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アートプロジェクトに取り組む仲間と一緒に、「ジムキョクの当たり前を解きほぐす」。(続・ジムジム会)

2020.12.25

執筆者 : 岡野恵未子

アートプロジェクトに取り組む仲間と一緒に、「ジムキョクの当たり前を解きほぐす」。(続・ジムジム会)の写真

東京アートポイント計画に参加する9団体が互いに学び合う「事務局による事務局のためのジムのような勉強会」こと「ジムジム会」は、2020年9月に今年度の最終回を迎えました。しかし!「今後もこういった場があるとよい」「もっと他の事務局と話したい」という声が。そこで、これまでのようにジムジム会運営チームが運営するのではない、各事務局が自発的にホストをつとめる、その名も「続・ジムジム会」が始動しました!!

ホスト役のトップバッターとなったのは、「ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―」(通称:ファンファン)。
「当たり前を解きほぐす」をテーマに墨田区で活動をするファンファンは、ずばりテーマを「ジムキョクの当たり前を解きほぐす」と設定し、今年度開発したプログラムを他の事務局の皆さんに体験してもらったり、ファンファンが普段考えているトピックについて議論したりするジムジム会をつくりました。

👇当日の様子をお届けします!👇

いざ、ファンファンワールドへ。仮想の墨田区でお出迎え

Zoomログイン後、参加者を出迎えたのはファンファンのウェブサイトのトップページ。仮想の墨田区をイメージし、「まちの当たり前の姿」を自由にとらえなおしたファンファンらしい世界観です。

まず、プログラムオフィサー(アーツカウンシル東京スタッフ)の大内よりご挨拶。事務局の皆さんが集まるのは2か月ぶりです。画面上とはいえ、顔を合わせる機会が続く嬉しい気持ちをしみじみと。

/ファンファンの皆さん、どうぞー!\

/はーい!(スタジオ)\ ※皆同じ部屋にいます

/はーい!(バックヤード)\ ※皆同じ部屋にいます

“思考のお散歩”、WANDERINGショートショート。

まず参加者にやってもらったのは、「WANDERINGショートショート」。墨田区の白地図の上に対話の軌跡を落としこんでいきながら行うヒアリングプログラムです。普段の「WANDERING」は対面で質問や会話をしながら1時間かけて進めていくのですが、「WANDERINGショートショート」はコロナ禍で開発された、家に居ながら一人でもできる、短めのWANDERING。墨田区の街角の風景の映像に誘導されながら、WANDERING(ふらふら歩く、話が逸れる)するように思考を広げていきます。
今回は、Zoomの画面共有で約20分の映像を流し、「これまで長く続けていること」と「最近始めた新しいこと」とのあいだをめぐる「思考のお散歩」を体験してもらいました。

その後、どんなことを考えたか、どんな思考に行き当たったか、等のシェアをすると、「実は私もそれ始めてた!」など、誰かと誰かの話が連動したり、プロジェクトを超えて思わぬ共通点が見つかったり、といった発見がありました。

休憩中は「ラジオの時間」!

たっぷりWANDERINGした後の休憩中も、普段ファンファンが行っているプログラムをお届け!ファンファンは毎回の定例MTGで、事務局内だけのラジオコーナーを設けています(詳しくはこちら)。
そのフレームを生かし、休憩中は事務局の若手メンバーがパーソナリティをつとめるラジオコーナーをお送りしました。

後半のスタートもラジオから。皆さんから事前にいただいた「おたより」に答えていきます。「ファンファンの名前の由来は?」「まちの人々との関係はどうつくっている?」「最近どんなふうにMTGしてる?」などについてお話ししていきました。

みんなで考えよう!「磯野の新卒部」。

後半のメインは、「磯野の新卒部」。ファンファンのプロジェクトを支える活動「ファンファン倶楽部」では、それぞれのモヤモヤや関心を持ち込み、共有する場をつくっています。「磯野の新卒部」はそのうちの1コーナーです。事務局で広報などを担当している磯野さんは、現在就活真っ最中。アートプロジェクトにどう関わりながら働いていく?という悩みを共有し、向き合う時間が新卒部です。

今回は、事前アンケートで「プロジェクトに関係しているかもしれないし、関係していないかもしれない、あなたの得意技・知識・経験はなんですか?」という質問を参加者の皆さんに投げていました。

集まってきた回答は、「食べ物に好き嫌いが無い」「いつの間にか何でも屋になっている」「人のエピソードを覚えている」…など、気になるものばかり。直接事業内容やアウトプットに関係のない得意技でも、それによってできるちょっとした工夫がプロジェクトで起きることを豊かにするかもしれません。「アート(プロジェクト)の当たり前」も問い直すために、アートの知識だけがアートプロジェクトに役立つわけじゃない、プロジェクトを豊かにするにはもっと多様なかかわり方やスキルがある、ということを考えようと思って設けたコーナーでした。

一緒にアートプロジェクトに取り組む仲間から得た、貴重なフィードバック

初の「続・ジムジム会」であることに加え、ファンファンにとって本格的なオンラインプログラムの運営は初めて。また、自分たちのプログラムをこのように、しっかりフィードバックをもらえるかたちで体験してもらったのも初めてでした。

~皆さんからの感想(※一部編集)~

😀ファンファンの大切にしてきた価値(とそのためにこれまで鍛えてきた筋肉)の感じられる、一貫してラジオ的なやさしい時間でした。スタジオ背景の飾りも可愛かったです。
😊当たり前を解きほぐすって難しいな、と思うこともありますが、それについて考えていくって面白いですね。
😀WANDERINGのメソッドとその共有の仕方は参考にしたいです。
😊WANDERING、自分自身も思いがけない気付きがありました。紙とペンがあればできるというのがいいですね。スタッフ間でも使えるし、プロジェクトでもいろいろな場面で使えそうだな、と思いました!

昨年度までは、自分たちのプロジェクト運営が忙しく、同じ東京アートポイント計画で行われている他のプロジェクトのプログラムになかなか参加できない、ということも多い状況でした。しかし、プログラムがオンライン対応していったり、ジムジム会のような時間ができたことで、互いのプログラムが体験しやすくなったり、フィードバックを行う貴重な時間が取れてきたように思います。今回も、身近な第3者にプログラムがどう受け取られるのかを体感することができました。

そこで感じたのは、「WANDERING」がかなり刺さったな、と感じる一方、「新卒部」ではもう少しディスカッションが盛り上がると良かったな、届くと良かったなという印象。

反省会レポートでは、今回のジムジム会を経て事務局でフィードバックを行った内容を通して、「プログラムを届けること」について記します。

/おつかれさまでした!\

続・ジムジム会、続きます。

始動した「続・ジムジム会」、続きます!果たしてバトンを受け取ったのはどのプロジェクトなのか…?次回をお楽しみに。

>これまでのジムジム会レポートはこちら

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プロジェクトについて

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