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東京プロジェクトスタディ:スタディマネージャーからのメッセージ

2018.07.31 レポート
アーツカウンシル東京プログラムオフィサー

“東京で何かを「つくる」としたら”という投げかけのもと、5組のナビゲーターそれぞれが参加者と共にチームをつくり、リサーチや実験を繰り返しながらそのプロジェクトの核をつくる「東京プロジェクトスタディ」。
それぞれのスタディには、アーツカウンシル東京のプログラムオフィサーが「スタディマネージャー」として伴走し、学びのサポートをします。

そのスタディマネージャーから、メッセージをお届けします!


スタディ1:東京でつくるということー前提を問う、ことばにする、自分の芯に気づく


ナビゲーター石神夏希(劇作家/ペピン結構設計/NPO法人場所と物語 理事長/The CAVE 取締役)

スタディマネージャー嘉原妙 (アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)
石神さんの戸惑いは、他者の人生(物語)の一端に触れながら演劇に取り組んできたからこそ感じる戸惑いのように思います。日々の営みの延長に積層された時間や風景、何気ないいつもの所作が、「場所と物語」として立ち上がり演劇になる。その可能性を模索し続けている彼女が、いま、東京に腰を据えてつくることに向き合おうとして迷っています。私は、この戸惑いを無視しない態度こそ、物事に取り組むときに必要な姿勢ではないかと思っています。それは、アーティストのみならずアートに携わる人にとって必要なものです。なぜ、ここで、つくるのか。その必然性を問い、具体的にどうアクションしていくのか。一人の劇作家の切実な想いと取り組みをケーススタディに、逡巡しながらも言葉にすることを諦めず、思考の姿勢を切磋することに挑戦したいと思います。

スタディ1の詳細はこちら


スタディ2:2027年ミュンスターへの旅


ナビゲーター佐藤慎也(プロジェクト構造設計)、居間 theater(パフォーマンスプロジェクト)

スタディマネージャー坂本有理 (アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー/「思考と技術と対話の学校」教頭)
2017年のミュンスター訪問をきっかけに、ナビゲーターたちが強く抱いた夢を出発点に、東京でスタディを重ねます。芸術祭やアートプロジェクトが全国的に普及し、まちなかで作品と出会うことが珍しいことではなくなってきたいま、あらためて、まちなかでのプロジェクトをつくることについて考えていきます。

スタディ2の詳細はこちら


スタディ3:Music For A Spaceー東京から聴こえてくる音楽


ナビゲーター清宮陵一(VINYLSOYUZ LLC 代表/NPO法人トッピングイースト 理事長)

スタディマネージャー大内 伸輔 (アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)
アートプロジェクトや芸術祭は多様化してきたけれど、その起源は美術にあって、未だ音楽は単発のイベントとして置かれることが多いのではないでしょうか。しかし、音楽家による独自の視点、リサーチ力、瞬発力、コンポジション(構造設計)の力は、まだまだ公に開いていける、なにかを発見できる、揺るがしていける。まだ見ぬ地平があるはずです。共にその可能性について考え、新たな回路を身に着けていきましょう。

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スタディ4:部屋しかないところからラボを建てるー知らない誰かの話を聞きに行く、チームで思考する


ナビゲーター一般社団法人法人NOOK瀬尾夏美(アーティスト)、小森はるか(映像作家)、礒﨑未菜(アーティスト)]

スタディマネージャー佐藤李青 (アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)
表現のつくりかたが変化している。震災後の東北で育まれている、さまざまな実践に触れながら、そう感じています。仙台を拠点とするNOOKは、その新たなありようを模索する表現者たちが集った組織です。身を委ねる。深く潜る。遠くに飛ばす。そうした誰かの経験に身を傾けることから生みだす表現の作法を共有し、その実践を先に進め、支えるための動き方をつくりだす。他者との関わりに真摯に向き合い、ふたたび自らを変容させていく仕掛けづくりを試みます。異質で身近な他者と、ひとつの場を共有する方法をつくりだせるだろうか。この問いを抱えるスタディは、小さな「社会」(と運用の方法)をつくる試みとも繋がっているのだと思います。

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スタディ5:自分の足で「あるく みる きく」ためにー知ること、表現すること、伝えること、そしてまた知ること(=生きること)


ナビゲーター宮下美穂(NPO法人アートフル・アクション 事務局長)

スタディマネージャー:佐藤李青 (アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)
何かをつくろうとする態度をもつことで世界の捉え方は変わる。ジャコメッティが矢内原伊作をモデルに描こうと試みた苦闘の最中(さなか)。「良い仕事ができた」というジャコメッティの言葉に画面をのぞいた矢内原は全てが消されたタブローを発見する。満足げなジャコメッティに矢内原は驚く。でも、ジャコメッティは肖像を描こうとするなかで矢内原への理解を深め、何かを掴んだのだろう。宮下さんは、そう推察する。好きな逸話なのだと聞いたのは対談シリーズの収録中だった。このスタディは抽象的なようで、とても具体的な作業の積み重ねになるはずです。身体を動かし、やってみる。だからといって、出来上がったもので判断はしない。何かをつくる過程に安心して身を投じられる場が、ここにはあるのだと思います。

スタディ5の詳細はこちら


東京プロジェクトスタディは、参加者の皆さまだけではなく、ナビゲーターやスタディマネージャーも互いに学びあえる場を目指します。

多くの皆さまのご参加をお待ちしております!

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