思考と技術と対話の学校 2017アニュアルレポート

アートプロジェクトを「紡ぐ力」と「動かす力」を身体化するための思考と技術と対話の学校のアニュアルレポートです。「言葉を紡ぐ」「体験を紡ぐ」「技術を深める」「アートプロジェクトの今を共有する」の講義内容をまとめています。

もくじ

「紡ぐ人」になる 森 司

「思考と技術と対話の学校」とは
アートプロジェクトを紡ぐためのアプローチ
2017年度実施概要

言葉を紡ぐ
講座の流れ
受講生インタビュー

体験を紡ぐ
講座の流れ
受講生インタビュー

技術を深める
アートプロジェクトの今を共有する

紡ぐことへの挑戦 坂本有理
プロフィール一覧
Tokyo Art Research Lab(TARL)とは

Traveling Research Laboratory(WEB)

アーティストのmamoru、下道基行、デザイナーの丸山晶崇が中心となり、2014年に活動を開始。随時、メンバーを更新しながらフィールドワークの手法やアウトプット、リサーチ過程におけるさまざまな要素、ふるまいに関するグループリサーチを行ってきた「旅するリサーチ・ラボラトリー」。

これまでの旅と活動から得たキーワード、考察や観察を「Field Note」に記し、「Archive」には旅やイベントのレポートを兼ねて発行された印刷物などを掲載。旅するリサーチ・ラボラトリーによる4年間の試行錯誤を共有しています。

働き方の育て方 アートの現場で共通認識をつくる

国内外のアートプロジェクトの現場を経験してきたアート・コーディネーター、プランナー、コミュニティデザイナー、会計士という専門性の異なるメンバーが、アートの現場における「働き方」についての研究会を発足。2年間にわたって交わした「対話」と、そこから生まれた「共通言語をつくるための言葉」を一冊にまとめました。

もくじ

はじめに 継続を前提にした「働き方」を育てる 森司
研究員紹介 菊池宏子/帆足亜紀/若林朋子/山内真里

研究員対談 働き方編

TALK 1 アート「で」社会と関わるには?
菊池宏子×帆足亜紀×若林朋子
・働き方について考える
・身体知を「見える化」する
・時間をかけて関係性を育む

TALK 2 ゼネラルな働き方をつくるには?
帆足亜紀×若林朋子
・両者の違いを認めるところに関わる
・「営み」に関わるコストを考える
・マイノリティの価値観を担保する

TALK 3 専門家としてサポートするには?
菊池宏子×山内真理
・得意な分野で社会と関わる
・自分の専門性を定義する
・つくりたい社会をイメージする

COLUMN
キャリアの棚おろし 若林朋子
マイキャリアチャート

TALK4 お金「で」コミュニケーションするには?
若林朋子×山内真理
・予算書で近未来の設計図を描く
・資金調達で表現の場を獲得する
・自らの在りようを立ち止まって考える

TALK 5 アカウンタビリティを果たすには?
帆足亜紀×山内真理
・質的なものさしをつくる
・ジレンマを抱え続ける
・他者の視点を想像する

TALK 6 走りながらアーカイブするには?
菊池宏子×若林朋子
・記録だけではなく「記憶」を残す
・「 期間」と「対象」を設定する
・ミッションとアーカイブを対応させる

TALK 7 コミュニティづくりをするには?
菊池宏子×帆足亜紀
・代謝や循環が起きる仕組みをつくる
・コミュニティにおけるアカウンタビリティを問う
・「 耕す」という態度と技術を持つ

COLUMN
キャリアの棚おろし 若林朋子
マイキャリアチャート

共通認識をつくるための言葉
公共/コミュニティ・エンゲージメント/コミュニティ・エンゲージメントの構造/コミュニティ感覚/ミッション/評価/助成/予算要求/
決裁/会計/財務会計と管理会計/財務諸表/非営利/芸術・文化団体と税制/芸術・文化団体と監査/共通認識をつくるための言葉

おわりに Moving forward ―飾りじゃないのよ、文化は
研究員推薦図書

Tokyo Art Research Lab ウェブサイト(2016年度〜)

社会におけるアートプロジェクトの可能性を広げる学びのプログラム「Tokyo Art Research Lab」のウェブサイトです。アートプロジェクトを担うすべての人のための「使えるラボ」を目指し、2016年度に5年ぶりのリニューアルを行いました。

芸術祭ノート

港千尋(著述家/写真家)が、あいちトリエンナーレ2016 芸術監督を務めた経験を踏まえ、その思考と知見を書き下ろしました。これからのつくり手たちが、芸術祭のあり方やつくり方を議論することを目指した一冊です。

目次
  • 1章 プロキシミティの窓
  • 2章 スタイルを変える
  • 3章 マイクロヒストリーの発見
  • 4章 縁のなかのアーキテクト
  • 5章 リアセンブリングの実験
  • 6章 紙の共和国
  • 7章 風景を知る
  • 英訳:Window of Proximity
  • 資料:芸術祭関連年表

思考と技術と対話の学校 基礎プログラム3 [対話編] 2016 プレイパーク・パーティーを考える日

「思考と技術と対話の学校 基礎プログラム3[対話編]」から生まれたドキュメントブックです。2016年度に実施した「対話編」は、アーティストユニット・Nadegata Instant Party、スクールマネージャーとともに、チームでプロジェクトを実施する際の対話力を磨くプログラムです。

本書では、実践プログラムとして行ったプレゼンテーション&トークイベント「プレイパーク・パーティーを考える日」の当日の様子と、それに至るまでのプロセスをまとめました。

