わたしの、あなたの、関わりをほぐす〜共在・共創する新たな身体と思考を拓く〜

異なる感覚をもつ他者との新たなコミュニケーションの回路をひらく

わたしたちがコミュニケーションで用いる「言語」。口語や筆記文字のほかにも、視覚身体言語(手話)や触手話、点字、音声ガイドなど多様なコミュニケーションの手段が存在します。身体や感覚、思考の流れが違う世界を抱えながら、それでもともにあろうとするとき、そこにはさまざまな伝え方が発明されていきます。

2020年度に行なった「共在する身体と思考を巡って」を経て、「異なる感覚をもつ他者と、どうしたら新たなコミュニケーションの回路をひらくことができるのだろう?」という問いが生まれました。誰もが誰かの翻訳者であることを意識しながら「関係性のあり方」に着目し、一人ひとりの身体と記憶、言葉と感覚にまつわるディスカッションやワークショップ、リサーチを行います。

ナビゲーターは、手話を第一言語として用いてきた和田夏実(インタープリター)と、岡村成美(デザイナー)です。ゲストの南雲麻衣さん(パフォーマー/アーティスト)、藤本昌宏さん(ことばの研究者)、田畑快仁さん(触覚デザイナー)、太田琢人さん(武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科インテリア研究室 助手)と一緒に、自分自身の身体が何を考え、どのように他者と関係を紡ごうとしたのか。そして想いや思考を届けるためにはどのような方法があるのか、暗黙知をほぐすところからはじめます。

詳細

スケジュール

8月18日(水)
第1回 ガイダンス/自己紹介

8月22日(日)、29日(日)
第2回 ワークショップ 無意識の身体を意識する、ワークショップ 視覚身体言語の世界へ

ゲスト:南雲麻衣(パフォーマー/アーティスト)

9月12日(日)
第3回 ワークショップ 「恋」を翻訳する/触れる/伝え合う

ゲスト:藤本昌宏(ことばの研究者)

9月22日(水)
第4回 ワークショップ 秋の夜長に「恋の定義」を考える

ゲスト:田畑快仁(触覚デザイナー)

10月10日(日)
第5回 ワークショップ 触覚の世界に出会う/ともに歩く

10月31 日(日)
第6回 振り返り・ディスカッション・進捗共有

11月14日(日)
第7回 ワークショップ 「つくる⇄世界」に誘われる

ゲスト:太田琢人(武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科インテリア研究室 助手)

11月24日(水)、30日(火)
第8回 つくりながら考える「対話の広場」

12月5日(日) 、12日(日)、21日(火)、29日(水)
第9回 ディスカッション つくりたいものをときほぐす

1月10日(月)~2月10日(木)
第10回 クリエイション

2月11日(金・祝)〜13日(日)
第11回 展覧会『happening.』出会い・創発のための場をひらく

2月25日(金)・3月1日(火)
第12回 『happening.』振り返り会

3月6日(日)
第13回 振り返り会 「わたし」と「あなた」とスタディ1

進め方

  • メンバー全員での定例ディスカッションを月1~2回開催
  • 各回のディスカッションのあとに、自身の考えや問いを整理し、思考の変遷を記録するために作文(エッセイ、日記など)を書く
  • 希望に応じて、手話通訳や文字情報支援などの情報保障あり
  • コミュニケーションメディアの企画・開発では、必要に応じて制作サポートあり

会場

ROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14-302[3331 Arts Chiyoda 3F])ほか

参加費

一般24,000円/学生16,000円

関連サイト

東京プロジェクトスタディ「わたしの、あなたの、関わりをほぐす 〜共在・共創する新たな身体と思考を拓く〜」ウェブサイト

ナビゲーターメッセージ(和田夏実)

関わりをほぐす

いつ、誰と、どこで、どんなふうに出会うのか。

日々誰かとすれ違い、出会いや協働の中で、その人らしさに触れ、その場でのわたしがうまれ、関係性の糸を編む。そこに関わりの種がうまれたとき、それを紡いでもいいし、種のままで置いておいてもいい。もしかするといつかどこかで、それは思いもよらない形で芽吹き、また紡がれるかもしれない。

