地域との連携や実践、課題に向き合う方法を考える文化事業の担い手のためのプラットフォームとして、Tokyo Art Research Lab(TARL)ウェブサイトを「tarl.jp」としてリニューアルしました。
これまでTARLで取り組んできた「プロジェクト」や、それらの活動にまつわる「レポート」、そこから生まれた書籍や映像などの「資料」、それらのつくり手となったさまざまな専門性をもつ「ひとびと」の一覧、東京アートポイント計画として実施してきた「共催事業」などを公開しています。
さらにP3 art and environmentと連携し、tarl.jpに蓄積した情報や、関連する出来事から、個人の活動とそれを取り巻く社会の連関を捉え、これからの時代に応答するアートプロジェクトのかたちを考えるための「年表」機能を拡充しました。
わたしたちの暮らすまちには、数多くの「活動」が存在しています。その目的やメンバー構成、運営方法、活動エリア、分野もさまざまにあり、一括りにはできない多様な実践が文化事業においても積み重ねられてきました。そうした活動の現場にあるのは、実践者たちの社会への眼差しであり、その実体験からは東京の現在の姿や、目指している風景が浮かび上がるのではないでしょうか。
本企画では、文化やアートの領域で活動する実践者をゲストに迎え、その取り組みや経験、これからの展望を伺いながら、その様子を前後編のラジオ形式で公開します。それぞれの視点を通じて、日々変化する東京の少し先の未来についてともに考えます。
ラジオ(全3回、前・後編)
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「地域でプロジェクトを広げる、少し先の生活を想像する」前編
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「地域でプロジェクトを広げる、少し先の生活を想像する」後編
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「集まってつくる、かたまりすぎないように動く」前編
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「集まってつくる、かたまりすぎないように動く」後編
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「拠点が立ち上がる、それぞれが目指す風景が続いていく」前編
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「拠点が立ち上がる、それぞれが目指す風景が続いていく」後編
わたしたちの暮らすまちには、数多くの「拠点」があります。そこは日常的に人々が集う場になっていたり、展覧会を企画していたり、アトリエや倉庫として活用したりと、さまざまな姿を見せています。そして、そうした数多くの拠点には、その運営者たちの社会への眼差しが映し出されているのではないでしょうか。
本企画では、都内に設立された拠点をめぐりながら、その運営メンバーにインタビューを実施し、その様子をラジオとレポート記事の2つの形式で公開します。拠点の運営に関わるひとびとの言葉から、東京の現在の姿をともに考えます。
レポート(全8回)
第1回:OGU MAG+ (齊藤英子さん)
第2回:亀戸アートセンター (石部巧さん、石部奈々美さん)
第3回:Hand Saw Press (安藤僚子さん)
第4回:STUDIO322 (赤羽佑樹さん、いしかわみちこさん、佐久間茜さん)
第5回:東葛西1-11-6 A倉庫 (髙橋義明さん)
第6回:コウシンキョク-交新局 (平山匠さん)
第7回:水性 (前澤秀登さん)
第8回:WALLA (大石一貴さん、大野陽生さん、前田春日美さん、吉野俊太郎さん)
ラジオ(全8回)
このコンセプトブックでは、TARLウェブサイトのさまざまなコンテンツを多くの方に活用していただくために、そのつかい方や楽しみ方、さらにはウェブサイトの制作・運用にまつわるコラムを紹介しています。
冊子は2か所で中綴じ製本を行い、左側からはウェブサイトの「つかい方」について横書きで読むことができ、右側からはウェブサイトの「つくり方」を振り返った担当者によるコラムを読むことができます。
自分の経験だけで決めるのではない。さまざまな専門性と出会いながらつくることによって、制作プロセスそのものが「事業の輪郭」を確かめる道のりへと変わる。
(ウェブサイトの「スタート地点」に立つ)
目次
つかい方
ABOUT
HOW TO USE
01 「 プロジェクト」
02「 資料室」
03「 ひとびと」
HOW TO ENJOY
01 「 キーワード」から探す
02「 レポート」を読む
03「 実践」を辿る
つくり方
ウェブサイトの「スタート地点」に立つ
届けたい「みんな」とは誰なのか
公開後も「未来」について考え続ける
おわりに
本企画「まず、話してみる。」では、異なる視点を持つ他者と「ともにつくる」こと、そして「わたしたち、それぞれの文化」について考える事業のなかから、アーツカウンシル東京が実施する「手話」や「ろう文化」、「視覚身体言語」に関わる3つの事例を取り上げています。
それぞれの実践者による座談会を実施し、概要とともに冊子としてまとめました。また収録した3つの座談会、および冊子に掲載しているテキスト「はじめに」「おわりに」の内容は映像 としても公開しています。
これらの取り組みに共通しているのは、事業の進め方、つくり方から、自分とは異なる他者とともに探求しようとする姿勢です。こうした姿勢は、隣りにいる人々と「まず、話してみる」ことからはじまります。
(はじめに)
目次
はじめに
PROJECT 01「アートプロジェクトの担い手のための手話講座」
ABOUT
体制図
これまでの活動
座談会|身体を動かすコミュニケーションを体感する講座づくり
PROJECT 02「TURN / Creative Well-being Tokyo」
