2017年、「思考と技術と対話の学校」は新たなプログラムに生まれ変わります!
“動かす人”から“紡ぐ人”の育成へ
アートプロジェクトを動かす力を身体化する「思考と技術と対話の学校」が、今年度、新たなプログラムに生まれ変わります。近年、日本各地で多くのアートプロジェクトが展開されるようになりました。社会の課題と向き合い、複数の人たちが協働するアートプロジェクト。体験の機会は増えましたが、表層に触れるだけではその魅力を捉えることが難しい活動です。
アートプロジェクトの文脈やプロセスを捉えたり、地域を読み込んだりしながら言葉を紡ぐためには、どのような姿勢や技術が求められるのでしょうか。アートプロジェクトについて語る人材の育成は、まだ発展途上の段階にあると言えます。今年度から「思考と技術と対話の学校」では、このような現状に向き合いながら、アートプロジェクトの魅力を広げる“紡ぐ人”を育成するプログラムを柱として打ち出します。
アートプロジェクトの魅力や視点を言葉にして、社会とつなぐ新たなアプローチを探ります
2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を三年後に控えた東京では、都市の再開発や技術革新のスピードが加速し、風景やシステムが目まぐるしく変わっています。このような状況のなか、多くのアートプロジェクトは社会に応答するプログラムに取り組んでいます。そして、日々の生活に新たな視点を投げかけ、多様性を受け入れるアートプロジェクトは、今後東京を訪れる国内外の人たちに、新たな気づきをもたらす可能性に満ちています。
各地でアートプロジェクトが展開される今、時代や社会に向き合うアートプロジェクトの魅力や価値を、言葉や体験によって“紡ぐ力”は、アートプロジェクトと社会を接続する力であると言えます。アートプロジェクトを”紡ぐ”アプローチに必要なことは、今ある課題を「思考」し、必要な「技術」を携えて、他者との「対話」によって状況を切り開くことではないでしょうか。その“紡ぎ方”は、書くことや話すことに限りません。アートプロジェクト運営の現場を「動かす人」にとっても、プロジェクトの目的や内容を伝えるために、言葉や、観客の体験を“紡ぐ”技術がさまざまな局面で求められています。
本校では、”紡ぐ人”を育成する通年の連続講座「言葉を紡ぐ」「体験を紡ぐ」と、これまでのプログラムを引き継ぎ“動かす人”に向けたアートプロジェクト運営の「技術を深める」公開講座、そしてアートプロジェクトに携わる人たちの「ネットワークを広げる」ことを目的としたプログラムを実施します。アートプロジェクトとのまだ見ぬ出会いを開拓したい方、志を同じくする仲間や多彩なゲストとともに学び合う「思考と技術と対話の学校」で、アートプロジェクトを“紡ぐ力”を身につけてみませんか?
「思考と技術と対話の学校」2017年のプログラム概要は、5月中旬に当ウェブサイトにて公開予定!
また、6月4日(日)にアーツ千代田3331のROOM302にて説明会を開催します(予定)。
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