スタディ1では、この「関係性の糸の在り方」に着目し、関係性を編んだり紡いだりするときの、身体や感覚や、そのときに何にあなたを記すのか、ということを考えてみたいと思います。

このスタディのナビゲーターであるわたしと岡村さんは、手話という言語をもちいる両親と、音声言語の社会のあいだで、視覚と音、身体と記号のあいだで、ゆらゆら揺れながら世界をつくってきました。日常の中で、伝え方の応用を繰り返していくことで、いろんな発見がありました。

家の2階にいても、別の部屋にいても、身体で話している家族の空気の揺れがうるさいほどに伝わってくること、手で話しているとき、その人自身がもつ記憶が溢れ出て像として視えること、ティッシュや軽い紙、ぬいぐるみを家族の視界に投げて振り向いてくれたときのつながった嬉しさ。

身体や感覚、思考の流れが違う世界で、共に在ろうとするとき、そこには様々な伝え方の発明がうみだされていきます。

本スタディは、この伝え方の発明を、身体と思考をほぐして、考えながらつくっていくことを目指しています。そのほぐし方のヒントを一緒に探るために、最初のゲストには信頼してやまない3名の方にお願いしました。手話する思考の身体、恋の解体、身体的境界はどこにあるのか。自分とは異なる身体や思考、言葉や触れること、そのまなざし。いつのまにか暗黙知となってしまっていることを、軽やかに崩して、ほぐすことから、共に在るための発明に取り組めたらと思います。

そして、自分にとってしっくりくるメディアや伝え方の発明を、衣服や造形、石や紙、様々な方法で取り組み、拓いていく場がこのスタディ1です。

あなた自身の身体が何を考え、どう他者と関係を紡ごうとしたのか。

そして想いや思考を届けるためには、どんな方法があるのか。

これから出会う皆さんと、共に揺れながら、新しい景色に出会えますように。

ナビゲーターメッセージ(岡村成美)

聞き手:嘉原妙(スタディマネージャー)

 

Q1.自己紹介をお願いします。

A1.岡村成美です。デザイナー、ディレクターとして活動しています。2018年に『LOUD AIR』(ラウドエアー)というブランドを立ち上げ、手話を第一言語に、ファッション、オブジェ感覚などを制作。さまざまなジャンルを通して社会実験しています。

Q2.「わたしの、あなたの、関わりをほぐす〜共在・共創する身体と思考を拓く〜」は、自分と異なる認識世界、感覚世界を持つ人々と共在・共創するコミュニケーションを捉え直したり、そのコミュニケーションを促進・拡張していくような方法を探ろうとしたりするスタディです。岡村さんにとって、「異なる感覚を持つ他者」との向き合い方で意識されていることはありますか? また、そのときにどのような難しさやハードルを感じますか?

A2.よく観察するようにしているかもしれません。必ずしも正しい接し方というものは存在しないですが、自分なりの愛のある向き合い方をこころがけています。

普段、手話という言語で話すことが多いですが、異なる感覚や世界を見ている人にものすごく興味が湧きます。なので、よく相手を観察しますし、会話します。ゲストの藤本昌宏さん(ことばの研究者)と何日か話すことがあったのですが、見えない世界を見ている藤本さんは、人の声をかたちで覚えているとそうで、わたしは「角の取れた少し厚みのある四角」だと教えてくれました。

嬉しくて、帰ってすぐに絵を描きました。自分の知らない視点から自分を見てくれたことに感動したのを覚えています。わたしは、向き合い方の難しさやハードルは感じません。みんな違うのでそれでいいかな、と思います。

Q3.参加申込の際にみなさんにもお尋ねしている質問です。身体とコミュニケーション、言葉と感覚、コミュニケーションメディアに関連することで、いま、岡村さんが考えていることを教えてください。

A3.わたしは普段、衣服やオブジェを制作していますが、わたしのつくる服はよく二度と同じ着方ができないとか、着物のようだと言われることが多いです。自分で着物を着ることがありますが、洋服とは違う頭と身体の使い方をする気がしていて、わたしの服もそれと同じように、完成しても着ることを考える衣服でありたいなと思っています。自分の身体と向き合って着ていく。みんな異なる身体と感覚を持っていること、展示に来ていただいた方に自由にまずは着てもらうと、こちらが気づけることがたくさんあります。制作に他者とのコミュニケーションは欠かせません。

