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「言葉を紡ぐ」ご紹介

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2017.06.09 レポート

今年度より「思考と技術と対話の学校」で新たに始まる連続講座。現在、受講生を募集中の「言葉を紡ぐ」について、詳しくご紹介します。

アートプロジェクトを言葉にして伝えよう

アートプロジェクトを他者に伝えるための力を養う講座です。アートプロジェクトとは何か、「言葉を紡ぐ」とは何か。「アートプロジェクトを捉える」ことから始め、さまざまな語り口や文章などと出会いながら、アートプロジェクトを言葉にする技術を磨き、自分の表現方法の幅を広げます。

ゲストからレクチャーを受けるだけでなく、通年で学びに伴奏しながら、さまざまな情報提供等も行うスクールマネージャーや他の受講生とともに対話し、思考する時間を多く設けます。また、プロの編集者・ライターによる技術指導なども受けながら、文章作成やプレゼンテーションの技術を養います。

アートプロジェクトを「紡ぐ」(7月8日:合同プログラム)

「言葉を紡ぐ」の連続講座は、「体験を紡ぐ」と合同でスタートします。別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」、「in BEPPU」、「国東半島芸術祭」などにおいて、様々な切り口のツアー形式で作品の鑑賞体験を提供してきたBEPPU PROJECTの松田雅代さん、瀬戸内国際芸術祭に合わせて開始した「醤の郷+坂手港プロジェクト」の企画に関わり、活動を地域の内外に伝えるメディアの編集も手がけてきたMUESUMの多田智美さん、アーティストでありながら、作品制作にとどまらず、地域を訪れた方がそこで出会った表現について語ることのできる場づくりなどをしてきた三宅航太郎さんのトークにより、アートプロジェクトと「紡ぐ」活動の事例に触れ、その意義について考えます。

「国東半島芸術祭」アントニー・ゴームリー作品のある千燈岳を訪れるツアーの様子
(参考URL)https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/blog/19410/
東京アートポイント計画通信:100組の作家ではなく1組の作家へ。芸術祭の形を大胆に転換した「BEPPU PROJECT」の設計思想―TARL集中講座(1)レポート
「醤の郷+坂手港プロジェクト」関連制作物
(参考URL)http://relational-tourism.jp/
かじこ|Kajico:1日から滞在できる、岡山市出石町の古民家を使ったアートスペース/運営者:いいね!(蛇谷りえ+三宅航太郎)+小森真樹
下道基行《祝!200人目》
(参考URL)http://kajico.ukabullc.com/

アートプロジェクトを捉える

・紡ぐための言葉を養う(7月22日)
・「伝える」を考える(8月5日)
・歴史を辿る、言葉を捉える(8月26日)

ドラマトゥルク/翻訳家の長島確さん、説明会にも参加いただいた、騙り部/ゴロゴロ莇平代表/御噺屋家元/知ったかアート大学学長の佐藤悠さん、美術史家/東京大学大学院総合文化研究科准教授の加治屋健司さんをゲストに迎えます。さまざまなアートプロジェクトが行われている現状をアーティストや創作の担い手がどのように捉えながら、どのような意識を持って活動しているのか、またそのような現在に至るまでの歴史的背景などを知ります。
関連する図書・資料を読み込む、自身の思考を文章にするなどのワークにも取り組みます。

佐藤悠(思考と技術と対話の学校2017説明会「知ったかアート大学」パフォーマンスより) Photo:Kazue Kawase
加治屋健司(Tokyo Art Research Lab2013 研究・開発:アートプロジェクトの「言葉」を編む)より

言葉にするためのインプット

・現場を体験する(9月2日)
・立場と伝え方を知る(9月16日、10月7日)
・見方と書き方を知る(9月16日、10月7日)

多様な文化拠点が集積する横浜創造界隈の現場を「体験を紡ぐ」受講生のツアーガイドでめぐります。また、アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー/コミュニケーション・デザイン担当の中田一会、瀬戸内こえびネットワークの笹川尚子さんのレクチャーを通して、アートプロジェクトをどのような立場で、どのように紡ぐことができるのか、の心構えや事例を知ります。

黄金町バザール(思考と技術と対話の学校2016「基礎プログラム1」より)Photo:Hajime Kato
中田一会(思考と技術と対話の学校2016「基礎プログラム2」より)
瀬戸内国際芸術祭 こえび隊

言葉を紡ぐ実践

・言葉を紡ぐ演習(随時)
・紡ぐための言葉を知る(12月9日、23日)

修了制作として、アートプロジェクトを紡ぐウェブレポート、壁新聞などにまとめる演習活動に、エディターによる技術指導を受けながら取り組みます。
また、並行してアーティストらをゲストに迎えたレクチャーなどにより、アートプロジェクトを紡ぐ言葉や表現方法について、改めて考えます。

スクールマネージャー:阿比留ひろみ(一般社団法人ノマドプロダクション)、猪股春香(アートマネージャー/春々堂/株式会社ふくしごと)、関川歩(Art Bridge Institute 事務局長)

エディター:上條桂子(編集者/ライター)、佐藤恵美(編集者/ライター)

連続講座を通して、アートプロジェクトについての基礎的な知識と、既にあるさまざまな言葉(書き言葉、語り言葉)を知り、その技術を学びながら、それぞれがどのような立場で「言葉を紡ぐ」のかを考え、修了制作に取り組んでいただきます。
調整中のゲストは決定次第、随時ウェブサイトに更新していきます。今後の発表をお楽しみに!

思考と技術と対話の学校「言葉を紡ぐ」の受講申し込みは6月14日(水)正午まで!
詳細・申し込みはこちらのページをご覧ください。
http://tarl.jp/school/2017/kotoba2017/

「思考と技術と対話の学校」校長・森司からのメッセージも掲載しています。
– [NEWS] (2017.6.3公開)「紡ぐ人」へ──思考と技術と対話の学校 森校長からのメッセージ

6月4日に開催した説明会のレポートと動画はこちらからご覧いただけます。
– [NEWS] (2017.6.6公開) 2017年度「思考と技術と対話の学校」説明会を開催しました(レポート)

そのほかよくあるご質問は、こちらの記事にまとめています。
– [NEWS] (2017.6.7公開)「思考と技術と対話の学校」連続講座Q&A/相談会について

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