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スタディ5「自分の足で『あるく みる きく』ために」ナビゲーターメッセージ(宮下美穂)

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2018.07.18 レポート

「思考と技術と対話の学校」の東京プロジェクトスタディシリーズのナビゲーターのひとり、宮下美穂さんよりメッセージが届きました。

>東京プロジェクトスタディ5「自分の足で『あるく みる きく』ために」


●宮下美穂(NPO法人アートフル・アクション 事務局長)
たとえば、深い暗闇の中で光を探し求めるのか、暗闇のなかで、縮こまらずに心と体を開いて自分をとりまく世界を感知して闇の中を生きてみることを試みるのか?どちらかというと、今回の試みは、後者なのかもしれません。
私は私たちが複雑で速い速度で変化して行く、そして感情的な社会を生きているように感じられます。この感情的な社会において、情念や情動は、否定されるべきものではなく、むしろ理性を駆動させるためのエンジンとして重要だと思います。しかし、その一方で、情念や情動は戦禍や暴力に向けた強力なエンジンともなり得ます。情動と理性のどちらかに優位性があるのではなく、洗練された情動は一般的に考えられる狭義の「理性」や「合理性」よりも、理性的で真の意味で合理性を持つように思えます。
目の前の答えあるいは光に拙速に飛びつくのではなく、闇の中にある濃淡に丁寧に触れ、生きていくことを持ちこたえる心と体、そして技(わざ)あるいは術(すべ)について、つくることを通して考えます。

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