わたしは普段一人で運営をしていますが、制作において様々な職人さんにお願いしています。一着にたくさんの人がかかわっている、着るときに少しでもそう感じられたら大事な一着になるんじゃないかと信じてつくっています。

Q4.スタディのメインビジュアルを見たとき、表裏一体な感じ、メビウスの輪のような不思議な印象を受けました。

今回のメインビジュアルは、もうひとりのナビゲーターの和田夏実さんと一緒に撮影に出かけたとお聞きしました。そのとき、お二人でどのようなことを話しながら撮影されたのですか?

A4.メビウスの輪、いいですね。このビジュアルは、2020SSと2020AWの『LOUDAIR』のコレクションの一部です。どちらも和田さんと一緒に、どのような身体の使い方や映し方にするか話しながら撮影したものです。和田さんには、モデルさんがどんな表情や身体の使い方をするかを、会話のなかで導いてもらっています。身体を柔らかくしたり、切ない心にしたり。

ファッションのルックは服がよく見える写真が多いですが、『LOUDAIR』は結ぶ指先や服から見える足などを捉えた写真をよく撮ります。

和田さんとは、普段から柔らかいところについての会話をしています。おいしそうな夕日、エロい建物、かわいい言葉など。日常のいいなと思うものをクローズアップしていつもわたしたち自身が会話して楽しみながら撮影しています。

Q5.最後に、参加者に向けてメッセージをお願いします。

A5.今回はじめてナビゲーターを務めさせていただくことが決まり、とても光栄です。みなさんとお会いして感じたことを、わたしもわたしなりに最後にかたちにしたいと思っています。さまざまな感覚を持つゲストをお呼びして、リラックスしたり、考えて考えて紡いだり、自分と向き合ったり。たくさん使って最後にかたちにしましょう。

何ごとにも興味を持ち、理解しようと努力できる人、目を見て、向き合って会話できる人に参加していただけたら、最高なものができるのではないでしょうか。

みなさんとご一緒できることを楽しみにしています。

災間の社会を生きる術(すべ/アート)を探る 災害復興へのいくつもの「かかわり」から

災害復興に対するかかわり方をさまざまな実践者と議論する

地球規模の気候危機によって、近年大小さまざまな災害が頻発しています。さらに、東日本大震災やコロナ禍などの「災い」は、次々と社会が内包していた課題を露わにしています。

現在の社会は、さまざまな災いと災いの間、つまり「災間」にあると捉えることはできないでしょうか。わたしたち誰もがいつやってくるかわからない災禍の「前」にいて、ときには災禍の「なか」で、当事者となる可能性をもっています。何らかのかたちで支援者となりうることもあるでしょう。文化やアートの視点を携えて災禍の現場に立つには、どのような態度や技術、方法がありうるのか、「災間の社会を生きる術」について考えてみたいと思います。

今回は、災害復興の現場に多様なかかわり方をしてきた3名のナビゲーターとゲストが「災間」を軸にトークを繰り広げます。ナビゲーターは、新潟県中越地震から災害復興の研究に取り組む宮本匠と、阪神大震災を記録しつづける会の高森順子、Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業/ASTT)を行ってきた佐藤李青です。

ゲストには、吉椿雅道さん (CODE海外災害援助市民センター事務局長)、瀬尾夏美さん(アーティスト)、山住勝利さん(NPO法人ふたば/ふたば学舎 震災学習ラボ室長)、坂本顕子さん(熊本市現代美術館 学芸員)をお迎えします。

詳細

スケジュール

7月31日(土)14:00〜17:00
第1回 災禍にどうかかわるのか?― 外からかかわる、「ままならなさ」と向き合う

8月21日(土)14:00〜17:00
第2回 どのような態度で現場に立つのか?―「めざす」のか、「すごす」のか

ゲスト:吉椿雅道 (CODE海外災害援助市民センター事務局長)

9月25日(土)14:00〜17:00
第3回 何からはじめるのか? どう続けるのか? ― 記録から表現に向かう道のりと変化

ゲスト:瀬尾夏美 (アーティスト)

10月9日(土) 14:00〜17:00
第4回 出来事を伝えるためには、どうすればいいのだろうか? ― 経験を伝承するための方法

ゲスト:山住勝利 (NPO法人ふたば/ふたば学舎 震災学習ラボ室長)

10月30日(土)14:00〜17:00
第5回 アートは、災禍にどうかかわるのか? ― 異なる災禍へのかかわりから

ゲスト:坂本顕子 (熊本市現代美術館 学芸員)

12月4日(土)14:00〜17:00
第6回 災間の社会を生きる術とは何か?