ABOUT
体制図
これまでの活動
座談会|映像制作」を通じた、感覚の異なる他者との出会い
PROJECT 03「めとてラボ」
ABOUT
体制図
これまでの活動
座談会|「わたし」を起点にするアートプロジェクトをつくる
おわりに
東京都美術館で行われたクリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー「だれもが文化でつながるサマーセッション2023」の企画のひとつとして、芸術作品を伝えるための情報保障について考える公開研究ラボ「パフォーマンス×ラボ」を実施しました。
この企画は、アーティストのジョイス・ラムによるレクチャーパフォーマンス作品《家族に関する考察のトリロジー》(2021-2022年)に対して、どのように情報保障をつけることができるのかをアーティストと共に実験するというもので、協働パートナーとしてめとてラボが一緒に取り組みました。
本冊子では、その試行錯誤の様子や、サマーセッションでの実践についてまとめています。
そもそも作品や芸術表現は、すべての人が理解できるというものではありません。だからこそ、鑑賞者はそれぞれが持っている思いや感覚を、この作品を通して改めて自ら気づくことがあるはずです。
(p.24)
アートプロジェクトを地域にひらき、活動を豊かにするために重要な役割をもつ「拠点」。その役割は事務所としてだけではなく、新たな企画を実践したり、作品やアーカイブを並べたり、さまざまな人々の出会いをつないだりと、複合的で創造性のある場です。
この映像シリーズでは、都内各所の「拠点」運営に携わるメンバーによる対談を収録しています。それぞれが関わっている拠点の特性を紹介し合いながら、まちとの関係性や場所を維持するための仕組み、日々向き合っている課題、そして拠点を育む可能性について考えます。
目次
仲町の家×藝とスタジオ
収録日:2023年8月9日(水)
出演者:吉田武司(アートアクセスあだち 音まち千住の縁 ディレクター)、青木彬(ファンタジア!ファンタジア! ―生き方がかたちになったまち― ディレクター)
国立本店×くると
収録日:2023年8月10日(木)
出演者:加藤健介(ACKT(アクト/アートセンタークニタチ)広報ディレクター)、飯島知代(HAPPY TURN/神津島 事務局)
長きにわたりさまざまなアートプロジェクトを牽引し、独自の航路を切り開いてきたゲストを迎え、その活動について伺う映像シリーズです。
ナビゲーターは、人と環境の相互作用に焦点をあてながら、社会状況に応答して発生するアートプロジェクトをつぶさに見続けてきた芹沢高志(P3 art and environment 統括ディレクター)、ゲストに迎えるのは、北川フラムさん(アートフロントギャラリー主宰)、小池一子さん(クリエイティブ・ディレクター)、南條史生さん(キュレーター/美術評論家)の3名です。活動を始めたときの時代背景やモチベーション、活動の中で見えてきた変化や現在地など、それぞれの航路を紐解きながら、これからの社会とアートプロジェクトの形を考えます。
目次
「アートは赤ちゃんだ」北川フラム(アートフロントギャラリー主宰)
「今生まれつつあるものと共に」小池一子(クリエイティブ・ディレクター)
「世界に開かれた窓としての芸術祭」南條史生(キュレーター/美術評論家)
アートプロジェクトの担い手のためのプラットフォーム「Tokyo Art Research Lab(TARL)」のウェブサイトです。
TARLで取り組む「プロジェクト」や、そこから生まれた書籍や映像などの「資料」、それらのつくり手となったさまざまな専門性をもつ「ひとびと」の一覧を公開しています。プロジェクトや資料は、アートマネジメントの知見や時代に応答するテーマ、これまでの歩みなどの「キーワード 」から検索することができます。
また、TARLを運営する「東京アートポイント計画 」の仕組みや、東京都、アーツカウンシル東京、NPOが共催して実施しているアートプロジェクトを紹介しています。
※2022年度にリニューアルした「Tokyo Art Research Lab ウェブサイト 」と「東京アートポイント計画 ウェブサイト 」の機能を統合し、公開しました。
全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんと、アートエデュケーターの佐藤麻衣子(マイティ)さんによる、会話を中心とした美術鑑賞の方法を「会話型美術鑑賞(しゃべりながら観る)」と名付け、紹介した冊子です。二人のこれまでの活動や、作品を介して、時間と場を共有しながらコミュニケーションをとることの面白さを紹介しています。巻末には、実際に会話型美術鑑賞を行うときのコツや、紙上鑑賞会のための図版も掲載しています。
▶本書のテキストデータは以下よりダウンロードできます。
誰かと一緒に美術館に行くと、その人と近くなる感覚はある。個人的な話が出るだけでなく、時間と場を共有することが大きいのではないだろうか。作品を鑑賞するという得体のしれない共通のテ―マがあると、自然と仲良くなってしまうのかもしれない。
(p.20)
目次
全盲の美術鑑賞って、どういうこと?
はじめて美術館に行ったのは、彼女とのデートでした。
現代美術との出会いが、わたしを変えてくれた。
盲人らしくないことがしたかった。
白鳥さんに作品を説明しても、ほとんど無反応でした。
作品を観た人の印象や思い出を知りたい。
会話しながら観ると、驚きと発見の連続です。
饒舌ではないからこそ、自由に考える隙間がある。
美術館では自分らしくいられる。
「わからない」からこそ楽しい。
しゃべりながら観るのが当たり前!?
なんでしゃべるんだろう? 白鳥建二×佐藤麻衣子
白鳥流 会話型美術鑑賞のすすめ
白鳥流 会話型美術鑑賞をやってみよう!
美術館は温かい場でありたい 逢坂 恵理子(国立新美術館長)
あとがきに代えて 森司(Tokyo Art Research Lab ディレクター)