もくじ

思考と技術と対話の学校 基礎プログラム3「対話編」について

プレイパーク・パーティーを考える日
アートミーティング
上野こども遊園地 西村眞一さんとの対話日記
受講生(+basics3)・参加アーティスト・運営メンバー紹介
「プレイパーク・パーティーを考える日」を終えて
基礎プログラム3「対話編」を終えて

資料編:活動ログと主なトピック

思考と技術と対話の学校 基礎プログラム2 [技術編] 2016 アートプロジェクトの現場で使える27の技術

「思考と技術と対話の学校 基礎プログラム2[技術編]」の授業をもとに制作した一冊です。授業の企画運営を担うスクールマネージャーが、ゲスト講師によるレクチャーや演習、グループワークのなかから「アートプロジェクト運営の技術」として捉えた27の技術を収録しています。

もくじ

アートプロジェクト運営をより豊かにするための「技術」
まえがき

chapter1 はじめる
01 自分の現在地をつかむ
02 自身の立ち位置を把握する
03 チームをつくる
04 会議を設計する
05 コンセプトを立てる、タイトルをつける
06 チームでアイデアを膨らませる
07 メンバー同士の共通言語を獲得する

chapter2 うごかす
08 リサーチから企画を深める
09 伝わる企画書を書く
10 資金を集める
11 助成金の申請書を作成する
12 プロジェクトをプレゼンする
13 1分で活動を伝える
14 プロジェクトを形に落とし込む
15 クリエイティブな広報計画を立てる

chapter3 ふかめる
16 受信力を高める
17 ことばを磨く
18 聞く力を磨く
19 論理的思考を鍛える
20 多様なままを受け入れる場づくり
21 地域の場をつくる
22 コミュニティをつくる

chapter4 のこす
23 評価検証につながる記録を残す
24 活動を未来へ残す
25 日々の活動を記録する
26 映像を依頼する
27 ドキュメントを編集する

付録 ワークシート
Special Lecture アートプロジェクトの続け方と終わり方 芹沢高志
Student’s Episode
2016年度 思考と技術と対話の学校 基礎プログラム2〔技術編〕 講座一覧
ゲスト講師プロフィール
著者プロフィール

あとがき

思考と技術と対話の学校 基礎プログラム1 [思考編]「思考を深める/想像を広げる」講義録 2016

アートプロジェクトを動かす力を身につける「思考と技術と対話の学校」基礎プログラム1[思考編]の講義録です。

もくじ

アジアを巡るオルタナティヴな実践―表現と拠点/コレクティヴの未来
ゲスト:岩井 優(美術家)×江上賢一郎(アート・アクティビズム研究/写真家)
モデレーター:小川希(TERATOTERAディレクター/Art Center Ongoing代表)

場所の感覚―場から生み出すプロジェクト
ゲスト:遠山昇司(映画監督/プロデューサー)×松田法子(建築史・都市史研究者/京都府立大学専任講師)
モデレーター:芹沢高志(P3 art and environment 統括ディレクター)

生と死をめぐる表現―イメージ、ことば、ふるまい
ゲスト:金 菱清(東北学院大学 教養学部地域構想学科教授、博士〔社会学〕)×菅原直樹(奈義町アート・デザイン・ディレクター/俳優/介護福祉士)
モデレーター:石幡 愛(としまアートステーション構想事務局長/一般社団法人オノコロ)

公共空間をつくる/つかう―公と私のあいだの場所
ゲスト:アサダワタル(文化活動家/アーティスト/大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員)×小野田泰明(東北大学大学院 都市・建築学専攻 教授/同 災害科学国際研究所 教授)
モデレーター:佐藤慎也(日本大学教授/建築家)

音/音楽のバックグラウンド―芸術のなりかた/つくりかた
ゲスト:朝比奈尚行(音楽家/演出家/俳優)×渡辺 裕(聴覚文化論・音楽社会史/東京大学教授)
モデレーター:長島 確(ドラマトゥルク/翻訳家)

越境の作法―セクシャリティと表現
ゲスト:川口隆夫(ダンサー/パフォーマー)×山田創平(社会学者/京都精華大学人文学部総合人文学科長・准教授)
モデレーター:大澤寅雄(ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室/文化生態観察)

思考と技術と対話の学校 基礎プログラム1 [思考編]「仕事を知る」講義録 2016

アートプロジェクトを動かす力を身につける「思考と技術と対話の学校」基礎プログラム1[思考編]の講義録です。

もくじ

アートNPO事務局の仕事―行政、市民、場をつなぐ
宮下美穂(NPO法人アートフル・アクション 事務局長)

コミュニティアートの実践例
藤原ちから(批評家、編集者、BricolaQ主宰)

アートとまちづくりをつなぐ広報の仕事
立石沙織(認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター 広報)

立ち上げから評価・検証までを見据えたプロジェクト運営
小林瑠音(文化政策研究者)

展覧会・芸術祭運営の現場を生き抜くためのスキル
細川麻沙美(プロジェクト・コーディネーター)

アートプロジェクトでの地域との関わり方
林 曉甫(NPO法人インビジブル マネージング・ディレクター)

領域を横断するアートの仕事
古原彩乃(アートコーディネーター)

思考と技術と対話の学校 2016 基礎プログラムアニュアルレポート

アートプロジェクトを動かす力を身につける「思考と技術と対話の学校」の2016年度の取り組みをまとめたアニュアルレポートです。

もくじ

現場に立つ受講生の姿 森 司

思考と技術と対話の学校とは

思考編(2016年度)
技術編(2016年度)
対話編(2016年度)

受講生インタビュー
3年間の学びを終えて 坂本有理
Tokyo Art Research Lab WEB
図書室