Art Bridge Institute

さまざまな分野の間にブリッジをかけ、アートの可能性を探求する

アートと社会の新たなつながりについて研究・実践し、メディアを通した人や活動のネットワーキングを行うプロジェクト。国内外のアートプロジェクトや、アートと他分野との連携についてのリサーチを行い、メディア制作や発信、トークイベントなどを実施。機関誌『ART BRIDGE』の発行を通じてさまざまな分野の取り組みの間にブリッジをかけながら、そこから生まれる新たなアートの役割、ものづくりの可能性について探求する。

汐入タワープログラム

東京を見つめる物見台でアーティストと交流する

アートプロジェクト「川俣正・東京インプログレス―隅田川からの眺め」の一環として都立汐入公園に制作された物見台「汐入タワー」。プロジェクトの終了後も、荒川区の要望により設置を延長することとなったタワーを舞台に、地域の人を交えたワークショップやパフォーマンスを実施。解体の際にはクロージングイベント 「さよなら汐入タワー いままでありが塔」を行い、タワーの記憶を共有した。

東京スープとブランケット紀行

生活圏に起こるものごとの「終焉」と「起源」を見つめる

演出家・劇作家の羊屋白玉を中心に、来たるべき人口減少社会と向き合い、生活圏に起こるものごとの「看取り」 を追究するプロジェクト。2014年から毎月、羊屋の愛猫の月命日に、江古田のまちで買い集めた食材でスープをつくり、それを参加者みんなで食べることが活動の軸。まちの移ろいを確かめ、市場や商店が閉まったり、廃屋が解体されたりするなど、新しく立ち上がる風景を見つめる。

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縮小社会に向き合う、“看取り”のアートプロジェクト —羊屋白玉「東京スープとブランケット紀行」インタビュー〈前篇〉

あとは命名を待つだけ。都市を減速させる試み —羊屋白玉「東京スープとブランケット紀行」インタビュー〈後篇〉

関連動画

東京スープとブランケット紀行「Rest In Peace, Tokyo 2017」
東京スープとブランケット紀行:とむらい「友達のお父さんの死について」
東京スープとブランケット紀行:とむらい「娘さんの死について」
Tokyo, Soup, Blanket and Travelogue: Rest In Peace, Tokyo 2017
Tokyo, Soup, Blanket and Travelogue: Mourning Part 1
Tokyo, Soup, Blanket and Travelogue: Mourning Part 2

長島確のつくりかた研究所:だれかのみたゆめ

プロジェクトの「つくりかた」そのものから考え、生み出す

アートプロジェクトにおける、既存の方法論ではカバーしきれないジャンル横断・異種混交的な「つくりかた」を発明・検証するプロジェクト。研究員の自治によるユニークかつ多彩な研究活動を通して、今後のアートプロジェクトに多角的にかかわる担い手づくりを目指す。若手研究員と研究主任(演劇・建築・音響・映像・写真・文筆の専門家)が、「だれかのみたゆめ」を共通テーマに研究室を立ち上げ、リサーチや成果発表の方法を試行錯誤した。

としまアートステーション構想

アートを生み出す拠点のつくり方を試行錯誤する

アートを生み出すささやかな営み「アートステーション」をまちなかに出現させながら、多様な人々による、地域資源を活用した主体的なアート活動を目指すプロジェクト。アート活動のためのプログラムだけでなく、既存の施設や空間へアートをひらいていくプログラムを実施する。拠点開設、アーティストによるプログラム、ボランティアチームの発足などを通し、遊休不動産、公共施設、公園、路上、空き地など、既に都市にある場の使い方を読み替えることで、新たな活動が生まれる状況をつくる。

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もう、ボランティアと呼ばないで ―物語が生まれる居場所(サードプレイス)に集うアートな人々

※ 共催団体は下記の通り変遷

  • 2010~2012年度:豊島区、特定非営利活動法人アートネットワーク・ジャパン
  • 2013~2016年度:豊島区、一般社団法人オノコロ