「ディスカッション2|そこにある生活を描き出す」ゲスト紹介
BACKディスカッション2|そこにある生活を描き出す―まなざしを更新しつづけることは可能か?
ゲスト:大橋香奈、冨永美保+伊藤孝仁(トミトアーキテクチャ/tomito architecture)
「ディスカッション」は、これからの実践を立ち上げるための新たな視座を獲得する対話シリーズです。
11月7日(水)に開催する「ディスカッション2」のゲストは、映像エスノグラファーの大橋香奈さんと、建築設計事務所「トミトアーキテクチャ」の冨永美保さん・伊藤孝仁さんです。
ゲスト2組の活動やディスカッションで伺う内容をご紹介します。
大橋香奈(映像エスノグラファー)
「移動」の経験と「家族」のあり方について研究する大橋さんは、国境をまたいで交流する5組の「家族」を描いた映像作品『移動する「家族」』を制作、各地で上映会を実施中です。
その人が日常的に行っている行為や習慣を引き出すための手法とは?また「家族」というプライベートな領域に近づくための作法とは?1組の家族を約1年かけてリサーチするという制作プロセスや考え方について伺います。
*大橋さんが連載中のコラム、鼎談記事やインタビュー記事は以下からご覧いただけます。
>「“Families” on the move 移動する「家族」の暮らし方」(住まいマガジンびお)
>「移動する記録と記憶 ──デザイン/アーカイブ/エスノグラフィー」(10+1 web site)
>「トランスナショナルな生活世界を生きる個の理解を目指して」(日本生活学会)
冨永美保+伊藤孝仁(トミトアーキテクチャ/tomito architecture)
「トミトアーキテクチャ」は、冨永美保さんと伊藤孝仁さんによる建築設計事務所です。日常への微視的なまなざしによって環境を観察し、出来事の関係の網目の中に建築を構想する手法を提案しています。
「ディスカッション2」のメイン画像にもなっている『出来事の地図』は、横浜・黄金町にある「CASACO」を設計していくなかで生まれたドローイングです。じっくり見てみると、そこにはまちを観察するなかでの発見や見聞きした情報が記述されています。
建物を設計する際に、その土地の地形や歴史、人の営みを調査し、ドローイングに落とし込んで思考するユニークな手法はどのような考えから生まれたのか。まちを生態系として読み解くそのまなざしは、場所づくりにどのように還元されているのか。ディスカッションでもお伺いします。
*トミトアーキテクチャが手がけてきた活動記事や、インタビュー記事については以下からご覧いただけます。
>トミトアーキテクチャ連載記事vol.1~vol.4(Webマガジン『コロカル』リノベのススメ)
今回のモデレーターは、アーツカウンシル東京 プログラムオフィサーの上地里佳が務めます。
2組のゲストに共通する姿勢と態度を紐解きながら、「いま」を見つめる先にある次なる展開についてお話します。ぜひご参加ください。
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