参加費

6,000円

関連記事

アートによる被災地支援の役割と可能性—Art Support Tohoku-Tokyoの10年をふりかえる

ナビゲーターメッセージ(宮本匠)

「ポスト・コロナ」「コロナ後の世界」、書店をのぞけばこんなタイトルの本が並んでいます。この1年半、僕もこれらの言葉を耳にし、それなりの関心をもって接してきました。「ポスト・コロナ」という言葉にこんなにも魅せられたのは、コロナ禍の苦難の先にある希望を語りたいという意味以上の理由がそこにはあったような気がします。

それは、僕たちがうすうす気づきながらも、見なかったことにして、看過しようとしていること、つまり、この危機に実は終わりがないのだということを「ポスト・コロナ」という言説が覆い隠してくれるからだったのではないでしょうか。「いつか終わりはあるんだよ」と。だからこそ、僕たちはそれに飛びつき、救いを見出そうとしたのではないでしょうか。

けれども、最も重要なことは、もはや僕たちの社会に「ポスト」は存在しないということに気づくことではないでしょうか。僕たちの社会には、もう何かの「後」っていうのはなくて、僕たちはひたすら「終わりの中」を生き続けなければならないのではないかということです。

「終わりの中」を生きることは大変苦しいことでしょう。けれど、このような人間の存在を根底から揺るがすような時にこそ、人間は文化でもって、芸術でもって、生き抜いたり、やりすごしたりしてきたように思います。筑豊の炭鉱の中で、死と隣り合わせの中で交わされていたのが笑い話だったという上野英信の『地の底の笑い話』で生き生きと語られているように。

「終わり」の中にあるからこそ見える輝きがあるように思います。「終わり」のなかにあるからこそ獲得できる解放もあるように思います。でも、そのためには、「すべ」が必要です。その「すべ」は、危機的状況におかれた被災地や、社会を斜めから見ることを通して「もうひとつの社会」を見出してきたアートにヒントがあると確信します。

危機をのりこえるには、一部の専門家やリーダーによる「力業」ではなく、ひとりひとりの多様な感受性に基づく「合わせ技」が鍵であるし、サステナブルだと思います。アート×災害にどんな可能性を見出せるか。そんなチャレンジを皆さんと一緒にできたらいいなと思っています。

ナビゲーターメッセージ(高森順子)

どこかで大きな災害が起きたと、私たちはメディアを介して頻繁に見聞きします。その都度、不安や緊張で身を固くしたり、心を痛めたりします。そして、しばらくするとその災害のことなどすっかり忘れ、次の災害に目を奪われます。私たちの多くにとって、そうしたことはありきたりで当たり前のことかもしれません。

しかし、実際に災害によって大きな喪失を経験したことのある人々は、失った人やものを想像するたびに、被災という出来事と向き合い続けなければならなくなります。新しい災害に関心を移し続けていく社会のなかで、彼らは「過去の災害」に取り残されているように感じているかもしれません。

そこに横たわる彼らの「ままならなさ」や「わかりあえなさ」を孤立させたままにするのではなく、人々が互いに分け持つことができたなら、災間の社会はもっと生きやすいものになるのではないか。その「分け持つ」手立てとして、アートにその可能性があるのではないか。私はそのように思っています。

新型コロナウイルスが感染拡大している今日の社会はまさに災禍の只中にあって、ある意味では世界中の人々が被災者となっており、それぞれに切迫した「ままならなさ」や「わかりあえなさ」を抱えているともいえるでしょう。だからこそ、誰かの生きづらさを分け持つアートについて考えることは、この社会をともによりよく生きることを考えることにつながるのではないでしょうか。参加者の方々の声が、深い対話に導いてくれると信じています。ご参加、お待ちしています。

