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NEWS│2021.05.24

東京プロジェクトスタディの2020年度の活動を公開中!見どころを紹介します

「ナビゲーター」と、公募で集まった「メンバー」がチームとなり、リサーチや実験を繰り返しながら新たなプロジェクトの核をつくる『東京プロジェクトスタディ』。2020年度は3つのスタディを展開しました。

『東京プロジェクトスタディ』のアーカイブサイトでは、スタディの活動日のレポートをはじめ、活動のなかであがった参加者からのつぶやきや、関連資料など、さまざまな記録を公開しています。

今回は、各スタディのアーカイブの見どころをご紹介します。

スタディ1|共在する身体と思考を巡ってー 東京で他者と出会うために

スタディ1では、加藤甫さん(写真家)南雲麻衣さん(パフォーマー、アーティスト)和田夏実さん(インタープリター)の3名がナビゲーターとなり、参加者とともに、身体性の異なる人々の世界に触れながら、“ことば”による表現だけではないコミュニケーションの在り方を探ってきました。

例えば、第4回活動日に行った「真ん中を探す」というワークショップでは、2人1組で、一つのスポンジを落とさないように持ち、肩と肘、人差し指と背中など、それぞれ支える箇所を変えながら、相手の動きを感じ取っていったり。第8回活動日では、歌人の伊藤紺さんとともに「よろこびはどこからくるのか?」をオンライン上で書き溜め、それをもとにして短歌を詠んだりと、さまざまなコミュニケーションの試行錯誤を行いました。

また、スタディ1の記録写真はナビゲーターでもある写真家の加藤甫さんが記録しています。「関連資料」の豊富な記録写真からは、スタディ1の空気や温度感も感じ取っていただけると思います。ぜひご覧ください。

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スタディ2|トーキョー・スカルプチャー・プロジェクト—2027年ミュンスターへの旅

スタディ2のナビゲーターは、居間 theater(パフォーマンスプロジェクト)佐藤慎也さん(建築家、日本大学理工学部建築学科教授)。このスタディは、10年に1度開催される「ミュンスター・スカルプチャー・プロジェクト」というドイツの芸術祭にナビゲーターたちが訪れたことからスタートしています。「10年という時間軸の積み重ねの中で、『彫刻』という概念が代わってきているのではないか」、そして同じく「『パフォーマンス』も、その概念が拡張したり収縮したり変容していくはずだ」という問いを携え、3年かけてディスカッションやクリエイションを行ってきました。

2020年度は、集いにくい状況でも、実際に手や頭や身体を動かして作品を「つくる」ことをナビゲーターやゲストアーティストと一緒にやってみました。全4回のゲストアーティスト(今和泉隆行さんトチアキタイヨウさん大和田俊さん友政麻里子さん)とともに手を動かすワークと、その体験をスタディメンバーとふり返る回を交互に実施。タイムラインをたどると、その行ったり来たりの歩みを感じていただけると思います。

最終的に、スタディ2は成果発表としてチームで制作した『パフォーマンス検査(キット)』を希望者にお送りする“郵送上演”を行いました。キットの内容も、アーカイブで公開しています。

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スタディ3|Cross Way Tokyo—自己変容を通して、背景が異なる他者と関わる

スタディ3では、阿部航太さん(デザイナー、文化人類学専攻)をナビゲーターに迎え、背景の異なる他者と関わろうとするときに自身のなかでハードルとなっている要素とは何かを探り、ハードルを越えていくための「態度と実践方法」をまとめたメディアを立ち上げ、自身の思考を更新していくことを試みました。

第2回活動日は、海老原周子さん(一般社団法人kuriya代表理事)を迎え、『移民』の現状や実践してきたことを共有したり、、第3回活動日ではブラック・ライブズ・マター運動についての特集記事を皆で読んだり…といった活動からはじめ、第4回活動日の金村詩恩さん(ライター・エッセイスト)との上野でのフォールドワークや、第6回活動日では川瀬慈さん(映像人類学者)によるメディア制作の手法を学ぶ回なども実施。さまざまな切り口からのレクチャーやフィールドワークを経て、最終的に個人でのメディア制作を進めていきました。

スタディ3では、個々のプロジェクトが並ぶプラットフォームとなるウェブサイトを制作することに。ウェブサイトは、公開され次第アーカイブサイトでもご紹介していきます。

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アーカイブサイトにはまだまだ、たくさんの試行錯誤の記録が残っています。ぜひ、各スタディの軌跡を追ってみてください!