旗を立てる―「東京で(国)境をこえる」3年間の記録

「東京で(国)境をこえる」は、多くの在留外国人が生活する東京において、「見えない国境(壁)」は存在するのかという問いを出発点に、異文化間の距離や接点を探り、在留外国人と日本人の日常的な出会いの場を生み出す拠点(コミュニティ)の形成を目指すプロジェクトです。活動記録や制作物など、プロジェクトの3年間の記録を1冊にまとめました。

※ 本書は、東京アートポイント計画「東京で(国)境をこえる」(2019年度~)の一環として制作されました。

人と人とが体の底に共通して持つ交歓する力と笑顔とで、多くの人がより生きやすい社会を作りたい。そしてそれは、考えや理念を同じくする者同士ではなく、異なる他者が協働する歓びを知ったその先にあるのではないか。

(本書p.3)
目次

はじめに

Chapter 1  活動の記録 振り返って見えるもの
「東京で(国)境をこえる」準備会(2019〜2020)
「kyodo 20_30」(2020年度)
2020年度活動記録
「kyodo 20_30」(2021年度)
2021年度活動記録
「ここから展」
「意味をこえる身体へ:ショットムービープログラム」
「新大久保お散歩学派」
「話しあうプログラム サカイノコエカタ」

Chapter 2  制作物
2020年度
 「東京で(国)境をこえる」ロゴマーク
 「東京で(国)境をこえる」ホームページ(2020年度)
 「kyodo 20_30」制作ノート 01〜04
 「東京で(国)境をこえる」2020年度活動記録
2021年度
 「東京で(国)境をこえる」ホームページ(2021年度)
 「東京で(国)境をこえる」活動紹介カード
 「話しあうプログラム サカイノコエカタ」フライヤー
 kyodo 20_30 成果発表会「ここから展」フライヤー
 「東京で(国)境をこえる」はなんですか?(活動紹介動画)

事務局座談会
おわりに

アートプロジェクトがつむぐ縁のはなし 大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住」の11年

1分間に最大1万個のシャボン玉を生み出す装置を数十個並べて、無数のシャボン玉で見慣れたまちを一瞬にして光の風景へと変貌させる現代美術家の大巻伸嗣のアートパフォーマンス、Memorial Rebirth(通称:メモリバ)。
足立区千住では、「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」の一環として、2012年3月にいろは通りから始まり、区内の小学校や公園など毎年場所を変えながらリレーのバトンのように手渡され、展開してきました。
本書は、「Memorial Rebirth 千住」が歩んだ約10年を、絵物語、事業にかかわってきた人の声、そして多様な評価分析の手法でひもときます。

目次

1 絵物語をひらく

2 声をきく
はじめに~シャボン玉で社会を彫刻する?
「Memorial Rebirth 千住」とは
クロストーク「アートなんて分かんねえ!」
メモリバをめぐるビフォー・アフター・ボイス
コロナ禍をしなやかに生きる「音まち」事務局と大巻電気K.K.の活動の記録
大巻伸嗣とMemorial Rebirth 千住の未来

3 評価を学ぶ
アートプロジェクトの評価について
Memorial Rebirth 千住が生み出した価値とは?
Memorial Rebirth 千住のステークホルダー
「メモリーバックアップ」としてのロジックモデル Memorial Rebirth 千住の10年間を事例として

「Memorial Rebirth 千住」年表 2011-2022
「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」これまでの主なプログラム
「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」年表 2011-2022
「Memorial Rebirth 千住」用語集
しゃボンおどりの歌

TERATOTERA 2010→2020 ボランティアが創ったアートプロジェクト

JR中央線の高円寺・吉祥寺・国分寺という“3つの寺”を繋ぐ周辺地域で展開しているアートプロジェクトTERATOTERA(テラトテラ)。本書は、10年間の取り組みを、企画の中心を担うボランティアスタッフ「TERACCO」が中心となり、まとめあげたドキュメントです。事務局やTERACCO、アーティストなど、事業にかかわる様々な人々が声を寄せました。

