジェクトのプロデューサー、ディレクター、コーディネーターたちに求められる姿勢が立ち上がっていくはずだと考えている。
ともに舟を漕ぎ出そうとする方々の参加を心待ちにしている。

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