FIELD RECORDING vol.02 特集:表現の水脈をたどる

『東北の風景をきく FIELD RECORDING』は、変わりゆく震災後の東北のいまと、表現の生態系を定点観測するジャーナルです。

東北の地での実践に出会ってゆくと、過去の経験やほかの地の実践や人々の姿につながってゆくことが起きます。それは、震災直後の自身のふるまいだったり、その地で暮らす他者の経験、そして震災とは関係のない出来事までほんとうにさまざまです。いまわたしたちが目撃している「表現」は、地中の水脈のように見えにくい経験のリレーとして現在に現れているものなのかもしれない。目に見える表現だけでなく、その背景には、どのような態度や作法が育まれているのだろう。

vol.02の特集「表現の水脈をたどる」では、現在と過去を行き来しながら、土地を歩き、東北から現れてきた表現の水脈をたどってみることにしました。

もくじ

はじめに

Interview
きむらとしろうじんじんさんにきく
名付けられる側に回り続ける

Memo
2011年3月11日~2012年10月10日 きむらとしろうじんじん

さみしさという媒介についての試論 瀬尾夏美
旅するからだ:ことばと絵をつくる ふるさと 瀬尾夏美

8年目の荒浜を歩く 村上 慧

Conversation
くり返し、くり返し訪ねる 「RE:プロジェクト」座談会

東北からの表現
かもめマシーン『俺が代』/中﨑 透『Like a Rolling Riceball』

わたしの東北の風景
編集後記 佐藤李青
参加者一覧

「やってみる、たちどまる、そしてまたはじめる」小金井アートフル・アクション!2009-2017活動記録

『小金井アートフル・アクション!』(小金井市芸術文化振興計画推進事業)2009〜2017年の活動記録です。小金井市芸術文化振興計画は、市民が芸術文化活動へ参加することで、地域や芸術文化そのものへ新たな見方を発見していくことをテーマとして掲げています。

本書では、計画目標の実現に向けて事業実施を担ったNPOが、活動に参加した市民、学校の授業に参加したこどもたち、教員の方々、アーティストらとともに活動を振り返りました。

もくじ

はじめに

計画の体系図
計画の進捗

ⅰ モノとコトをつくる―小学校の活動を例にしながら
1 物語と出会う、自分の物語をつくる
2 フィールドと交感する
3 モノとコトをつくる
4 みること、描くこと

観察のこころみ
保育園でのこころみ
開催記録

ⅱ 街のなかに、外に出て行くこと、街のなかのきざしをつかむ―振り返りつつ、未来を展望する
街って何だろう?そして、街は誰のもの?
越境すること、アートにしかできないこと、アートにできること
まちに暮らす人と出会うこと、街そのものと出会うこと

ⅲ コトを育む人、場が生まれてコトが生まれる、こと
本報告書で取り上げた活動に参加したアーティスト
小金井市芸術文化振興計画事業にかかる 補助・助成・共催・事業委託一覧

ラーニング・ラボ 記録映像

いま、墨田の地域の生活に必要となっている、これから必要となるであろう学びについてアートや教育、まちづくりなど様々な分野の研究者やアーティストをゲストに招いたレクチャーシリーズです。

東京都墨田区を舞台にしたアートプロジェクト「ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―」(通称:ファンファン)におけるプログラムの中には、この「ラーニング・ラボ」で生まれた対話やアイデアから発展したものもあります。記録動画やレポートを見ると、新たな考えやアイデアの種が見つかるかもしれません。

関連リンク