年代も立場も異なる様々な人々が集い、それぞれの技能と経験を生かして愉しみつつ協働する。そうした在りようが「放課後」に重なって見えたのです。

(p.161)
目次

はじめに Introduction
ⅠTERATOTERA 祭り2020 TERATOTERA Festival 2020
Ⅱはじまりの日々The First Days
Ⅲ テラッコの熱量 The Passion of TERACCO
Ⅳ テラッコとともに歩んだ11年 Eleven Years with TERACCO
Ⅴ TERATOTERAを観察する Observing TERATOTERA
Ⅵ テラッコの可能性 The Potential of TERACCO
Ⅶ TERATOTERAと私 TERATOTERA and Me
TERATOTERA全記録 2010→2020/ビジュアルアーカイブ
おわりに Conclusion
編集後記

谷中流アートマネジメント ―非合理で過剰―

2009年から2013年にかけて、台東区谷中界隈を舞台におこなわれた「ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト」は、既存のマネジメントのセオリーにおさまらない、非合理で過剰ともいえる対話のプロセスによって成立するアートプロジェクトでした。本書では、立ち上げから10余年の歳月を経た今、あらためてプロジェクトを俯瞰してみることで関係者の当時の思いや狙いについて言語化を試みました。

ギリギリまで何が出てくるかは分からない。でもそれがすごく芸術的醍醐味のある現場になっていく。

(p.65)
目次

はじめに
谷中で何が起こったのか?
3人のキーパーソンにインタビュー
 谷中のおかって代表&ぐるヤミ事務局長 渡邉梨恵子
 パフォーマンスを追求するおかって総合ディレクター 富塚絵美
 アートマネジメントの現場と人材を育成した教育者 熊倉純子
谷中の土壌
活動のきろく
あとがき

外国ルーツの若者と歩いた10年

『移民』の若者たちを異なる文化をつなぐ社会的資源と捉え、アートプロジェクトを通じた若者たちのエンパワメントを目的とするプロジェクト「Betweens Passport Initiative」。東京アートポイント計画では2016年から3年間、一般社団法人kuriyaとプロジェクトを展開しました。本書はkuriyaの代表理事・海老原周子が、これまでの自身の取り組みから見えてきたものをまとめました。外国ルーツの若者を取り巻く現状やワークショップの現場で見えてきた課題、次の10年に向けて取り組むべきことの提案などを、活動の記録と共に記しています。

「共につくる・共に歩む」
と、言葉ではきれいにつづることができても、現実はそんなに簡単ではない。たくさんの乗り越えられない壁や理解できない互いの違い、そういったものに戸惑い、ぶつかり、限界を感じながら、それでも歩んでいかなければならない。その中でどれだけ共通の記憶を持つことができるかが、多文化共生を進めていく中で一つの鍵を握っていると考えられる

(本書25頁より)
目次

まえがき
序章 きっかけとしてのアート体験
第1章 2019年までの状況と課題
第2章 社会包摂の仕組みを考える
第3章 コロナ危機における外国ルーツの子供たち
第4章 活動のきろく
終章 今から10年後の2030年になったら

「やってみる、たちどまる、そしてまたはじめる」小金井アートフル・アクション!2009-2017活動記録

小金井アートフル・アクション!(小金井市芸術文化振興計画推進事業)2009年−2017年の活動記録です。「小金井市芸術文化振興計画」は、市民が芸術文化活動へ参加することで、地域や芸術文化そのものへ新たな見方を発見していくことをテーマとして掲げています。この報告書では、計画目標の実現に向けて事業実施を担ってNPOが、多くの活動に参加した市民、学校の授業に参加した子供たち、担当した教員の方々、アーティストらとともに、この活動を振り返りました。

