ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト

アートにかかわる人々のエネルギーを集める拠点づくり

若き表現者や専門家、市民や学生などさまざまな立場でアートにかかわる人々が日常的に集い交流するプラットフォームを、台東区・谷中エリアにつくるプロジェクト。谷中のまちの魅力に触発され身体にわき起こるエネルギーを「ぐるぐる」、そのエネルギーに反応して動く人々を「ヤ→ミ→」と名づける。参加型パフォーマンス企画「谷中妄想ツァー!!」や、 まちの大人とこどもの出会いをプロデュースする「こども 創作教室 ぐるぐるミックス」、歴史的建造物である「旧平櫛田中邸」の活用など、さまざまなアプローチを通じた拠点づくりに取り組む。

川俣正・東京インプログレス―隅田川からの眺め

「塔」を立ち上げることから、刻々と変貌する都市・東京と対峙する

美術家・川俣正を中心に、世界的な都市である東京を、ワークショップ、共同制作、トークなどの活動を通して再考するプロジェクト。地域住民や行政ともかかわりながら、《汐入タワー》(2011年、都立汐入公園、荒川区)、《佃テラス》(2012年、区立石川島公園、中央区)、《豊洲ドーム》(2013年、都立春海橋公園、江東区)の3つの物見台を隅田川の沿岸に設置。物見台からの眺めや、さまざまな関連プログラムを通じて、景観が急速に変貌する東京を見つめる。

Tokyo Art Research Lab ウェブサイト(2012年度〜)

アートプロジェクトを実践するすべての人々にひらかれ、ともにつくりあげるリサーチプログラム「Tokyo Art Research Lab」のウェブサイトです。

アートプロジェクトの担い手を育てる「思考と技術と対話の学校」と、専門家が現場の課題に応じて展開する「研究・開発」の事業を発信するとともに、それぞれの講座を通して制作された成果物や、講座のコーディネーターやゲストの一覧を公開しています。

TOKYO ART RESEARCH LAB 2012

Tokyo Art Research Lab 2012年度のシラバスです。アートプロジェクトの実践へ向けた人材育成プログラムとして、アートの基礎知識から、アートプロジェクトの企画立案、管理運営、アートと人をつなげる方法、記録を残す方法まで11の講座を紹介しています。

墨田のまちとアートプロジェクト―墨東まち見世2009-2012ドキュメント

『墨東まち見世』は、隅田川・荒川・北十間川によって囲まれた墨田区の北半分を占める地域「墨東(ぼくとう)エリア」のまちなかを舞台として開催されたアートプロジェクトです。地域に息づく多様な文化を通して、これからのまちと暮らしを多方面から探っていくことを目的に活動してきました。

本書は、その4年間の活動と、その背景にある墨東エリアのまちづくりやアート活動の歴史を伝えるために、活動に詳しい編集者・墨東まち見世事務局担当者・公募による編集部員によって「墨東まち見世編集部」を結成して、制作を行いました。

もくじ

墨東エリアについて
[論考]墨東地域の現在とアートプロジェクト 真野洋介

100日プロジェクト(招聘プログラム)
新里碧《曳舟湯怪》
[コラム]墨東まち見世の原点を振り返る 曽我高明
岸井大輔《墨東まち見世ロビー》
大巻伸嗣《Memorial Rebirth in 京島・キラキラ橘商店街》
池田光宏《by the Window “墨東バージョン”》
山城大督《トーキョー・テレパシー》
長島確《墨田区在住アトレウス家》
谷山恭子《Lat/Long-project “I’m here. ここにいるよ。”》
[コラム]旧アトレウス家のこと―長島確
[論考]消費されないアートプロジェクトを求めて―橋本誠

ネットワークプロジェクト
墨東文庫[街頭紙芝居編]
私たちがおすそわけできること
「どこにいるかわからない」展
ロジ展「はためくわたしたち」
ネットワークプロジェクト一覧

墨東まち見世ネットワーク
[論考]墨東まち見世と東京下町のコミュニティ 金 喜美
[コラム]鳩の街通り商店街と私 ヨネザワエリカ
墨東まち見世を支える人々
[コラム]路地園芸術祭のこれまでとこれから 村山修二郎
ちらっとドキュメント
[コラム]まちみてマップから見える新しい芽 長尾聡子
[座談会]墨東のまちとアートプロジェクトのこれから

墨東まち見世実施概要
おわりに 森 司

墨東文庫 鳩の街編 墨東ストーリィズ解説目録

「墨東(ぼくとう)エリア」のまちなかを舞台として、アーティストの木村健世が行った市街地アートプロジェクト「『墨東文庫』プロジェクト」。まちに散りばめられた25の物語をピックアップし、その物語をまとめた文庫です。「鳩の街商店街」周辺を集中的にリサーチしました。

もくじ

はしがき
フロム・ザ・リバーバンク
ホワイトホワイト
うつろい人生
スローモーション
チケット トゥ ライド
6号線の内側
潮騒のあとで
路地裏作戦
華やぎし季節に
治虫先生
A面とB面のあいだ
空中路地
消え物 そして消えない物
知らないごちその日
幻の龍
うちのいろとまちのいろ
父と子の街
綴られゆく日々
4つの段ボール箱
群青
ぴーぴーちょー
夕暮れのバナナ
野良黒日記
花の言葉
青春の路線図
うつくしき夕鐘

誰もが先生、誰もが生徒 三宅島大学の試み 五十嵐靖晃「そらあみ―三宅島―を事例に」

『三宅島大学』は、島全体を「大学」に見立て、さまざまな学びの場を提供する仕組みをつくるプロジェクトです。コンセプトは「誰もが先生、誰もが生徒」。このコンセプトを明確に示したプロジェクトのひとつが、アーティスト・五十嵐靖晃による「そらあみ-三宅島-」です。三宅島大学初期のリサーチで地元漁師から教えられた漁網編みの技術は、アートプロジェクト「そらあみ」となり、三宅島以外の土地でも展開されました。

本書は、「そらあみ」が、アートプロジェクトとして2012年10月に三宅島に帰ってきてからの物語です。初年度のリサーチからつながる、2年間を紹介します。

もくじ

発行にあたって
三宅島大学 2年のあゆみ
五十嵐靖晃「そらあみ-三宅島-」2012.10.01-10.22
そらあみ これまでのあゆみ
二年目をふり返る