レクチャー「手話と出会う~アートプロジェクトの担い手のための手話講座(基礎編)~」|モデレーターメッセージ(嘉原妙)
「思考と技術と対話の学校」のレクチャー「手話と出会う~アートプロジェクトの担い手のための手話講座(基礎編)~」を、2020年7月1日(水)より開講します。身体言語である「手話」の基礎を学ぶことを通して、伝える、伝わるの違いを知り、全身をつかって表現することを体験します。
モデレーターを務める嘉原妙(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)から、本講座の意図やポイントをメッセージにてお送りします。
申込期限が迫って参りましたので、ご興味のある方はお早めにお申込みください!
>レクチャー「手話と出会う~アートプロジェクトの担い手のための手話講座(基礎編)~」
アートプロジェクトの現場では、プロジェクトに初めて参加してくれる人、ボランティア/サポーターなど一緒にプロジェクトを支え動かしてくれる人など、さまざまな背景をもつ人々とのコミュニケーションの機会がたくさんあります。「こんにちは。今日は暑いですね」といった挨拶から、関わるアートプロジェクトの説明やイベントの紹介、参加者募集のご案内をしたりと、それぞれに想いをもって相手に伝えようと向き合った経験がある人も多いのではないでしょうか。
コミュニケーションは、ことばだけではなく、伝えようとする姿勢、向き合う相手の声に耳を傾けようとする姿勢が大事だと思います。それには、相手をよく見て、その人に届くような伝え方や受け止め方を学び続けていく必要があります。
Tokyo Art Research Lab「思考と技術と対話の学校」は、これまでもアートプロジェクトの現場の課題に応答しながら、これからのアートプロジェクトを担う人材育成や環境づくりに寄与することを目指し、さまざまな講座を開講してきました。今年度は、アートプロジェクトにおけるコミュニケーションやアクセシビリティについて考える機会として、ろうの方とのコミュニケーションを知り、身体表現である「手話」と出会うことからはじめます。
講座前半は、手話の基礎表現(自己紹介、日時、曜日、1日のスケジュールなど)を学び、次に自己表現(趣味や天候、交通など動きのある表現)の方法を学びます。後半は、関わっているアートプロジェクトの説明や、その場の運営を想定してコミュニケーションを体験するワークショップを予定しています。
以前、「手話」は、「目で聴く」のだと教わりました。相手の目を見て、手の動きだけでなく、顔の表情や身体の傾き、その人が居る状況すべてを視覚で捉え「聴く」のだそうです。本講座では、アートプロジェクトの現場で活用できる手話を身につけることを目指しながら、さらに、参加者一人ひとりが、全身をつかって表現し伝えようとする姿勢、聴くという身体性に気づくきっかけになったらと願っています。私自身もまだまだ知らないことばかり。ぜひ、一緒に学んでいきましょう。
手話でのコミュニケーションやアートプロジェクトにおけるアクセシビリティについて考えたいという方、ぜひふるってお申し込みください。
モデレーター:嘉原妙(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)
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