目次

はじめに
計画の体系図
計画の進捗
ⅰ モノとコトをつくる―小学校の活動を例にしながら
 1 物語と出会う、自分の物語をつくる
 2 フィールドと交感する
 3 モノとコトをつくる
 4 みること、描くこと
観察のこころみ
保育園でのこころみ
開催記録
ⅱ 街のなかに、外に出て行くこと、街のなかのきざしをつかむ―振り返りつつ、未来を展望する
●街って何だろう?そして、街は誰のもの?
●越境すること、アートにしかできないこと、アートにできること
●まちに暮らす人と出会うこと、街そのものと出会うこと
ⅲ コトを育む人、場が生まれてコトが生まれる、こと
本報告書で取り上げた活動に参加したアーティスト
小金井市芸術文化振興計画事業にかかる 補助・助成・共催・事業委託一覧

これからの文化を「10年単位」で語るために ― 東京アートポイント計画 2009-2018 ―

2009年に始動した東京アートポイント計画の10年の歩みを収録しました。プログラムオフィサーが培った知見をまとめた「中間支援の9の条件」、事業の足跡を年ごとに振り返った「これまでの歩み 2008→2018」、東京アートポイント計画の共催団体のメンバーとの対話を収めた「プロジェクトインタビュー」、これからの10年を見据えた展望や事業の可能性にふれたインタビューやディスカッション等で構成しています。巻末には資料として、これまで発行してきた200冊のドキュメントのリストも掲載しています。

※本書について、ブログ記事でも詳しくご紹介しています。
≪紹介記事はこちら≫

※本書の販売は終了いたしました。PDFダウンロードにてお読みいただけます(2022年1月26日)。

目次

はじめに 森司
東京アートポイント計画とは
もくじ

SECTION1 中間支援の9の条件
1 「プログラムオフィサー」の職域を拓く
2 「協働」のかたちを探る
3 「拠点」づくりの要件を考える
4 「コミュニティ」が育つ環境をつくる
5 「事業予算」の適正規模を探る
6 「多様性」を保持する
7 「評価」の仕組みをつくる
8 「人材育成事業」と連携する
9 「アーティスト」に学ぶ

SECTION2 これまでの歩み 2008→2018
2008年 東京アートポイント計画「前夜」
2009年 動きながら事業基盤をつくる
2010年 現場に応答しながら、展開する
2011年 最も多い事業数の実施へ
2012年 事故から学んだ「組織」としてのふるまい
2013年 「プログラムオフィサー」のことばをつくる
2014年 東京アートポイント計画の第二創業期
2015年 組織改編がもたらした事業整理
2016年 風通しをよくするコミュニケーション
2017年 10周年に向けた棚卸しがはじまる
2018年 10年後を視野に入れた活動指針

SECTION3 プロジェクトインタビュー
縮小社会に向き合う、「看取り」のアートプロジェクト[東京スープとブランケット紀行] 羊屋白玉
逆境から生まれた、考える装置としてのアート[リライトプロジェクト] 林曉甫+菊池宏子
答えの前で立ち止まり続けることで生まれる生態系[小金井アートフル・アクション!] 宮下美穂
「利き手」を封じたときに見える音楽のあり方[トッピングイースト] 清宮陵一
実験と失敗が広げる、「まち」という名の劇場[アトレウス家] 長島確+佐藤慎也

SECTION4 東京アートポイント計画 2009→2029
「人」を財産にしながら、ちょっとずつ進む 小山田徹
アートプロジェクトがつくる、地域の「居場所」 竹久侑
東京アートポイント計画のこれまでとこれから 芹沢高志×太下義之×熊倉純子×森司

おわりに 大内伸輔+坂本有理+佐藤李青

REFERENCES 資料
東京アートポイント計画の変遷 10年間の32のプロジェクト
ディレクター/プログラムオフィサープロフィール
外部委員一覧
ドキュメント一覧

