FIELD RECORDING vol.05 特集:自分のことを話す
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『東北の風景をきく FIELD RECORDING』は、変わりゆく震災後の東北のいまと、表現の生態系を定点観測するジャーナルです。
震災を体験していない人々と、どのように当時の経験を共有するか。そうした問題意識は、時間が経つほどに切実さを増しているように思います。次の世代やほかの土地の人々が同じ経験を繰り返さないために。あのときのことを忘れず、思い出せるようにするために。経験が語られるとき、それが受け渡されるきき手の存在が求められます。震災後の東北では、さまざまなきき手が、この地を訪れ、耳を傾け、ときに語り手となり、状況に伴走するようにこれまでの時間を過ごしてきました。いま、その関係性が変わっていくときなのかもしれません。
vol.03の特集「経験を受け渡す」では、現在と過去、異なる土地を行き来しながら、継承について考えてみました。
はじめに
Prologue
八巻寿文さんにきく[前編] サークル/芸術/タプタプ論
Dialogue
『二重のまち/交代地のうたを編む』を見ながら 宮地尚子×宮下美穂
Production Note
旅人を撮る 小森はるか
Conversation
復興を待ちながら 川内村と飯舘村を訪ねる 萩原雄太
小さな声、たくさんの声 小川智紀
小川智紀 Twitter 2011→2017
東北からの表現
博物館として、震災遺産に向き合う 筑波匡介
わたしの東北の風景
編集後記 佐藤李青
参加者一覧