アートプロジェクトの現場から外国ルーツの若者の支援について考える
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2010年代に入り、音楽を取り巻く環境や産業構造は大きな転換期にあり、既存の音楽体験や聴取環境を超えていくような、さまざまな模索がはじまっています。一方、公共空間で展開するアートプロジェクトでは、音楽の可能性を拡張する試みがまちなかで行われています。
このプロジェクトでは、音楽産業と公共空間における音楽のあり方や融合の可能性を探ることを目指し、さまざまな角度から音楽に携わるゲストを招きディスカッションを重ねます。
ナビゲーターは、音楽ビジネスとアートプロジェクトを往来し続ける清宮陵一です。音楽産業が牽引するポップミュージックと、アートプロジェクトで用いられるパブリックサウンド。この両者のハイブリッドなあり方を、「経済活動」「社会活動」「実践」「消費」などの視点から音楽の現在地を表す座標軸を探り、「これまでと違う仕組みの音楽のありようをつくる」ことに挑みます。
ゲスト:和田永(アーティスト/ミュージシャン)
ゲスト:杉原環樹(ライター/インタビュアー)
名小路浩志郎(宮内俊樹)(音楽ライター)
ゲスト:安澤太郎(野外フェスティバル『TAICOCLUB』オーガナイザー)
ゲスト:蓮沼執太(音楽家)
ゲスト:ブルース・イケダ(クリエイティブスタジオJKD Collective 代表取締役社長)
ゲスト:白勢竜彦(Peatix Japanコミュニティ・マネージャー)
飯石藍(公共R不動産 コーディネーター)
ゲスト:平野敬介(クリエイティブマンプロダクション)
ゲスト:zAk(エンジニア)
ROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14-302 [3331 Arts Chiyoda 3F])
一般30,000円/学生20,000円
たったひとつのフレーズや考え方が、音という波に乗って直接人々の心に突き刺さる、音楽。ブライアン・イーノはアンビエントという仕組みをつくり『Music For Airports』で、聴取という行為に革命を起こしました。
それからちょうど40年、音楽を聴取する環境は多様化し細分化し、近頃は音楽を聴く行為と奏でる行為とが接近しているように感じています。だれもがふと音の中から音楽を見出し、それらを伝え残すことができたら、豊かな音楽が世界に溢れかえるのではないでしょうか。
活動を共にするゲストを多数お迎えして、これからの音楽について、じっくり考えてみたいと思います。
アートプロジェクトや芸術祭は多様化してきたけれど、その起源は美術にあって、未だ音楽は単発のイベントとして置かれることが多いのではないでしょうか。しかし、音楽家による独自の視点、リサーチ力、瞬発力、コンポジション(構造設計)の力は、まだまだ公にひらいていける、何かを発見できる、揺るがしていける。まだ見ぬ地平があるはずです。ともにその可能性について考え、新たな回路を身に着けていきましょう。