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NEWS│2019.06.21

「伴奏型支援バンド」のメンバー(Gt, Ba, Key, 管楽器など)を募集します!(7/7〆切)

復興公営住宅における「伴奏型支援バンド」のメンバー(Gt, Ba, Key, 管楽器など)を募集します。

福島県いわき市にある県営復興団地・下神白(しもかじろ)団地で行われているプロジェクト「ラジオ下神白 あのときあのまちの音楽からいまここへ」(※)では、これまで団地住民とともに何度も聴いてきた彼ら彼女らの「メモリーソング」ー“青い山脈”や“アカシアの雨がやむとき”などー のバック演奏を行なう「伴奏型支援バンド」を結成します。そこで、団地住民のもとへ数度通い、いただいたメモリーソングとエピソードをもとに、都内のスタジオで独自のコピー練習に励む「バンドメンバー」を募集します。2020年3月までに、団地住民の合唱をしっかり支えるバンドへと成長を目指します。

「ラジオ下神白 あのときあのまちの音楽からいまここへ」・・・ 福島県いわき市にある県営復興団地・下神白団地を舞台に展開される、音楽と対話を手掛かりにしたコミュニティプロジェクト。住民が住んでいたかつてのまちの記憶を、馴染深い音楽とともに収録するラジオ番組を制作し、それらをラジオCDとして住民限定に配布・リリース。この行為を軸に、立場の異なる住民間、ふるさととの交通を試みている。「復興」というキーワードからすり抜ける一人ひとりの「私」との出会いを交わすために、継続している。

【ディレクターよりメッセージ】

この度、ドラム(Dr)を担当するディレクターのアサダです。

見知らぬ土地で誰かが経験してしまったことを、たとえば「被災」という経験を、遠く離れた土地にいるひとりの「私」は、一体どのように受け取れるのでしょうか。もちろん「そんなの受け取れっこない!」という意見もあり、僕も大前提としては「そうだよな……」ってどこかで思っています。そして、「現地に行かないとだめだ!」という意見も根強くあると思います。

でも、それでも「表現」というものは、どこまでも相手の感性に訴える方法を愚直に突き詰めながら編まれるものであって、その先の一人ひとりの「私」に期待されるのは圧倒的な「想像力の獲得」だと考えます。

想像すること。

これはどこの土地にいても、どんな状況にいても、できることです。できることというよりは、強い言い方になるけど「やらないといけないこと」だとも思います。他者が置かれている状況なんてわかりあえないという前提に立ちながらも、力を尽くして相手を想像し続けることは、なかなかにヘビーなことで。だってニュースをみれば、ネットをみれば、「ああ、あの人たちはいまこんな感じで生活してるのね」ってわかるかもしれないわけですから。でも「わかったこととすること」と「わかろうとし続けること」の間には、雲泥の差があると感じてきました。

「表現」が持ち上げてくれる「想像力」を養うことは、すなわち「わかろうとし続けること」を諦めないこと。そのためのひとつの手立てとして、今回は、下神白団地でこの2年半毎月出会ってきた素敵な住民さんたちの「まちの記憶」を支える「メモリーソング」を課題曲に、都内のスタジオと福島の団地を行き来しながら行う「伴奏型支援バンド結成」に至りました。
楽器演奏における高い技術や、復興支援の専門性は、問いません。ぜひ音楽をはじめとした「表現」で、「外」に存在すると思われる他者や出来事にかかわってゆく、そのプロセスをじっくり楽しめる方に応募していただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

アサダワタル(「ラジオ下神白」 ディレクター/文化活動家)
1979年大阪生まれ、東京都⇄新潟県在住。アーティスト、文筆家、品川区立障害児者総合支援施設コミュニティアートディレクター/自称 “文化活動家”。音楽をはじめとした「表現」を軸に、福祉施設や復興住宅、小学校や住居や街中で、属性に埋もれない「一人ひとりの個性」に着目したコミュニティづくりを行う。2019年から、品川区立障害児者総合支援施設のコミュニティアートディレクター(社会福祉法人愛成会所属)として、障害のある人と地域をつなぐアクションを行うほか、「千住タウンレーベル」(東京都足立区、2016年〜)、「ラジオ下神白」(福島県いわき市、2016年〜)など、全国各地でアートプロジェクトを展開。著書に『住み開き 家から始めるコミュニティ』(筑摩書房)、『コミュニティ難民のススメ 表現と仕事のハザマにあること』(木楽舎)、『想起の音楽 表現・記憶・コミュニティ』(水曜社)、『表現のたね』(モ・クシュラ)、『アール・ブリュット アート 日本』(編著、平凡社)など多数。京都精華大学全学プログラム非常勤講師、大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員、博士(学術)。また、グループワークとしてドラムを担当するサウンドプロジェクト「SjQ/SjQ++」では、アルス・エレクトロニカ2013デジタル音楽部門準グランプリ受賞。ちなみに、今回のバンドではドラムを担当予定。

■募集概要
2019年7月〜2020年3月までの間、都内と福島県いわき市を行き来する「伴奏型支援バンド」を結成します。住民の話を聞き、話し、練習を重ねて、下神白団地内の催しで、住民の合唱(団地内で募集)とともに発表をします。具体的には、7月下旬に都内でメンバーの顔合わせを行い、8月に団地への最初の訪問を行います。以後、月1回のペースで都内でスタジオ練習を行い、12月の団地集会場におけるクリスマス会にて、初演を行う予定です。詳しいプロセスは面接の時にお伝えします。

■応募資格
・ギター、ベース、キーボード、その他管楽器等の演奏経験が多少なりともあること(ただし、技術は問いません)。
・2020年3月までの間に数回(3回程度、各1泊2日を予定)、福島県いわき市内の復興公営住宅に通えること。
・都内で定期的にスタジオ練習(平日晩を主に土日など、月1回3時間程度×6か月を予定)ができること。
・懐メロに関心があること。
・性別・年齢不問。
・7月15日(月・祝)に都内で行われる面接に参加できること。

■募集人数
4名程度(楽器別)。

■応募方法
申込受付は終了しました!

■応募締切
2019年7月7日(日)23:59

■その他
・下神白団地までの交通費ならびに都内でのスタジオ代は負担します(詳細は面接時にお伝えします)。食事代は自己負担となります。
・下神白団地での滞在は、民泊となります。
・参加が決まった方は、7月下旬に都内で顔合わせを行います。
・本プロジェクトには、小森はるか(映像作家)による記録撮影が入り、その後記録映像や作品として使用する可能性があります。

■選考方法
・7月15日(月・祝)にROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14-302[3331 Arts Chiyoda 3F])で行われる面接に、楽器を持参の上ご参加ください。
・応募者多数の場合のみ、事前に書類選考を行います。
・選考結果は、合否にかかわらず、7月下旬までに応募者全員に通知いたします。

■ 問い合わせ
アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
事業推進室事業調整課事業調整係
TEL:03-6256-8435(平日10:00~18:00)
E-mail:info-ap@artscouncil-tokyo.jp

※ 本活動はTokyo Art Research Lab 研究・開発「リサーチ・アセンブル1:厄災と向き合う「術」としてのアート」の一環として実施します。
※ プログラム内容は変更になる可能性があります。

主催:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
企画運営:「ラジオ下神白」チーム(一般社団法人Teco内)
協力:一般社団法人NOOK