東京都・府中市芸術文化連携事業として、2024年度は「共生社会を聞いて、みる」、2025年度は「共生社会にふれて、みる 織物BAR in FUCHU」を実施した2年間の取り組みをまとめています。共生社会の実現に力を入れている府中市と地域のNPO法人アーティスト・コレクティヴ・フチュウと何度も議論を重ねて、現場を共に動かしながら、試行錯誤を重ねてきた道のりがすごろくで表現されています。
Tokyo Art Research Labの一環として発行した「日本型アートプロジェクトの歴史と現在 1990年→2012年」をベースに出版された書籍『アートプロジェクト 芸術と共創する社会』(熊倉純子監修、水曜社、2014年)の参考資料である年表「本書で紹介したアートプロジェクトの軌跡」の項目から抜粋・編集し、2010年以前の「出来事」と「社会的な出来事」を掲載しています。
「新たな航路を切り開く」シリーズでは、2011年以降に生まれたアートプロジェクトと、それらをとりまく社会状況を振り返りながら、これからの時代に応答するアートプロジェクトのかたちを考えていきます。ナビゲーターは、人と環境の相互作用に焦点をあてながら、社会状況に応答して発生するアートプロジェクトをつぶさに見続けてきた芹沢高志さん(P3 art and environment 統括ディレクター)です。
このミーティングや、「星空と路」の関連イベントに参加していた一般社団法人Code for Notoは、俯瞰的に情報をまとめて発信する取り組みを行っています。そういったいろんな視点や知見、技術を持った団体や人たちと役割を分担しあっていけるといいのかもしれません。 一般社団法人NOOKの磯崎未菜さんは、「とにかくたくさんの人を呼んで、今西海さんが一人で背負っているものを、手放してもらえるようにすることを本気でやりたい」と意気込みを見せます。
今回のミーティングではこれらを分科会として分け、プラットフォーム面の現状と課題に焦点を当てて議論を掘り下げます。また、今回は映像ワークショップ合同会社の明貫紘子さんの紹介により、一般社団法人Code for NotoのCTOを務める川田創士さんにもゲストとして参加してもらいました。
一般社団法人Code for Noto 川田創士さん
静岡県出身、石川県在住。現在のCode for Notoの代表であり大学の先輩でもある羽生田文登さんが、2013年にデータアナリストとして石川県に出向・移住し、能登の伝統文化をデジタル上にアーカイブする取り組みを始めたことをきっかけに、川田さん自身もデータサイエンティストとして活動に参加。 その後、2024年1月の震災を機に、能登の活動に本格的に関わるため、羽生田さんを含む大学の仲間3人で一般社団法人Code for Notoを設立。2024年7月に金沢市内に移住。 Code for Noto設立後、映像ワークショップの明貫さんとも連絡を取り合い、お互いのイベントに参加したり、情報交換をしているといいます。
一般社団法人Code for Notoについて
Code For Notoのロゴ
Code for Notoは、令和6年能登半島地震をきっかけに設立された一般社団法人です。 Code = プログラミングで課題を地域の課題を解決するツールという枠を飛び出し、Data(データ利活用)・Art(アート)・Note(デジタルアーカイブ)の側面から、能登半島の美しさや歴史、やさしさを後世に繋ぐため、データのプロフェッショナル集団としての活動を続けています。
例えば、Code for Notoのプロジェクトのひとつである『Our city timeline』では、インターネット上で地域の歴史年表を閲覧・編集できるプラットフォームを独自に制作し、公開しています。その年表はただ閲覧できるだけでなく、一般市民が独自に保有している記録写真などを追加することができるため、より多くの人が参加することで、より幅広く具体的な歴史年表がつくり上げられていくプラットフォームにもなっています。
今回は、Code for Notoでの取り組みを事例に、デジタルアーカイブとその運用、プラットフォームづくりにまつわる課題にフォーカスし、議論を掘り下げました。3月には、せんだいメディアテーク内にて「わすれン!」主催の展示イベント「星空と路—3がつ11にちをわすれないために—(2025)」も開催。 Tokyo Art Reserach Labによる本ミーティングとの協力企画「わすれン!記録活動ミーティング——能登から/能登へ——」と題するトークイベントでは、明貫さんがモデレーターとなり、川田さんらも出演予定です。 次回は、特別編としてイベントレポートをお届けしたあと、本ミーティング企画の最終回として、これまでのディスカッション内容を振り返ります。