ナビゲーターメッセージ(佐藤李青)

2011年の東日本大震災の後から、ずっと抱えている感情に「怒り」があります。それは震災後に身の回りで起こったことが「すでに知っていたこと」だったのではないかという気持ちが拭いされないからだと思います。怒りの矛先は震災が起こる「以前」の自分に向いています。震災は平時にあった課題を露呈させたにすぎない。わかっていただろう、と。

平時から非常時のことを考えたい(いまはコロナ禍という渦中ですが)。非常時について議論することから、平時のありようを変えていきたい。そう思うのは、わたしがArt Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)を担当していたこともかかわっています。震災後に、いち早く動き出した人たちの活動は、震災以前から地続きの理念や行動に支えられていました。震災は、平時での活動の真価を明らかにしたのだと思います。

誰もが災害の「前」にあり、「後」になる可能性をもつ。いま、わたしたちは、そうした災害の「間」に生きているのではないでしょうか。社会学者の仁平典宏さんは「厄災が何度でも回帰しうることを前提」とした「災間の思考」において、一度の「ショック」で社会を変えようとするのではなく、「持続可能でしなやかな社会を構想」し、「社会に様々な『溜め』や『隙間』や<無駄>をつくり、リスクを分散・吸収させることが重要になる」と指摘しています(*)。この「災間」という言葉を手がかりに、平時と非常時を行き来するような「術」について議論をしたいと思っています。

今回、こころ強いナビゲーターのおふたりと、経験豊富なゲストのみなさんと、たっぷり時間をかけて議論を重ねます。災害復興への「かかわり」がテーマになりますが、参加にあたって経験の有無は問いません。異なる技術や経験をもった人たちが出会い、それぞれに思考や手法の選択肢を増やしていく。それが「災間の社会を生きる術」を探るための近道なのだと思います。みなさんのご参加をお待ちしております。

* 仁平典宏「<災間>の思考ーー繰り返す3.11の日付のために」『「辺境」からはじまるー東京/東北論』(赤坂憲雄、小熊英二編著)明石書店、2012年

ジムジム会2021

9つのアートプロジェクトの実践から学び合う事務局の互助会

アートプロジェクトは、企画や広報、経理などを担当する事務局の人々によって支えられています。しかし現場は人手が不足しており、時間がないなかでやり方を模索し、それぞれが悩みを抱えながら活動しているのが多くの現状です。

そこで、2019年度から同じような悩みを抱える「東京アートポイント計画」に参加する団体が集まり、「事務局による事務局のためのジムのような勉強会(通称:ジムジム会)」を対面、オンラインと形式を変えて開催してきました。終了後も、自主的にそれぞれのアートプロジェクトがホストとなり、それぞれの特色から学び合う「続・ジムジム会」が続き、広報や活動方法などの実務的な課題を共有してきました。

2021年度は「これからの思考・アクションのための出会いの場」がテーマ。9つの事務局が順番にホスト役を務め、それぞれの実践などを共有し、次のアクションを考えます。

詳細

スケジュール

7月19日(月)
第1回 今年鍛えたい筋力

9月17日(金)
第2回 ことばを壁にしない。やさしい日本語を使おう

発表:東京で(国)境をこえる

11月17日(水)
第3回 アートプロジェクトの「かかわり」をときほぐす

発表:500年のcommonを考えるプロジェクト「YATO」

1月19日(水)
第4回 アートプロジェクトの記録と記憶を巡る七転八倒

発表:移動する中心|GAYA

3月2日(水)
第5回 エピソードが宝物! 仲間と取り組む楽しい評価

発表:アートアクセスあだち 音まち千住の縁

 

関連サイト

東京アートポイント計画共催団体

あなたの暮らし、どんなカタチ?

自分たちの住むまちを、より魅力的で生きやすい「誰もが自由に表現できるまち」にしたい。府中市を中心に、日々の生活に視点を向けた、身近なところにある「表現」を通して「だれもが表現できるまち」を目指すプロジェクト『Artist Collective Fuchu[ACF]』。職種や年齢も多様なメンバーが集うACFが、これまでのあゆみを振り返りつつ、未来に向けた新たな取り組みを、さまざまな人たちとともに進めていく架け橋としてつくった一冊です。