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「ディスカッション4|物語から女性像をたどる」ゲスト紹介

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2019.01.11 レポート
「アイ・アム・ノット・フェミニスト!」(2017)パフォーマンス風景 - Festival/Tokyo 2017 撮影:Alloposidae

ディスカッション4|物語から女性像をたどる 現在のイメージをとらえ直せるか

ゲスト:遠藤麻衣(俳優、美術家)、恋田知子(日本文学研究者)

「ディスカッション」は、これからのアートプロジェクトを立ち上げるための新たな視座を獲得する対話シリーズです。

1月16日(水)の「ディスカッション4」は、「物語から女性像をたどる」をテーマに開催します。ゲストには、美術家で俳優の遠藤麻衣さんと、日本中世文学の研究者恋田知子さんのお二人をお招きします。

「ディスカッション4」の詳細はこちら


遠藤麻衣(俳優、美術家)

遠藤さんは、女性と社会の関係を捉え直し、現代の女性像に新たな解釈やイメージを付与する作品を制作。近年では婚姻制度を問い直す「アイ・アム・ノット・フェミニスト!」(2017)やマスイメージにより奪われ続ける女性の身体性を取り上げた「あなたに生身の人間として愛されたいの」(2015)などを発表しています。

最新作「コンテンポラリーへびんぽじゃじゃりの引退」(2018)では、「安珍・清姫伝説」や「まつら長者」などの古典作品に繰り返し登場する蛇と女性を主題に、蛇の転生物語を現代女性の物語として再構築しました。
物語の中で、性愛や家族愛といった親密な関係の裂け目の象徴として登場する蛇。それらは、社会の何を表象し、遠藤さんはそこにどのような意味を見出したのか。遠藤さんが考える社会と女性の関係を、事例を参照しながらお聞きしたいと思います。

※参考リンク
遠藤麻衣ウェブサイト

「コンテンポラリーへびんぽじゃじゃりの引退」(2018) 撮影:Ujin Matsuo

恋田知子(日本文学研究者)

国文学研究資料館准教授で、日本中世文学を研究されている恋田さん。研究対象は文学作品のみならず、文学環境や社会状況が物語に与えた影響など多岐にわたり、寺院資料などをもとに当時の社会と物語の関係について調査されています。
著書『異界へいざなう女 絵巻・奈良絵本をひもとく』(平凡社、2017年)では人々を異界へ誘う象徴として女性を取り上げ、「安珍・清姫伝説」など蛇の変身譚についても当時の女性と社会の関係や仏教の影響をもとに読み解いています。

中世から近世にかけて、女性を取り巻く社会状況はどのようなものだったのか。物語に描かれた女性像、物語の受け手・語り手としての女性など、様々な視点から当時の女性と社会の関係について、恋田さんにお聞きします。

国立国会図書館蔵『道成寺絵巻』(賢学の草子) 〔江戸時代後期〕写 安珍・清姫で知られる紀州・道成寺の縁起の異本。 想いのあまり大蛇と化した女が鐘の中に隠れた僧の賢学を巻きつけようとする場面。

今回のモデレーターは、アーツカウンシル東京プログラムオフィサーの村岡宏太が務めます。
人々が潜在的に共有している「現代」の女性に対する「イメージ」を、「過去の物語」に描かれた女性像と比較することで、見えてくるものとは何なのか。お二人にお聞きしていきます。

申込・詳細はこちら

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