アートアクセスあだち 音まち千住の縁 2011-2013 ドキュメント

本書は、「音」をテーマにしたアートプロジェクト「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」の2011年度から2013年度までの活動ドキュメントです。これまで取り組んできた10を超えるプログラムで何を試みたのか、アーティストと協働した運営スタッフの視点で振り返ったほか、寄稿なども収録しました。

※本書は、東京アートポイント計画「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」(2011年度~)の一環として制作されました。

目次

[Message]まちを動かす力を秘める「音まち」|舟橋左斗子
まちが音楽になる日|白坂ゆり
「街」で「音」が広まっていく/「音」が「街」を形成していく、その可能性|畠中実
[Director’s Message]縁もゆかりも|清宮陵一

大友良英+チーム・アンサンブルズ|千住フライングオーケストラ
大巻伸嗣|Memorial Rebirth 千住
野村誠|千住だじゃれ音楽祭
足立智美|ぬぉ/ ジョン・ケージ「ミュージサーカス」
スプツニ子!|ADACHI HIPHOP PROJECT
ASA-CHANG|音まち子どもパラダイスオーケストラ
大巻伸嗣|イドラ
やくしまるえつこ|放送・時報/奉納朗読会
八木良太|(Another) Furniture Music ―(別の)家具の音楽
岩井成昭|イミグレーション・ミュージアム・東京 ―不思議な出会い―
未来楽器図書館
千住ミュージックホール
音まちトーク

[Program Officer’s Message]本書へ寄せて|長尾聡子
[Producer’s Message]ADACHIへの想いを託して|熊倉純子

アーティスト・プロフィール
すごろく「音まち千住農園」
「ヤッチャイ隊」に聞く/主催事業の開催概要&プロジェクト運営メンバー

墨田のまちとアートプロジェクト―墨東まち見世2009-2012ドキュメント

「墨東まち見世」は、隅田川・荒川・北十間川によって囲まれた墨田区の北半分を占める地域「墨東(ぼくとう)エリア」のまちなかを舞台として開催されたアートプロジェクトです。地域に息づく多様な文化の視点を通し、これからのまちと暮らしを多方面から探っていくことを目的に活動してきました。
本書は、その4年間の活動と、その背景にある墨東エリアのまちづくりやアート活動の歴史を伝えることを目的に、活動に詳しい編集者・墨東まち見世事務局担当者・公募による「編集部員」によって「墨東まち見世編集部」を結成して、制作に取り組みました。

※本書は、東京アートポイント計画「墨東まち見世」(2009~2013年度)の一環として制作されました。

目次

墨東エリアについて
 [論考]墨東地域の現在とアートプロジェクト―真野洋介

100日プロジェクト(招聘プログラム)
 新里碧《曳舟湯怪》
 [コラム]墨東まち見世の原点を振り返る―曽我高明
 岸井大輔《墨東まち見世ロビー》
 大巻伸嗣《Memorial Rebirth in 京島・キラキラ橘商店街》
 池田光宏《by the Window “墨東バージョン”》
 山城大督《トーキョー・テレパシー》
 長島確《墨田区在住アトレウス家》
 谷山恭子《Lat/Long-project “I’m here. ここにいるよ。”》
 [コラム]旧アトレウス家のこと―長島確
 [論考]消費されないアートプロジェクトを求めて―橋本誠

ネットワークプロジェクト
 墨東文庫[街頭紙芝居編]
 私たちがおすそわけできること
 「どこにいるかわからない」展
 ロジ展「はためくわたしたち」
 ネットワークプロジェクト一覧

墨東まち見世ネットワーク
 [論考]墨東まち見世と東京下町のコミュニティ―金喜美
 [コラム]鳩の街通り商店街と私―ヨネザワエリカ
 墨東まち見世を支える人々
 [コラム]路地園芸術祭のこれまでとこれから―村山修二郎
 ちらっとドキュメント
 [コラム]まちみてマップから見える新しい芽―長尾聡子
 [座談会]墨東のまちとアートプロジェクトのこれから

墨東まち見世実施概要
 おわりに―森司